花だって恋をする

福猫

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第2話

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―翌日―

朝になり人間になったサクラの花はベンチから立ち上がり歩き出すと桜公園から離れていった。

「あの人の匂いがする」

そう言って人間になったサクラの花は匂いを辿り1時間後、沢口病院の前に着いた。

「ここにいる」

そう言って人間になったサクラの花が病院のドアを開こうとしたその時、ラフな服装の男性が声をかけた。

「どうしましたか?」

「……」

背後から声をかけられ振り向いた人間になったサクラの花は男性の姿に驚いた。

「今日は休診だけど特別に見ますどうぞ中へ」

そう言ってドアを開くと男性は人間になったサクラの花を中に入れ診察室に連れていった。

「椅子に座って待っててください」

そう言って男性が診察室を出ていくと人間になったサクラの花は椅子に座った。

「お待たせしました」

白衣姿で現れると男性は机がある椅子に座り向かい合った。

「今日はどうなされましたか?」

「あなたに会いに来ました」

「え…」

「いつも俺の前で不安や悩みや悲しいことを話してましたよね」

「ストーカー女の仲間か」

「ストーカー女?」

「具合が悪くないなら帰ってください」

男性が椅子から立ち上がり人間になったサクラの花も立ち上がるとストーカー女と怪しい2人の男が現れた。

「乃咲(のえむ)さん、今日は休診ですよね」

「病院の前にいたから特別に診察しただけです、もう終わったから」

そう言って乃咲(のえむ)が人間になったサクラの花の身体に触れ診察から出ようとしたその時、ストーカー女の合図で怪しい男の1人が開いているドアを閉めた。

そしてもう1人の怪しい男が人間になったサクラの花の手を掴み乃咲(のえむ)から離れさせるとスタンガンで眠らせ人間になったサクラの花はうつ伏せで倒れた。

「診察が終わって帰るところなのに何で」

ストーカー女に向かって乃咲が問いかけるとストーカー女が口を開いた。

「彼は乃咲さんに恋してる」

「恋って今日、初めて会ったのにあり得ない」

「彼は2人に任せておいて私達はデートに行きましょう」

「前に言ったはずです、俺は杏(あん)さんに恋をしていないだから付き合えないと」

「彼に恋をしてるから私と付き合えないのね」

「何で彼が出てくるんですか」

「乃咲さんは私だけのもの誰にも渡さない」

そう言って杏は鞄からスタンガンを取り出し乃咲の身体に当て倒れさせた。

その後、杏はスタンガンを鞄の中に入れ口を開いた。

「診察室で乃咲さんと楽しむからあなた達も車の中で楽しんだら」

「そうします」

そう言って2人の男は倒れている人間になったサクラの花の身体を支えながら車に運び後部座席に乗せると身体を奪い始めた。

診察室に2人きりになった杏は鞄を置きその後、全裸になった。

「やっと乃咲さんを私だけのものにできる」

「……」

スタンガンで眠っている乃咲は杏に身体を奪われてるとも知らずに乃咲は眠り続けた。
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