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第2話
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ー午後17時ー
診察を終えた安正は白衣から私服に着替え病院を出た。
「中丸先生」
「青玉さん」
「お疲れ様です」
「仕事中は中丸先生でも良いけど仕事が終わったら先生と呼ばれるのは恥ずかしいです」
「それでは何とお呼びしたら」
「先生以外だったら青玉さんが呼びやすい呼び方で呼んでください」
「安正って呼んでいいですか?」
「良いですよ」
「安正…」
病院の前で楽しそうに青玉と会話をする安正の姿に良太は目が離せなかった。
「食事しませんか?」
「すみません」
「誰かと約束してるんですか?」
「はい、すみません」
「いつか食事をしましょう」
「はい」
歩いていく青玉を安正はじっと見つめた。
そこへ良太が近づいた。
「安正」
安正は振り返り良太の姿に驚いた。
「迎えに来てくれたのか?」
「あいつじゃないのか」
「何が?」
「青い髪に青い瞳に青いロング服姿の男」
「悪い人には見えないけど」
「今日の食事はやめよう」
「良太、怒ってる?」
歩いていく良太に安正が声をかけると良太は立ち止まりその後、振り返り口を開いた。
「俺と別れたいならいつでも別れてやる」
「良太…」
歩いていく良太の後ろ姿を安正は見つめながら立ち尽くした。
「良太…」
安正は振り返り涙をこらえながら歩き出した。
「何であんなこと言うんだよ、良太のバカバカバカバカー」
安正は涙を流しながら走り出した。
5分後、雨が降りだし安正は雨に濡れながら走り続けた。
その後、安正は立ち止まりそのまま公園の中に入るとブランコに近づき座った。
「良太のバカ」
「風邪をひくよ」
「青玉さん、どうしてここに?」
ブランコに座る青玉を安正は見つめた。
「安正と別れたあと何か気になって戻ったら安正が男性と話をしてた」
「見てたんですか」
安正はうつ向いた。
青玉はブランコから立ち上がり安正をお姫様抱っこした。
「青玉さん」
安正は驚いた顔で見つめた。
青玉は無言で安正をお姫様抱っこしたまま歩き出し公園から離れ青玉は自宅に向かった。
公園から歩いて50分後、青玉は自宅に着いた。
「ここは?」
「俺の家です」
青玉は安正をお姫様抱っこしたまま家の中に入った。
その後、青玉は安正をおろしドアを閉めた。
「今日は俺の家で休んでください」
「ご迷惑じゃ」
「俺、1人だから気にしなくて大丈夫ですよ、どうぞあがってください」
靴を脱ぎ青玉は玄関を離れリビングに向かった。
「お邪魔します」
靴を脱ぎ安正も玄関を離れリビングに向かった。
「風邪をひくといけないのでシャワーか風呂に入ってきてください、風呂は沸いてます」
「ありがとうございます」
「タオルは洗面台の箱に入ってます」
「青玉さんが先に入ってください」
「俺は大丈夫です、安正はびしょびしょに濡れてるでしょ」
「すみません」
「浴室は猫の置物があるから」
「わかりました」
青玉に少しお辞儀をすると安正はリビングを離れ猫の置物に近づいた。
「可愛い」
猫の置物に微笑むと安正は浴室の中に入り洗面台の前で濡れた私服と下着を脱ぎ風呂場の中に入りドアを閉めた。
その後、安正は濡れた身体に湯をかけ湯船に浸かった。
その頃、青玉は寝室でタンスの中から上下の下着と私服を取り出していた。
「嬉しそうだな」
机の上に置かれた青い玉が声をかけた。
「サファイア、邪魔をするなよ」
青玉は上下の下着と私服を持って寝室を離れ浴室に向かった。
「タオルの所に下着と私服を置いてるから着てください」
「ありがとうございます」
湯船に浸かりながら安正が返事をすると青玉は浴室を離れ安正は湯船を出て髪と身体を洗い始めた。
ー寝室ー
机の上に置かれた青い玉が宙に浮き机から離れると青い髪に青い瞳に青いロング服に青い玉のネックレスを身につけた人間に変身した。
診察を終えた安正は白衣から私服に着替え病院を出た。
「中丸先生」
「青玉さん」
「お疲れ様です」
「仕事中は中丸先生でも良いけど仕事が終わったら先生と呼ばれるのは恥ずかしいです」
「それでは何とお呼びしたら」
「先生以外だったら青玉さんが呼びやすい呼び方で呼んでください」
「安正って呼んでいいですか?」
「良いですよ」
「安正…」
病院の前で楽しそうに青玉と会話をする安正の姿に良太は目が離せなかった。
「食事しませんか?」
「すみません」
「誰かと約束してるんですか?」
「はい、すみません」
「いつか食事をしましょう」
「はい」
歩いていく青玉を安正はじっと見つめた。
そこへ良太が近づいた。
「安正」
安正は振り返り良太の姿に驚いた。
「迎えに来てくれたのか?」
「あいつじゃないのか」
「何が?」
「青い髪に青い瞳に青いロング服姿の男」
「悪い人には見えないけど」
「今日の食事はやめよう」
「良太、怒ってる?」
歩いていく良太に安正が声をかけると良太は立ち止まりその後、振り返り口を開いた。
「俺と別れたいならいつでも別れてやる」
「良太…」
歩いていく良太の後ろ姿を安正は見つめながら立ち尽くした。
「良太…」
安正は振り返り涙をこらえながら歩き出した。
「何であんなこと言うんだよ、良太のバカバカバカバカー」
安正は涙を流しながら走り出した。
5分後、雨が降りだし安正は雨に濡れながら走り続けた。
その後、安正は立ち止まりそのまま公園の中に入るとブランコに近づき座った。
「良太のバカ」
「風邪をひくよ」
「青玉さん、どうしてここに?」
ブランコに座る青玉を安正は見つめた。
「安正と別れたあと何か気になって戻ったら安正が男性と話をしてた」
「見てたんですか」
安正はうつ向いた。
青玉はブランコから立ち上がり安正をお姫様抱っこした。
「青玉さん」
安正は驚いた顔で見つめた。
青玉は無言で安正をお姫様抱っこしたまま歩き出し公園から離れ青玉は自宅に向かった。
公園から歩いて50分後、青玉は自宅に着いた。
「ここは?」
「俺の家です」
青玉は安正をお姫様抱っこしたまま家の中に入った。
その後、青玉は安正をおろしドアを閉めた。
「今日は俺の家で休んでください」
「ご迷惑じゃ」
「俺、1人だから気にしなくて大丈夫ですよ、どうぞあがってください」
靴を脱ぎ青玉は玄関を離れリビングに向かった。
「お邪魔します」
靴を脱ぎ安正も玄関を離れリビングに向かった。
「風邪をひくといけないのでシャワーか風呂に入ってきてください、風呂は沸いてます」
「ありがとうございます」
「タオルは洗面台の箱に入ってます」
「青玉さんが先に入ってください」
「俺は大丈夫です、安正はびしょびしょに濡れてるでしょ」
「すみません」
「浴室は猫の置物があるから」
「わかりました」
青玉に少しお辞儀をすると安正はリビングを離れ猫の置物に近づいた。
「可愛い」
猫の置物に微笑むと安正は浴室の中に入り洗面台の前で濡れた私服と下着を脱ぎ風呂場の中に入りドアを閉めた。
その後、安正は濡れた身体に湯をかけ湯船に浸かった。
その頃、青玉は寝室でタンスの中から上下の下着と私服を取り出していた。
「嬉しそうだな」
机の上に置かれた青い玉が声をかけた。
「サファイア、邪魔をするなよ」
青玉は上下の下着と私服を持って寝室を離れ浴室に向かった。
「タオルの所に下着と私服を置いてるから着てください」
「ありがとうございます」
湯船に浸かりながら安正が返事をすると青玉は浴室を離れ安正は湯船を出て髪と身体を洗い始めた。
ー寝室ー
机の上に置かれた青い玉が宙に浮き机から離れると青い髪に青い瞳に青いロング服に青い玉のネックレスを身につけた人間に変身した。
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