秘密の恋

第7話

2時間後、祐也が運転する車は人気のない場所に止まった。

祐也は運転席からおり後部座席のドアを開くと眠っている千春の身体を動かしながらお姫様抱っこし家に向い中に入った。

そのまま祐也は寝室に向かい中に入りベッドに近づき千春を仰向けで寝かせた。

「……」

祐也は千春をじっと見つめた。

祐也はベッドに座りスマホをいじり始めた。

30分後、千春が目を覚ました。

「……」

ゆっくり身体を起こし千春は祐也を見つめた。

祐也は気配を感じスマホのいじりを止めると千春を見つめた。

「……」

警戒しながら千春が見つめると祐也はベッドから離れ机に近づきスマホを置いた。

「……」

「ここはどこですか？」

「俺の秘密の家」

「帰ります」

ベッドから離れ歩き出そうとしたその時、ふらつき倒れかけ祐也に抱き止められた。

「離してください」

祐也の身体を押し離し千春はふらつきながらドアに近づき座り込んだ。

「動くのは無理だ」

「……」

祐也が近づくと千春は睨みつけ口を開いた。

「俺に近づかないでください」

「ゆっくり休めば動けるようになる」

口にした後、祐也は寝室を離れていった。

千春はゆっくり立ち上がりベッドに近づくと座りポケットからスマホを取り出し悠聖に電話をかけた。

5秒後、悠聖が電話に出ると千春が口を開いた。

「悠聖さん、助けてください」

「どうした？」

「知らない人に薬を飲まされて…」

「もしもし千春、どうした、千春」

「……」

祐也にスマホを奪い取られ千春は見つめた。

祐也はスマホを切り口を開いた。

「助けを求めてもこの家を見つけることはできない」

「俺をどうするきですか…」

「……」

千春の問いに祐也は無言で千春の唇に唇を重ねた。

「……」

「……」

祐也は唇を離し千春の身体を倒し覆い被さった。

「……」

千春がじっと見つめると祐也は千春の衣服を脱がせながら身体を奪い始めた。

ーホストクラブ、オーナー室ー

千春との連絡が途切れ悠聖は英治をオーナーに呼んだ。

「知らない人に薬を飲まされて助けてと千春から連絡があったんだか途中で切れた」

「……」

「英治、どうした」

「ちょっと出かけてくる」

オーナー室を出ると英治は道を歩きながらスマホで利江に電話をかけた。

「もしもし」

「利江、千春が知らない男に連れて行かれた、千春はどこだ」

「何で私に聞くのよ」

「お前が千春を連れ去った男に頼んだんだろ」

「知らないわよ」

「心を傷つけたいなら千春じゃなく俺にしろ」

口にした後、英治はスマホを切り悠聖に電話をかけた。

「もしもし英治、どこにいるんだ」

「知り合いに人探しのプロがいるんだその人に頼んでみる、悠聖は千春が出るまで電話をかけ続けろ」

「わかった」

「……」

電話を切り英治は走って何でも屋に向かった。

その頃、悠聖はオーナー室でスマホで千春のスマホに電話をかけ続けた。

「……」

千春が気を失い眠りにつくと祐也は身体を起こし全裸姿でベッドから離れた。

「うるさいな」

鳴り続ける千春のスマホを掴み祐也は通話ボタンを押した。

「もしもし」

「あんた誰だ、千春に代わってくれ」

「千春は俺のベッドで全裸姿で眠ってる」

「何だと」

スマホを耳にあてながら悠聖は驚いた。