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第8話
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ー草原の中ー
先に目を覚ました杜和は身体を起こし立ち上がった。
「ここは半妖の猫人間が暮らす街…」
「杜和!」
「……」
声をかけられ振り向いた杜和は近づいてくる若菜と菜緒に目線を向けた。
「若菜さん、菜緒さん」
「猫丸と一緒じゃないの?」
「猫丸もどこかにいるはず」
「もう1人、人間が増えてるな」
菜緒が倒れている刹那に目線を向けると若菜も目線を向け杜和に向かって口を開いた。
「彼女が好きな人?」
「告白して両思いになりました」
「そうなんだ」
若菜が口にしたその時、刹那が目を覚ました。
「目が覚めたか」
「杜和」
立ち上がり刹那は若菜と菜緒に目線を向け驚いた。
「杜和、誰?」
「若菜さんと菜緒さん」
「……」
「若菜さん、猫丸は無事でしょうか?」
「菜緒」
「今、調べる」
左右の目を閉じ猫丸の気を探し始めた。
10秒後、左右の目を開き口を開いた。
「猫丸は自宅にいる」
「本当ですか」
「あぁ」
菜緒の返事後、杜和は刹那を置いて走り出した。
「杜和!」
刹那が立ち尽くしながら杜和を見つめる中、菜緒は黒猫丸とロイの気を感じ若菜に伝えた。
「近くに黒猫丸とロイの気を感じる」
「彼女は私に任せて、菜緒は杜和をお願い」
「わかった」
返事後、菜緒が走り出すと若菜は「私と来て」と言って刹那の手を握り走り出した。
その時、黒猫丸とロイが姿を見せた。
「人間が増えてるな」
「黒猫丸は杜和が良いんだろ」
「お前は誰が良いんだ?」
「俺は杜和」
「俺は若菜が連れている女」
「何で女なんだ?杜和が気にってたんじゃなかったのか」
「女に一目惚れした」
「俺が杜和を貰ってもいいんだな」
「好きにしろ」
黒猫丸は若菜と刹那を追いかけていった。
「あとで杜和が良かったって言うなよ」
そう言ってロイはスピードをあげて杜和を追いかけていった。
ロイに追いかけられているとも知らず杜和は走りを止め歩いた。
30分後、杜和は猫丸の家を見つけた。
「あの家だ」
走って杜和が家に近づこうとしたその時、杜和の側をロイが通り立ち止まった。
「……」
杜和がじっと見つめるとロイは杜和に近づき口を開いた。
「黒猫丸は君よか女の人間に興味があるようだ」
「え?」
「俺は君に興味がある、一緒に俺の家に行こうか」
ロイが手首を掴むと杜和は「離せ」と言ってロイの手を払い除けた。
「素直に来れば良いのに」
ロイは杜和の身体を抱き寄せ唇を重ねた。
杜和はロイを突き離しその後、ふらつき倒れかけロイに抱き止められた。
そして杜和は目を閉じ眠りについた。
そこへ菜緒が現れた。
「俺より先に杜和に近づくと」
「菜緒」
「俺にやられたくなかったら彼を置いて行ってもらおうか」
「俺がお前に負けると、なめられたもんだな」
菜緒の言葉にイラッとしたロイは杜和を仰向けで地面に寝かせ菜緒とロイは杜和から少し離れ見つめ合った。
そして菜緒とロイの拳と魔法の戦いが始まった。
先に目を覚ました杜和は身体を起こし立ち上がった。
「ここは半妖の猫人間が暮らす街…」
「杜和!」
「……」
声をかけられ振り向いた杜和は近づいてくる若菜と菜緒に目線を向けた。
「若菜さん、菜緒さん」
「猫丸と一緒じゃないの?」
「猫丸もどこかにいるはず」
「もう1人、人間が増えてるな」
菜緒が倒れている刹那に目線を向けると若菜も目線を向け杜和に向かって口を開いた。
「彼女が好きな人?」
「告白して両思いになりました」
「そうなんだ」
若菜が口にしたその時、刹那が目を覚ました。
「目が覚めたか」
「杜和」
立ち上がり刹那は若菜と菜緒に目線を向け驚いた。
「杜和、誰?」
「若菜さんと菜緒さん」
「……」
「若菜さん、猫丸は無事でしょうか?」
「菜緒」
「今、調べる」
左右の目を閉じ猫丸の気を探し始めた。
10秒後、左右の目を開き口を開いた。
「猫丸は自宅にいる」
「本当ですか」
「あぁ」
菜緒の返事後、杜和は刹那を置いて走り出した。
「杜和!」
刹那が立ち尽くしながら杜和を見つめる中、菜緒は黒猫丸とロイの気を感じ若菜に伝えた。
「近くに黒猫丸とロイの気を感じる」
「彼女は私に任せて、菜緒は杜和をお願い」
「わかった」
返事後、菜緒が走り出すと若菜は「私と来て」と言って刹那の手を握り走り出した。
その時、黒猫丸とロイが姿を見せた。
「人間が増えてるな」
「黒猫丸は杜和が良いんだろ」
「お前は誰が良いんだ?」
「俺は杜和」
「俺は若菜が連れている女」
「何で女なんだ?杜和が気にってたんじゃなかったのか」
「女に一目惚れした」
「俺が杜和を貰ってもいいんだな」
「好きにしろ」
黒猫丸は若菜と刹那を追いかけていった。
「あとで杜和が良かったって言うなよ」
そう言ってロイはスピードをあげて杜和を追いかけていった。
ロイに追いかけられているとも知らず杜和は走りを止め歩いた。
30分後、杜和は猫丸の家を見つけた。
「あの家だ」
走って杜和が家に近づこうとしたその時、杜和の側をロイが通り立ち止まった。
「……」
杜和がじっと見つめるとロイは杜和に近づき口を開いた。
「黒猫丸は君よか女の人間に興味があるようだ」
「え?」
「俺は君に興味がある、一緒に俺の家に行こうか」
ロイが手首を掴むと杜和は「離せ」と言ってロイの手を払い除けた。
「素直に来れば良いのに」
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杜和はロイを突き離しその後、ふらつき倒れかけロイに抱き止められた。
そして杜和は目を閉じ眠りについた。
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「俺より先に杜和に近づくと」
「菜緒」
「俺にやられたくなかったら彼を置いて行ってもらおうか」
「俺がお前に負けると、なめられたもんだな」
菜緒の言葉にイラッとしたロイは杜和を仰向けで地面に寝かせ菜緒とロイは杜和から少し離れ見つめ合った。
そして菜緒とロイの拳と魔法の戦いが始まった。
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