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第2話
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ー翌日ー
パジャマに着替えないまま私服でベッドに眠っていた衣都は目を覚まし身体を起こした。
「今日、行きたくないな…休もうかな」
ベッドからおり浴室に向かうとシャワーを浴びながら髪と身体を洗った。
その後、衣都は濡れたまま洗面台の前に立ち髪と身体をタオルで拭いているとインターホンが鳴った。
「……」
バスローブを着て洗面台から離れると玄関に向かいドアを開いた。
そして衣都は白いタキシードに白いマントを羽織った王子に驚いた。
「あなたは昨日の」
「悩んでるみたいだから様子を見に来た」
「え…」
「仕事、行きたくないじゃないのか」
「……」
「癒しに行こう」
そう言ってタイキは魔法でバスローブを脱がせ私服を着せると衣都をお姫様抱っこしそのまま姿を消した。
その後、タイキは衣都をお姫様抱っこしたまま1面花畑の中に姿を現し衣都をおろし立たせた。
「凄い」
「衣都」
「……」
衣都が花から目線をタイキに向けるとタイキが口を開いた。
「自己紹介がまだだったな、俺の名前はタイキ、花の国の王子だ」
「王子!」
「2人も王子だ」
「……」
驚きで衣都が言葉を失うとソウゴとリクが現れ自己紹介をした。
「俺はソウゴ、森の国の王子です」
「リクです、悪魔の国の王子です」
「俺は3人の名前を知らなかったのに3人は俺の名前、知ってましたよねどうしてですか?」
「調べました」
「どうして俺を」
「俺達の大事な姫だから」
「姫って俺は男です」
「話しは終わり、衣都、花で癒されて」
そう言ってタイキとソウゴとリクはその場から姿を消し衣都を1人にした。
「いろんな花がいっぱい咲いてる」
花で衣都の心が癒されている頃、タイキとソウゴとリクは離れた場所で話しをしていた。
「宗正と義久は浄化され悪い心を持ってないけど宮下という男は悪い心を持ってる」
「リク、確かなのか」
「あぁ」
「何で浄化されなかったんだろ」
「タイキ、ソウゴは衣都を頼む、俺は宮下という男のことを調べてみる」
「わかった」
「宮下という男は何をするかわからない気をつけろよ」
そう言ってリクは花畑を離れ悪魔の国に向かった。
ー悪魔の国、リクが住む城ー
「リク、お帰り」
「王様、黒水晶を貸してください」
「俺の部屋にある、失くすなよ」
「はい」
王様の部屋に行き黒水晶を持ち出すとリクは部屋に向かい黒水晶で宮下という男のことを調べ始めた。
ー花畑ー
いろんな花のお陰で衣都の心は癒され微笑みながら空を見つめた。
そこへタイキとソウゴが現れ衣都に近づいた。
「衣都」
「……」
タイキとソウゴに顔を向けると衣都は近づき口を開いた。
「タイキさんとソウゴさんのお陰で癒されました、ありがとうございました」
「衣都」
「明日から仕事に行きます」
「ダメだ」
「……」
怒った口調で口にするタイキに驚いた顔で衣都が見つめるとソウゴが口を開いた。
「仕事に行ったら宮下っていう男がいるからタイキはダメだって言ったんです」
「心配してくれてありがとうございます」
「衣都」
「はっきり言いますから心配しないでください」
そう言って衣都が花畑を歩いていくとタイキは魔法で衣都の動きを止めた。
「タイキ!」
驚いた口調でソウゴが口にするとタイキが口を開いた。
「当分の間、衣都を花畑に閉じ込める」
「タイキ」
動きが止まった衣都の身体をお姫様抱っこするとソウゴに背を向けそのまま消えていった。
「勝手なことを」
ソウゴがタイキに怒っているとスーツ姿の宮下が現れソウゴは後ろに振り返り驚いた。
「宮下!」
「衣都さんがいると思って来たんですがいませんね」
「なぜ衣都を狙うんだ」
「あんたと同じ衣都は俺の花嫁になる男だ」
「一緒にするな、俺は衣都を悲しませるようなことはしない」
「あんたも衣都の美しい身体を見たら仲間の2人に衣都を渡したくないと思うさ」
「俺は思わない」
「森の国のソウゴ王子」
そう言って宮下は魔法で全裸姿の衣都を出現させソウゴに近づけさせた。
「ソウゴさん」
「……」
白いマントを外し衣都の全裸をマントで隠すと口を開いた。
「俺の目の前にいる衣都は本物の衣都じゃない」
「俺は本物の衣都です」
「衣都はそんなことしない」
キスを迫る衣都を離れさせるとソウゴは背を向けそのまま消えていった。
「わかったか」
全裸姿の衣都に話しかけると全裸姿の衣都はコウモリ姿の化け物に変身し口を開いた。
「衣都さんは花の国にいます」
「ソウゴ王子は俺達の仲間になる、引き続きソウゴ王子を狙え」
「かしこまりました」
コウモリ姿の化け物がその場から消えると宮下もその場から消え花の国に向かった。
パジャマに着替えないまま私服でベッドに眠っていた衣都は目を覚まし身体を起こした。
「今日、行きたくないな…休もうかな」
ベッドからおり浴室に向かうとシャワーを浴びながら髪と身体を洗った。
その後、衣都は濡れたまま洗面台の前に立ち髪と身体をタオルで拭いているとインターホンが鳴った。
「……」
バスローブを着て洗面台から離れると玄関に向かいドアを開いた。
そして衣都は白いタキシードに白いマントを羽織った王子に驚いた。
「あなたは昨日の」
「悩んでるみたいだから様子を見に来た」
「え…」
「仕事、行きたくないじゃないのか」
「……」
「癒しに行こう」
そう言ってタイキは魔法でバスローブを脱がせ私服を着せると衣都をお姫様抱っこしそのまま姿を消した。
その後、タイキは衣都をお姫様抱っこしたまま1面花畑の中に姿を現し衣都をおろし立たせた。
「凄い」
「衣都」
「……」
衣都が花から目線をタイキに向けるとタイキが口を開いた。
「自己紹介がまだだったな、俺の名前はタイキ、花の国の王子だ」
「王子!」
「2人も王子だ」
「……」
驚きで衣都が言葉を失うとソウゴとリクが現れ自己紹介をした。
「俺はソウゴ、森の国の王子です」
「リクです、悪魔の国の王子です」
「俺は3人の名前を知らなかったのに3人は俺の名前、知ってましたよねどうしてですか?」
「調べました」
「どうして俺を」
「俺達の大事な姫だから」
「姫って俺は男です」
「話しは終わり、衣都、花で癒されて」
そう言ってタイキとソウゴとリクはその場から姿を消し衣都を1人にした。
「いろんな花がいっぱい咲いてる」
花で衣都の心が癒されている頃、タイキとソウゴとリクは離れた場所で話しをしていた。
「宗正と義久は浄化され悪い心を持ってないけど宮下という男は悪い心を持ってる」
「リク、確かなのか」
「あぁ」
「何で浄化されなかったんだろ」
「タイキ、ソウゴは衣都を頼む、俺は宮下という男のことを調べてみる」
「わかった」
「宮下という男は何をするかわからない気をつけろよ」
そう言ってリクは花畑を離れ悪魔の国に向かった。
ー悪魔の国、リクが住む城ー
「リク、お帰り」
「王様、黒水晶を貸してください」
「俺の部屋にある、失くすなよ」
「はい」
王様の部屋に行き黒水晶を持ち出すとリクは部屋に向かい黒水晶で宮下という男のことを調べ始めた。
ー花畑ー
いろんな花のお陰で衣都の心は癒され微笑みながら空を見つめた。
そこへタイキとソウゴが現れ衣都に近づいた。
「衣都」
「……」
タイキとソウゴに顔を向けると衣都は近づき口を開いた。
「タイキさんとソウゴさんのお陰で癒されました、ありがとうございました」
「衣都」
「明日から仕事に行きます」
「ダメだ」
「……」
怒った口調で口にするタイキに驚いた顔で衣都が見つめるとソウゴが口を開いた。
「仕事に行ったら宮下っていう男がいるからタイキはダメだって言ったんです」
「心配してくれてありがとうございます」
「衣都」
「はっきり言いますから心配しないでください」
そう言って衣都が花畑を歩いていくとタイキは魔法で衣都の動きを止めた。
「タイキ!」
驚いた口調でソウゴが口にするとタイキが口を開いた。
「当分の間、衣都を花畑に閉じ込める」
「タイキ」
動きが止まった衣都の身体をお姫様抱っこするとソウゴに背を向けそのまま消えていった。
「勝手なことを」
ソウゴがタイキに怒っているとスーツ姿の宮下が現れソウゴは後ろに振り返り驚いた。
「宮下!」
「衣都さんがいると思って来たんですがいませんね」
「なぜ衣都を狙うんだ」
「あんたと同じ衣都は俺の花嫁になる男だ」
「一緒にするな、俺は衣都を悲しませるようなことはしない」
「あんたも衣都の美しい身体を見たら仲間の2人に衣都を渡したくないと思うさ」
「俺は思わない」
「森の国のソウゴ王子」
そう言って宮下は魔法で全裸姿の衣都を出現させソウゴに近づけさせた。
「ソウゴさん」
「……」
白いマントを外し衣都の全裸をマントで隠すと口を開いた。
「俺の目の前にいる衣都は本物の衣都じゃない」
「俺は本物の衣都です」
「衣都はそんなことしない」
キスを迫る衣都を離れさせるとソウゴは背を向けそのまま消えていった。
「わかったか」
全裸姿の衣都に話しかけると全裸姿の衣都はコウモリ姿の化け物に変身し口を開いた。
「衣都さんは花の国にいます」
「ソウゴ王子は俺達の仲間になる、引き続きソウゴ王子を狙え」
「かしこまりました」
コウモリ姿の化け物がその場から消えると宮下もその場から消え花の国に向かった。
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