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第4話
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狼男のリーダーと茶々丸から離れ森の中を歩き続け森から出ると林太郎の目の前に洞窟が現れた。
「こんなところに洞窟なんてあったんだ」
そう口にすると林太郎は洞窟の中に入っていった。
その瞬間、狼男のリーダーが危険を感じ取った。
「林太郎が危ない」
「林太郎が危ないってどういうことだ」
身体を起こしながら茶々丸が問いかけるとリーダーが口を開いた。
「俺の前の狼男達が洞窟に封印した狼男が眠ってるんだ」
「それが何で危ないんだ」
「その狼男は心を操る能力を持ってるんだそのせいで俺の前の狼男達は不幸になり魔法使いに助けを求めたんだ」
「……」
「魔法使いは狼男を洞窟に封印した…狼男達は喜んだが…」
「まさか」
「魔法使いも一緒に封印された」
「その狼男は魔法使いを道連れにしたのか」
「あぁ」
茶々丸の言葉にリーダーが返事をする頃、林太郎は洞窟を歩いていた。
「このまま進んで出られるのかな」
そう言って林太郎は封印のお札を目にし近づき立ち止まった。
「何だろ」
林太郎が口にしたその時、声が聞こえた。
「封印を解いてくれ」
「誰?」
「俺は何もしてないのに封印された、助けてくれ」
「封印のお札を外せば良いのか?」
「頼む」
「わかった」
「外してはダメだ」
「……」
謎の声に反応せず林太郎は岩壁に貼られた封印のお札を外した。
そして岩壁から狼男のモハが現れた。
「やっと自由になれた、お前のお陰だ」
そう言ってモハは林太郎に近づき顎を掴むと口を開いた。
「お前、俺を封印した魔法使いの仲間か」
「俺は令和の魔法使いだ、あなたを封印した魔法使いのことは知らない」
そう言って林太郎が顎を掴んでいるモハの手を離れさせたその時、バケモノになった狼男の凛が現れた。
「凛!」
驚いた顔で林太郎が見つめると凛が口を開いた。
「母さんがモハ様の封印を解いたんですね」
「母さん?お前ら親子か」
目線を向けながらモハが口にすると凛はモハに近づき片膝をつきながら口を開いた。
「モハ様が主の狼の国を俺と一緒に作りましょう」
「狼の国はあるだろ」
「魔法使い達に狼達は滅ぼされなくなりました」
「なくなったのなら新しい国を作るしかないな」
「……」
会話を聞きながら再び戦いが始まるそう思った林太郎は茶々丸の元に向かうため走り出し逃げた。
「逃げたぞ」
モハが口にすると凛は無言で立ち上がりモハの耳元で囁いた。
「林太郎をあなたの女にしてください」
「奴は魔法使いだろ」
「魔法使いでも林太郎は多くの狼男と父親の狼男に身体を奪われた男です」
「俺を封印した魔法使いも魅力的な身体をしていた奪ってみたかったがその魔法使いに封印された」
「俺も息子だけど林太郎の身体を奪ってみたいと思いました、モハ様、味わってみたくなりましたか?」
「味わってみたくなった」
そう言って林太郎を追いかけるためモハがその場から姿を消すと凛は笑みを浮かべた。
「こんなところに洞窟なんてあったんだ」
そう口にすると林太郎は洞窟の中に入っていった。
その瞬間、狼男のリーダーが危険を感じ取った。
「林太郎が危ない」
「林太郎が危ないってどういうことだ」
身体を起こしながら茶々丸が問いかけるとリーダーが口を開いた。
「俺の前の狼男達が洞窟に封印した狼男が眠ってるんだ」
「それが何で危ないんだ」
「その狼男は心を操る能力を持ってるんだそのせいで俺の前の狼男達は不幸になり魔法使いに助けを求めたんだ」
「……」
「魔法使いは狼男を洞窟に封印した…狼男達は喜んだが…」
「まさか」
「魔法使いも一緒に封印された」
「その狼男は魔法使いを道連れにしたのか」
「あぁ」
茶々丸の言葉にリーダーが返事をする頃、林太郎は洞窟を歩いていた。
「このまま進んで出られるのかな」
そう言って林太郎は封印のお札を目にし近づき立ち止まった。
「何だろ」
林太郎が口にしたその時、声が聞こえた。
「封印を解いてくれ」
「誰?」
「俺は何もしてないのに封印された、助けてくれ」
「封印のお札を外せば良いのか?」
「頼む」
「わかった」
「外してはダメだ」
「……」
謎の声に反応せず林太郎は岩壁に貼られた封印のお札を外した。
そして岩壁から狼男のモハが現れた。
「やっと自由になれた、お前のお陰だ」
そう言ってモハは林太郎に近づき顎を掴むと口を開いた。
「お前、俺を封印した魔法使いの仲間か」
「俺は令和の魔法使いだ、あなたを封印した魔法使いのことは知らない」
そう言って林太郎が顎を掴んでいるモハの手を離れさせたその時、バケモノになった狼男の凛が現れた。
「凛!」
驚いた顔で林太郎が見つめると凛が口を開いた。
「母さんがモハ様の封印を解いたんですね」
「母さん?お前ら親子か」
目線を向けながらモハが口にすると凛はモハに近づき片膝をつきながら口を開いた。
「モハ様が主の狼の国を俺と一緒に作りましょう」
「狼の国はあるだろ」
「魔法使い達に狼達は滅ぼされなくなりました」
「なくなったのなら新しい国を作るしかないな」
「……」
会話を聞きながら再び戦いが始まるそう思った林太郎は茶々丸の元に向かうため走り出し逃げた。
「逃げたぞ」
モハが口にすると凛は無言で立ち上がりモハの耳元で囁いた。
「林太郎をあなたの女にしてください」
「奴は魔法使いだろ」
「魔法使いでも林太郎は多くの狼男と父親の狼男に身体を奪われた男です」
「俺を封印した魔法使いも魅力的な身体をしていた奪ってみたかったがその魔法使いに封印された」
「俺も息子だけど林太郎の身体を奪ってみたいと思いました、モハ様、味わってみたくなりましたか?」
「味わってみたくなった」
そう言って林太郎を追いかけるためモハがその場から姿を消すと凛は笑みを浮かべた。
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