5 / 5
最終話
しおりを挟む
ー翌日ー
ゆっくり休み目を覚ました幸多は洗濯したタキシードの服を着てズボンを穿くと家を出ていき仕事場のホストクラブに向かった。
1時間後、仕事場に着いた幸多は中に入り直哉と目が合った。
「幸多」
「……」
無視したまま幸多はオーナー室に向かった。
幸多はドアをノックし「幸多です、今、良いでしようか?」と声をかけた。
すると中から「どうぞ」と返事が聞こえた。
幸多はドアを開き中に入りドアを閉めるとオーナーに近づいた。
「幸多、どうした?」
「突然で申し訳ないんですが仕事、辞めます」
「辞める!」
突然の幸多の言葉に驚いたオーナーは席から立ち幸多に近づいた。
「幸多、お前が辞めたら店はピンチだ」
「すみません」
「考え直してくれないか」
「決めたことだからオーナー、すみません」
「辞める原因を教えてくれないか」
「原因ですか…」
直哉に襲われるから何て言えない幸多は黙り込んだ。
「言いたくないなら言わなくて大丈夫だ」
そう言ってオーナーがソファーに座り込むとドアが開き灰色と白の髪に灰色と白の瞳、そして足首まで長い灰色と白の服を着た人間のオチリが現れた。
オーナーと幸多は同時に目線を向け幸多は驚きオーナーは声をかけた。
「……」
「どちら様ですか?」
「オチリといいます、幸多が働く店のオーナーです」
「……」
オチリの言葉に幸多は少し驚いた。
「幸多、本当か?」
「え!あ、はい」
「幸多、行こうか」
オチリが幸多に声をかけるとオーナーがソファーから立ち上がりオチリに近づいた。
そしてオーナーは幸多に聞こえない声でオチリに放った。
「幸多は本当のことを言ってない」
「……」
「幸多が辞める原因は直哉が原因だ」
「知ってたんですか、幸多が」
「直哉が幸多のこと好きだって知ってたからな」
「何の話をしてるんですか?」
小さな声で話をするオーナーとオチリに向かって声かけるとオーナーは最後に小さな声でオチリに放った。
「幸多のこと頼みます」
そう言ってオーナーは幸多に近づき口を開いた。
「皆には俺からうまく言っておくから心配するな」
「本当にすみません」
「良いから早く行け」
「服は洗って返しますね」
「服はお前にやる」
「……」
オーナーに向かってお辞儀をすると幸多はオチリと一緒に店を出ていき秘密の森に向かった。
ーオチリの家ー
人間のオチリから灰色と白のハチワレ猫のオチリに戻り口を開いた。
「幸多」
オチリが名を口にしたその時、幸多の身長がオチリと同じ身長になった。
「……」
自分の身長に幸多が驚くとオチリが口を開いた。
「幸多」
「……」
幸多が目線を向けるとオチリは幸多を抱きしめ口を開いた。
「ここで俺と暮らさないか」
「え!」
「……」
幸多から離れオチリは気持ちを伝えた。
「幸多、お前のことが好きなんだ俺と一緒にここで暮らしてくれ」
そう言ってオチリは幸多に向かって手を差し出した。
幸多はオチリの手を掴み返事をした。
「俺もオチリさんのことが好きです、一緒にここで暮らします」
「良いのか?」
「良いに決まってるでしょ」
「……」
優しく微笑む幸多の笑顔にオチリは興奮し始め幸多の身体を倒し覆い被さった。
「また、興奮したんですか」
「俺はお前の笑顔で興奮するらしい」
「良いですよ」
「……」
幸多の許可を得たオチリは唇を重ねながら幸多の身体を全裸にし身体を重ねた。
こうして秘密の森に新たな恋人が誕生した。
完結
ゆっくり休み目を覚ました幸多は洗濯したタキシードの服を着てズボンを穿くと家を出ていき仕事場のホストクラブに向かった。
1時間後、仕事場に着いた幸多は中に入り直哉と目が合った。
「幸多」
「……」
無視したまま幸多はオーナー室に向かった。
幸多はドアをノックし「幸多です、今、良いでしようか?」と声をかけた。
すると中から「どうぞ」と返事が聞こえた。
幸多はドアを開き中に入りドアを閉めるとオーナーに近づいた。
「幸多、どうした?」
「突然で申し訳ないんですが仕事、辞めます」
「辞める!」
突然の幸多の言葉に驚いたオーナーは席から立ち幸多に近づいた。
「幸多、お前が辞めたら店はピンチだ」
「すみません」
「考え直してくれないか」
「決めたことだからオーナー、すみません」
「辞める原因を教えてくれないか」
「原因ですか…」
直哉に襲われるから何て言えない幸多は黙り込んだ。
「言いたくないなら言わなくて大丈夫だ」
そう言ってオーナーがソファーに座り込むとドアが開き灰色と白の髪に灰色と白の瞳、そして足首まで長い灰色と白の服を着た人間のオチリが現れた。
オーナーと幸多は同時に目線を向け幸多は驚きオーナーは声をかけた。
「……」
「どちら様ですか?」
「オチリといいます、幸多が働く店のオーナーです」
「……」
オチリの言葉に幸多は少し驚いた。
「幸多、本当か?」
「え!あ、はい」
「幸多、行こうか」
オチリが幸多に声をかけるとオーナーがソファーから立ち上がりオチリに近づいた。
そしてオーナーは幸多に聞こえない声でオチリに放った。
「幸多は本当のことを言ってない」
「……」
「幸多が辞める原因は直哉が原因だ」
「知ってたんですか、幸多が」
「直哉が幸多のこと好きだって知ってたからな」
「何の話をしてるんですか?」
小さな声で話をするオーナーとオチリに向かって声かけるとオーナーは最後に小さな声でオチリに放った。
「幸多のこと頼みます」
そう言ってオーナーは幸多に近づき口を開いた。
「皆には俺からうまく言っておくから心配するな」
「本当にすみません」
「良いから早く行け」
「服は洗って返しますね」
「服はお前にやる」
「……」
オーナーに向かってお辞儀をすると幸多はオチリと一緒に店を出ていき秘密の森に向かった。
ーオチリの家ー
人間のオチリから灰色と白のハチワレ猫のオチリに戻り口を開いた。
「幸多」
オチリが名を口にしたその時、幸多の身長がオチリと同じ身長になった。
「……」
自分の身長に幸多が驚くとオチリが口を開いた。
「幸多」
「……」
幸多が目線を向けるとオチリは幸多を抱きしめ口を開いた。
「ここで俺と暮らさないか」
「え!」
「……」
幸多から離れオチリは気持ちを伝えた。
「幸多、お前のことが好きなんだ俺と一緒にここで暮らしてくれ」
そう言ってオチリは幸多に向かって手を差し出した。
幸多はオチリの手を掴み返事をした。
「俺もオチリさんのことが好きです、一緒にここで暮らします」
「良いのか?」
「良いに決まってるでしょ」
「……」
優しく微笑む幸多の笑顔にオチリは興奮し始め幸多の身体を倒し覆い被さった。
「また、興奮したんですか」
「俺はお前の笑顔で興奮するらしい」
「良いですよ」
「……」
幸多の許可を得たオチリは唇を重ねながら幸多の身体を全裸にし身体を重ねた。
こうして秘密の森に新たな恋人が誕生した。
完結
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。
生徒会長親衛隊長を辞めたい!
佳奈
BL
私立黎明学園という全寮制男子校に通っている鮎川頼は幼なじみの生徒会長の親衛隊長をしている。
その役職により頼は全校生徒から嫌われていたがなんだかんだ平和に過ごしていた。
しかし季節外れの転校生の出現により大混乱発生
面倒事には関わりたくないけどいろんなことに巻き込まれてしまう嫌われ親衛隊長の総愛され物語!
嫌われ要素は少なめです。タイトル回収まで気持ち長いかもしれません。
一旦考えているところまで不定期更新です。ちょくちょく手直ししながら更新したいと思います。
*王道学園の設定を使用してるため設定や名称などが被りますが他作品などとは関係ありません。全てフィクションです。
素人の文のため暖かい目で見ていただけると幸いです。よろしくお願いします。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
ご飯中トイレに行ってはいけないと厳しく躾けられた中学生
こじらせた処女
BL
志之(しの)は小さい頃、同じ園の友達の家でお漏らしをしてしまった。その出来事をきっかけに元々神経質な母の教育が常軌を逸して厳しくなってしまった。
特に、トイレに関するルールの中に、「ご飯中はトイレに行ってはいけない」というものがあった。端から見るとその異常さにはすぐに気づくのだが、その教育を半ば洗脳のような形で受けていた志之は、その異常さには気づかないまま、中学生になってしまった。
そんなある日、母方の祖母が病気をしてしまい、母は介護に向かわなくてはならなくなってしまう。父は単身赴任でおらず、その間未成年1人にするのは良くない。そう思った母親は就活も済ませ、暇になった大学生の兄、志貴(しき)を下宿先から呼び戻し、一緒に同居させる運びとなった。
志貴は高校生の時から寮生活を送っていたため、志之と兄弟関係にありながらも、長く一緒には居ない。そのため、2人の間にはどこかよそよそしさがあった。
同居生活が始まった、とある夕食中、志之はトイレを済ませるのを忘れたことに気がついて…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる