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第8話
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━大志が居る部屋━
ベッドで仰向けで眠る大志の姿を勇人とミーは立ったまま見つめた。
「左目は治るのか?」
勇人の問いにミーが「わからない」と答えると再び勇人とミーは無言で大志を見守った。
それから暫くして大志が目を覚ました。
「ここは…」
「俺の部屋だ」
「……」
身体を起こし大志は勇人とミーを交互に見た。
「仲良くなったんですね」
「仲良くしてるのは大志の前だけだ」
「俺も仲良くしてるのは大志の前だけだ」
「……」
無言でベッドから降りると大志は勇人とミーをベッドに座らせた。
そして大志は無言で部屋を出てドアを閉め鍵をかけた。
部屋の中の勇人とミーはベッドから立ち勇人はドアに近づき開こうとした。
「開かない、鍵がかかってる」
「大志が鍵をかけたのか?」
「そうだろうな」
「何で」
「俺達を仲良くさせるためじゃないか」
そう言って勇人がベッドに座るとミーが口を開いた。
「ドアを壊して良いか」
「壊しても開かない、このドアは鍵をかけた者しか開けないんだ」
「何だよそれ」
「大志が開いてくれるまで待つしかないな」
そう言ってベッドに座りながら勇人が身体を倒すとミーはドアから離れ壁に近づき体育座りで座った。
━砂浜━
シルクとルカは砂浜で立ったまま海を見つめていた。
「俺達の仲を知ったら勇人様、怒るかな」
「どうかな」
「シルクさんー」
「……」
走りながら近づいてくる大志をシルクとルカは見つめ合流した。
「シルクさん、一真達の元に帰りましょう」
「ミーは?」
「ミーさんは大丈夫です、それより船を」
「運んでくるから待ってて」
そう言ってシルクがその場を離れると大志はルカに話しかけた。
「勇人さんの家の部屋に勇人さんとミーさんは居ます」
「2人だけで?」
「はい、部屋に鍵をかけています」
「……」
「2人が仲良くなったなと思ったら部屋から出してあげてください」
「部屋のドアは鍵をかけた者しか開きません」
「大志さん」
船に乗ってシルクが現れると大志はルカに「また来ます」と言って船に乗り込みシルクは船を漕ぎ始めた。
「……」
離れていく船をルカが見送っていると黒い物体に身体を乗っ取られた海賊が現れルカに近づき話しかけた。
「ルカ」
「……」
名を呼ばれ振り返ったルカはしったぱの海賊に目を向け口を開いた。
「どうした」
「勇人様はどこですか?」
「勇人様は部屋でミーと話し中だ」
「敵と仲良く話しか出来損ないが」
「カール、言葉に気をつけろ」
「……」
無視しながらカールが森の中に入っていくとルカは怒りカールに駆け寄り「待て」と言って肩に触れ動きを止めた。
「ボスの肩に触れるな」
「何だと」
「手を退けろ」
ルカの手を掴み突き放すとカールは一瞬でルカの身体を傷つけ倒れさせた。
その後、黒い物体に身体を乗っ取られたカールは再び森の中を歩きだし勇人とミーが居る家に向かった。
ベッドで仰向けで眠る大志の姿を勇人とミーは立ったまま見つめた。
「左目は治るのか?」
勇人の問いにミーが「わからない」と答えると再び勇人とミーは無言で大志を見守った。
それから暫くして大志が目を覚ました。
「ここは…」
「俺の部屋だ」
「……」
身体を起こし大志は勇人とミーを交互に見た。
「仲良くなったんですね」
「仲良くしてるのは大志の前だけだ」
「俺も仲良くしてるのは大志の前だけだ」
「……」
無言でベッドから降りると大志は勇人とミーをベッドに座らせた。
そして大志は無言で部屋を出てドアを閉め鍵をかけた。
部屋の中の勇人とミーはベッドから立ち勇人はドアに近づき開こうとした。
「開かない、鍵がかかってる」
「大志が鍵をかけたのか?」
「そうだろうな」
「何で」
「俺達を仲良くさせるためじゃないか」
そう言って勇人がベッドに座るとミーが口を開いた。
「ドアを壊して良いか」
「壊しても開かない、このドアは鍵をかけた者しか開けないんだ」
「何だよそれ」
「大志が開いてくれるまで待つしかないな」
そう言ってベッドに座りながら勇人が身体を倒すとミーはドアから離れ壁に近づき体育座りで座った。
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「どうかな」
「シルクさんー」
「……」
走りながら近づいてくる大志をシルクとルカは見つめ合流した。
「シルクさん、一真達の元に帰りましょう」
「ミーは?」
「ミーさんは大丈夫です、それより船を」
「運んでくるから待ってて」
そう言ってシルクがその場を離れると大志はルカに話しかけた。
「勇人さんの家の部屋に勇人さんとミーさんは居ます」
「2人だけで?」
「はい、部屋に鍵をかけています」
「……」
「2人が仲良くなったなと思ったら部屋から出してあげてください」
「部屋のドアは鍵をかけた者しか開きません」
「大志さん」
船に乗ってシルクが現れると大志はルカに「また来ます」と言って船に乗り込みシルクは船を漕ぎ始めた。
「……」
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「……」
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「何だと」
「手を退けろ」
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