2 / 10
第2話
しおりを挟む
金針水晶のお陰でグリーンモルダバイトから逃れたゴールドと金の馬は祈り部屋の中に倒れたまま現れた。
その後、ゴールドは目を覚まし身体を起こした。
「ここは祈り部屋」
ゴールドは立ち上がり身につけている金針水晶を見つめた。
「助けてくれたのか?」
「ゴールド様」
「あなたも無事だったんだね、良かった」
「グリーンモルダバイトのこと、王に伝えた方が」
「そうだな」
「ゴールド様」
「何?」
ゴールドが振り返り見つめると金の馬が口を開いた。
「ゴールド様はここにいてください、俺が王に伝えます」
口にした後、金の馬が腰まで長い黄金の髪に黄金の瞳、黄金のロング服姿の人間に変身した。
「馬が人間に変身した」
ゴールドは驚いた。
「王の命令で馬に変身しゴールド様を見守ってきました」
「馬ではなく人間が本当の姿」
「ルーと申します」
「ルー…」
会話後、ルーは険しい顔でドアを見つめた。
「ルー、どうした?」
ゴールドが問かけた。
「グリーンモルダバイトが城の前で王と戦っています」
「助けに行こう」
ルーはゴールドの手首を掴み動きを止めた。
「どうした」
「ゴールド様はここにいてください」
「何、言ってんだ、俺も戦って王を助ける」
「あなたは次期王になられるお方、あなたを危険なめにあわせるわけにはいかない」
「ルー」
「暫くの間、眠っていてください」
会話後、ルーはゴールドを抱き寄せ唇を重ねた。
「……」
「……」
ルーが唇を離すとゴールドは気を失いルーはゴールドを仰向けで寝かせた。
「ゴールド様が目を覚ます時、戦いは終わっています」
ルーが祈り部屋を出ていくと台に置かれている金針水晶が仰向けで倒れているゴールドに近づきそのままゴールドを金針水晶の中に閉じ込めた。
「ゴールドはあなたの元に向かったはず、なぜ攻撃するんだ」
「ゴールドは俺の愛を拒み俺から逃げた」
「だから城を攻撃しに来た」
「その通り」
「拒まれたぐらいで、弱い王だ」
「何だと」
「グリーンモルダバイト、あなたは弱い王だ」
「俺が弱い王だと」
「……」
王は剣を構えた。
「俺は弱い王じゃない」
叫びながら緑の剣に力を込めると剣先から大きな緑の玉を出現させそのままグリーンモルダバイトは王に放った。
王は剣を地面に突き刺し左右の手を広げ結界を張った。
大きな緑の玉は結界にぶつかり王は力を高めた。
「王!」
ルーは驚いた顔で見つめた。
「凄いパワーだ」
力を高めながら結界で大きな緑の玉を受け止め続けた王だったが大きな緑の玉の力に負け結界は壊れ王は大きな緑の玉を受けた。
「王!」
ルーが叫ぶと王は最後の力で大きな緑の玉を消し去りそのまま仰向けで倒れた。
「許さない」
ルーは黄金の弓矢でグリーンモルダバイトに黄金の矢を放った。
グリーンモルダバイトは手で黄金の矢を掴み投げ捨てた
「ダメか」
「矢で俺の命を奪えると思ったか」
ルーの命を奪おうとグリーンモルダバイトが手で攻撃しようとしたその時、グリーンモルダバイトの身体に突き刺さったまま黄金の矢が現れた。
ルーは驚いた顔で見つめた。
「誰だ」
黄金の矢が身体に突き刺さったままグリーンモルダバイトは振り返り険しい顔で立っているダークを見つめた。
「黒針水晶を守る国の次期王、ダークニードルズ」
「俺が相手だ」
ダークが黒の剣を構えるとグリーンモルダバイトは身につけている緑の石、モルダバイトに守られその場から姿を消した。
ルーとダークは王に近づきルーが声をかけた。
「王、今、手当をします」
「俺はもうダメだ」
「そんな事ありません」
ルーは右手を王に向け黄金の力を送った。
「やめろ」
王はルーの右手の手首を掴み止めた。
「ルー、ゴールドと金針水晶の国を頼む」
「はい」
「ダーク、お前とゴールドの仲を認めていればこんな事にはならなかった」
「知っていたんですか?」
「お前達の仲を引き裂くために俺はゴールドにグリーンモルダバイトを紹介した、それが間違いだった」
「王」
「ダーク、ゴールドを頼む…それとすまなかった」
最期の言葉後、王は目を閉じ永遠の眠りについた。
「王」
「王」
ダークとルーは涙を流しながら王の死を悲しんだ。
その頃、ゴールドは金針水晶の中で眠り続けていた。
その後、ゴールドは目を覚まし身体を起こした。
「ここは祈り部屋」
ゴールドは立ち上がり身につけている金針水晶を見つめた。
「助けてくれたのか?」
「ゴールド様」
「あなたも無事だったんだね、良かった」
「グリーンモルダバイトのこと、王に伝えた方が」
「そうだな」
「ゴールド様」
「何?」
ゴールドが振り返り見つめると金の馬が口を開いた。
「ゴールド様はここにいてください、俺が王に伝えます」
口にした後、金の馬が腰まで長い黄金の髪に黄金の瞳、黄金のロング服姿の人間に変身した。
「馬が人間に変身した」
ゴールドは驚いた。
「王の命令で馬に変身しゴールド様を見守ってきました」
「馬ではなく人間が本当の姿」
「ルーと申します」
「ルー…」
会話後、ルーは険しい顔でドアを見つめた。
「ルー、どうした?」
ゴールドが問かけた。
「グリーンモルダバイトが城の前で王と戦っています」
「助けに行こう」
ルーはゴールドの手首を掴み動きを止めた。
「どうした」
「ゴールド様はここにいてください」
「何、言ってんだ、俺も戦って王を助ける」
「あなたは次期王になられるお方、あなたを危険なめにあわせるわけにはいかない」
「ルー」
「暫くの間、眠っていてください」
会話後、ルーはゴールドを抱き寄せ唇を重ねた。
「……」
「……」
ルーが唇を離すとゴールドは気を失いルーはゴールドを仰向けで寝かせた。
「ゴールド様が目を覚ます時、戦いは終わっています」
ルーが祈り部屋を出ていくと台に置かれている金針水晶が仰向けで倒れているゴールドに近づきそのままゴールドを金針水晶の中に閉じ込めた。
「ゴールドはあなたの元に向かったはず、なぜ攻撃するんだ」
「ゴールドは俺の愛を拒み俺から逃げた」
「だから城を攻撃しに来た」
「その通り」
「拒まれたぐらいで、弱い王だ」
「何だと」
「グリーンモルダバイト、あなたは弱い王だ」
「俺が弱い王だと」
「……」
王は剣を構えた。
「俺は弱い王じゃない」
叫びながら緑の剣に力を込めると剣先から大きな緑の玉を出現させそのままグリーンモルダバイトは王に放った。
王は剣を地面に突き刺し左右の手を広げ結界を張った。
大きな緑の玉は結界にぶつかり王は力を高めた。
「王!」
ルーは驚いた顔で見つめた。
「凄いパワーだ」
力を高めながら結界で大きな緑の玉を受け止め続けた王だったが大きな緑の玉の力に負け結界は壊れ王は大きな緑の玉を受けた。
「王!」
ルーが叫ぶと王は最後の力で大きな緑の玉を消し去りそのまま仰向けで倒れた。
「許さない」
ルーは黄金の弓矢でグリーンモルダバイトに黄金の矢を放った。
グリーンモルダバイトは手で黄金の矢を掴み投げ捨てた
「ダメか」
「矢で俺の命を奪えると思ったか」
ルーの命を奪おうとグリーンモルダバイトが手で攻撃しようとしたその時、グリーンモルダバイトの身体に突き刺さったまま黄金の矢が現れた。
ルーは驚いた顔で見つめた。
「誰だ」
黄金の矢が身体に突き刺さったままグリーンモルダバイトは振り返り険しい顔で立っているダークを見つめた。
「黒針水晶を守る国の次期王、ダークニードルズ」
「俺が相手だ」
ダークが黒の剣を構えるとグリーンモルダバイトは身につけている緑の石、モルダバイトに守られその場から姿を消した。
ルーとダークは王に近づきルーが声をかけた。
「王、今、手当をします」
「俺はもうダメだ」
「そんな事ありません」
ルーは右手を王に向け黄金の力を送った。
「やめろ」
王はルーの右手の手首を掴み止めた。
「ルー、ゴールドと金針水晶の国を頼む」
「はい」
「ダーク、お前とゴールドの仲を認めていればこんな事にはならなかった」
「知っていたんですか?」
「お前達の仲を引き裂くために俺はゴールドにグリーンモルダバイトを紹介した、それが間違いだった」
「王」
「ダーク、ゴールドを頼む…それとすまなかった」
最期の言葉後、王は目を閉じ永遠の眠りについた。
「王」
「王」
ダークとルーは涙を流しながら王の死を悲しんだ。
その頃、ゴールドは金針水晶の中で眠り続けていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
【BL】婚約破棄で『不能男』認定された公爵に憑依したから、やり返すことにした。~計画で元婚約者の相手を狙ったら溺愛された~
楠ノ木雫
BL
俺が憑依したのは、容姿端麗で由緒正しい公爵家の当主だった。憑依する前日、婚約者に婚約破棄をされ『不能男認定』をされた、クズ公爵に。
これから俺がこの公爵として生きていくことになっしまったが、流石の俺も『不能男』にはキレたため、元婚約者に仕返しをする事を決意する。
計画のために、元婚約者の今の婚約者、第二皇子を狙うが……
※以前作ったものを改稿しBL版にリメイクしました。
※他のサイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる