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第7話
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ー悪魔の国、城ー
リクに連れて来られた衣都は城の地下にある牢屋の中に閉じ込められていた。
「リクさん、ここから出してください」
「衣都が俺だけのものになると言うならここから出してやる」
「……」
「俺だけを愛するのは嫌か」
そう言ってリクは牢屋のドアを開き中に入りドアを閉め衣都に近づく壁に追い込んだ。
「リクさん」
「俺は悪魔の国の王子、どんな手を使ってでも衣都を俺だけのものにする」
そう言ってリクは顔を近づけ唇を重ねた。
リクの身体を押し離し衣都が少し怒った口調で「やめてください」と口にするとリクが口を開いた。
「俺のキスは受け入れられないか」
「リクさん、俺は」
「俺が悪魔の国の王子だからキスを受け入れられないのか」
「俺は本気で3人が好きなんですだから」
「俺が悪魔の王子だから…」
「リクさん、大丈夫ですか?」
そう言って衣都が身体に触れたその時、リクの髪の毛が白と黒の長髪になり左右の瞳の色が赤そして白と黒のタキシードに白と黒のマントを羽織った姿に変身した。
「リクさん!」
驚いた顔で衣都が見つめるとリクは衣都を抱き寄せ唇を奪った。
その後、リクが唇を離すと衣都はリクから離れ口を開いた。
「元のリクさんに戻ってください」
「これが本当の姿だ」
「今のリクさんはリクさんじゃない悪魔です」
「……」
笑みを浮かべるとリクは魔法で衣都を操り仰向けで寝かせ全裸にし近づいた。
「リクさん、やめてください」
「衣都」
「……」
赤い瞳で左右の手と足が動かない衣都はリクではないリクに身体を奪われた。
それから暫くして悪魔の国の王様が現れた。
「リク、やめないか」
「……」
リクの行為が止まり手と足が動けるようになると衣都はリクを突き放しその後、立ち上がると壁に離れた。
リクも立ち上がり王様に目を向けると口を開いた。
「良いとこだったのに邪魔しないでよ」
「悪魔の国の王子が悪魔になるとは愚か者めが」
「王様はなったことないのか」
「お前と一緒にするな、ソウゴ王子」
「……」
王様の最後の言葉にリクは険しい顔で王様の背後に目を受け現れたソウゴを見た。
「ソウゴさん!」
嬉しそうな顔で衣都がソウゴを見つめるとリクが口を開いた。
「3人が好きだと言っていても衣都が本気で惚れてるのはソウゴ」
「リクさん?」
「ダメだ、衣都」
リクに触れようとする衣都をソウゴが止めるとリクの長髪の色が赤に変わりタキシードとマントも赤に変わった。
「完全な悪魔になったか」
「王様、リクを救いましょう」
「リクは私に任せてソウゴ王子は人間を連れて国から離れてください」
「まさかリクの命を奪うんじゃ」
「完全な悪魔になったリクはこの国の王子じゃない悪魔だ、この国の平和のために命を奪う」
「命を奪うなんてダメです」
王様に向かって衣都が叫ぶと完全な悪魔になったリクは衣都に近づき見つめた。
「人間の命が危ない」
「衣都」
王様が牢屋を壊しソウゴが近づこうとしたその時、「俺と一緒に来い」と言ってリクは壁を壊し衣都を連れて外に出ると羽を広げ飛んでいった。
王様とソウゴも壁から外に出るとソウゴは上空を見つめ王様は兵士達を集めリクを探しに向かった。
「衣都…」
「ソウゴ、リクに何かあったのか」
タイキが現れるとソウゴが口を開いた。
「リクが悪魔になった」
「この国の王様はリクの命を奪おうとしている」
「衣都は?」
「悪魔になったリクが連れ去った」
「俺はリクを助けたい」
「恋のライバルだがリクは友達だ、ソウゴ、リクを助けよう」
「……」
頷くとソウゴとタイキは3個の鍵を重ね1個の鍵を誕生させた。
「タイキ」
「ソウゴ、行こう」
花びらと木と黒水晶が1個になった鍵をソウゴとタイキは持ってリクの元に向かった。
リクに連れて来られた衣都は城の地下にある牢屋の中に閉じ込められていた。
「リクさん、ここから出してください」
「衣都が俺だけのものになると言うならここから出してやる」
「……」
「俺だけを愛するのは嫌か」
そう言ってリクは牢屋のドアを開き中に入りドアを閉め衣都に近づく壁に追い込んだ。
「リクさん」
「俺は悪魔の国の王子、どんな手を使ってでも衣都を俺だけのものにする」
そう言ってリクは顔を近づけ唇を重ねた。
リクの身体を押し離し衣都が少し怒った口調で「やめてください」と口にするとリクが口を開いた。
「俺のキスは受け入れられないか」
「リクさん、俺は」
「俺が悪魔の国の王子だからキスを受け入れられないのか」
「俺は本気で3人が好きなんですだから」
「俺が悪魔の王子だから…」
「リクさん、大丈夫ですか?」
そう言って衣都が身体に触れたその時、リクの髪の毛が白と黒の長髪になり左右の瞳の色が赤そして白と黒のタキシードに白と黒のマントを羽織った姿に変身した。
「リクさん!」
驚いた顔で衣都が見つめるとリクは衣都を抱き寄せ唇を奪った。
その後、リクが唇を離すと衣都はリクから離れ口を開いた。
「元のリクさんに戻ってください」
「これが本当の姿だ」
「今のリクさんはリクさんじゃない悪魔です」
「……」
笑みを浮かべるとリクは魔法で衣都を操り仰向けで寝かせ全裸にし近づいた。
「リクさん、やめてください」
「衣都」
「……」
赤い瞳で左右の手と足が動かない衣都はリクではないリクに身体を奪われた。
それから暫くして悪魔の国の王様が現れた。
「リク、やめないか」
「……」
リクの行為が止まり手と足が動けるようになると衣都はリクを突き放しその後、立ち上がると壁に離れた。
リクも立ち上がり王様に目を向けると口を開いた。
「良いとこだったのに邪魔しないでよ」
「悪魔の国の王子が悪魔になるとは愚か者めが」
「王様はなったことないのか」
「お前と一緒にするな、ソウゴ王子」
「……」
王様の最後の言葉にリクは険しい顔で王様の背後に目を受け現れたソウゴを見た。
「ソウゴさん!」
嬉しそうな顔で衣都がソウゴを見つめるとリクが口を開いた。
「3人が好きだと言っていても衣都が本気で惚れてるのはソウゴ」
「リクさん?」
「ダメだ、衣都」
リクに触れようとする衣都をソウゴが止めるとリクの長髪の色が赤に変わりタキシードとマントも赤に変わった。
「完全な悪魔になったか」
「王様、リクを救いましょう」
「リクは私に任せてソウゴ王子は人間を連れて国から離れてください」
「まさかリクの命を奪うんじゃ」
「完全な悪魔になったリクはこの国の王子じゃない悪魔だ、この国の平和のために命を奪う」
「命を奪うなんてダメです」
王様に向かって衣都が叫ぶと完全な悪魔になったリクは衣都に近づき見つめた。
「人間の命が危ない」
「衣都」
王様が牢屋を壊しソウゴが近づこうとしたその時、「俺と一緒に来い」と言ってリクは壁を壊し衣都を連れて外に出ると羽を広げ飛んでいった。
王様とソウゴも壁から外に出るとソウゴは上空を見つめ王様は兵士達を集めリクを探しに向かった。
「衣都…」
「ソウゴ、リクに何かあったのか」
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「リクが悪魔になった」
「この国の王様はリクの命を奪おうとしている」
「衣都は?」
「悪魔になったリクが連れ去った」
「俺はリクを助けたい」
「恋のライバルだがリクは友達だ、ソウゴ、リクを助けよう」
「……」
頷くとソウゴとタイキは3個の鍵を重ね1個の鍵を誕生させた。
「タイキ」
「ソウゴ、行こう」
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