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第9話
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それからわずか一時間で、商業区の最奥九番地区は俺名義の私有地になった。
例の店主は最初こそ驚いたり焦ったり、終いには恫喝してきたけど、フォレスが丁寧にお願いしたところ、ぼぅっとしながら譲渡の契約を済ませてくれた。
数日で国の承認が下りて正式な証書が届くと言われたが、フォレスは念には念をと、契約書そのものにも何かしらの細工をしたらしい。
「証書が届くのが楽しみだ」
意味深な彼の笑みを見ていると、承認されるのは間違いなさそうなので安心し……ても良い案件なのかな? まぁ、深く考えるのは止そう。
で、戻って来た九番地区。
三〇人余りの人々が地区内を歩き回っているのを横目に、俺はフォレスの意見を聞きつつ拠点とする建物の選別に入った。
九番地区にはおよそ三〇の建物と、二つの井戸、広めの空き地が二ヵ所、店舗一戸分の空き地が六ヵ所あった。
地区の端は王都ルヴァストブルクを魔物の脅威から守るための、高さ三〇メートル前後の厚い城壁に囲まれており、外部から水路が引かれているおかげで、何処に居ても川の水流音がする。
しかも此処と八番地区を繋ぐ箇所はほとんどが橋になっているので、これは綺麗に整えたらかなり趣のある風景になるんじゃないだろうか。
川沿いに柳を植えたら某所の温泉街になったり?
っと、そういうのは余裕が出来たらの話として、……九番地区に残っている建物のほとんどが廃墟と化しているので原型を留めているものはほんの数軒だったが、これも俺のせいなのか、壁や床の板が、綺麗で。
折れたり穴が開いているのはどうしようもないのだが、どの木材も腐食や傷みは皆無。
「こういうの、再利用出来そう……」
いくつかの建物を分解し、残す建物の修繕用に回すのもアリだなって思うし、住の確保は案外容易かもしれない。とはいえ、どれだけ悩んでも「この家」と決められない理由があった。
どの屋内からも複数の白骨遺体が見つかったのだ。
事情は理解するけど、受け入れられるかは別で、事故物件という言葉が一度脳内に浮かんでしまうと、どうしてもここで暮らそうという気持ちになれなかった。
いまは俺の回復魔法の連続重ね掛け効果で恐怖心を刺激するようなものは何一つ感じられないのに、ね。
「フォラス、空き地の一つに、少し深めの穴って掘れる?」
「容易いが何故だ」
「骨を、埋めてあげたいなって」
答えると、フォラスの眉根が寄る。
今日は何度もこの顔を見ている気がする。
「そういう風習ってないの?」
「なくはないが、赤の他人どころか……まぁいい。君の住環境を整えるためだと考えれば理解は可能だ」
「そう?」
言い回しが面白くて、少しだけ笑ってしまう。
白骨があちこちにあると精神的に良くないのは確かなので否定しない。
「で、家はどうする。いっそ一から建てるか?」
「それだと今日の寝床がないままだけど、……建てるとしたらどれくらい掛かるかな」
「……五分くらいだろうか」
「は?」
驚きの早さに思わず聞き返す。
「何をどうしたら五分で家が建つのさ」
「私は魔王だ」
いや、意味が判りません。
「魔王だとなんで五分?」
「創造魔法と言うのがある。私の場合は魔大陸の素材を自在に術式に組み込めるから、それらの転送に数分掛かるのだ」
「へぇ……」
なんだろう、俺の言いたい事と、魔王の受け取り方に、若干の誤差を感じるんだけど、……気のせい?
「本当に五分?」
「本当だ。あぁ、だが家の間取りは俺に任せてもらうことになるな」
「お風呂とトイレと洗面台は別々にお願いします」
「それは当然だろう」
伝わるかなと不安だったけど問題なかったらしい。
何が当然なのかは判らないが、魔王だし、きっとお城の間取りが標準なんだろうな。
「他に何かあるか?」
「他? んー……」
言われて、一つ。
「寝室……えっと、防音? あ、遮音か。その、魔法を、ぜひ」
宿屋のおっさんに言われた事を思い出して赤くなった俺に、フォラスは一瞬の間をおいて、声を上げて笑った。
***
五分で家を建てると言っていたフォラスだけど、何か思うところでもあったのか少し時間を寄越せと言い残して姿を消した。
その前に狭めの空き地に深い穴を掘って行ってくれたので、俺はご遺体を集めて回る事にした。
最初は骨に触るのも怖かったけど、手を合わせて、ゆっくり眠ってもらうんだって思ったら恐怖心は薄れてくれたし、五体目を運ぶ頃にはかなり平気になっていた。
しかも、俺がそうしているのを見た、以前から此処に居た人達も遺骨を運ぶのを手伝ってくれて、百人分はなかったと思うけど、一時間くらいですべての骨が穴の中に納まった。
「火葬……はしなくても大丈夫かな、浄化済みだし」
フォラスが戻ってきたら土を被せてもらおうと決めて、最後にもう一度だけ手を合わせる。
手伝ってくれたみんなも真似してくれて、少し、嬉しかった。
ただ、こうやって少しずつでも交流をしてしまうと、情が湧くと言うか、放っておけなくなると言うか。ぐうっって誰かのお腹の音が聞こえて来たら、罪悪感が、こう……。
「ううむ……」
どの建物だったか、大き目の鍋があったのは確認済み。
木材は大量にあるから火は起こせるし、井戸の水も俺の暴走の効果か飲水可能になっていたから、料理にも問題なく使えるだろう。
あ、市場でこの世界の野菜を調べておいたら良かった。
肉は屋台で見たし、……じゃがいもや人参、玉ねぎは許容範囲かなぁ。カレー粉はアウトな気がする。異世界にあれは無いだろう。じゃあ……コンソメは誤魔化せる?
ならポトフだ。
鍋を見つけた建物の中で【異世界ショッピング】を起動した。
三〇人分って……イモ何個かな。
あ、屋台にパンがあったから、フランスパン……パンはこっちで買うか。上限金額三〇〇〇円を無駄なく使って、コンソメと、野菜と、肉を購入。全部を大きな鍋に突っ込んで、包丁も見つけて、人のいる方に移動した。
「え、タクトさん?」
たまたまシーラさんがいたので、これ幸いと手伝ってもらうことにした。しかも食事だと察した他の面々も集まって来たので、もう全員巻き込んじゃえって感じに指示を飛ばす。
火を熾す、鍋が掛けられるように木材を組む、水を汲む。
俺は野菜を切って鍋に放り込みながら、こそっと固形コンソメも混ぜておく。
拾った包丁は錆こそなくて見た目は綺麗だったけど、切れ味はひどいもので、とても皮を剥ける状態じゃなかった。なので玉ねぎ以外はそのまま投入。まぁ平気だろう。……平気かな、この人達って今までろくな食事してなかった感じだけど……回復魔法の重ね掛けで欠損や病気が治ったって言うし、胃も健康?
最悪の場合は責任もって回復魔法を使うと決めて、作業を続行だ。
「なにか他にも手伝えることある!?」
目を輝かせている子ども達には、食器を探して持って来てほしいと頼み、シーラさんには銀貨を一枚渡してパンを買って来てくれるよう頼んだ。服がボロボロだったので、俺のマントを羽織らせてね。
鍋から美味しそうな匂いが漂い、間もなくポトフが完成する頃になってフォラスが戻って来た。
ものすごく複雑な表情で見られて、心臓がキュッてなったけど、やっちまったもんはしょうがないんだよ。
「お帰りフォラス」
「うむ……家は終わったぞ」
「……本当に終わったんだ。早い……」
「出来は期待してくれていいぞ」
少し自慢気なフォラスが、少し、可愛い。
そう思う自分に戸惑っていると、フォラスは俺が混ぜている鍋に顔を近づけて来た。
「君の手料理か」
「うん、まあ。簡単なものだけど。フォラスも食べる?」
「良いのか?」
「もちろん。口に合うかは判んないよ」
「そうか……楽しみだな。食事というのは初めてだ」
「えっ、初めて?」
「ああ。私は食事を必要としないからな」
「そう、なのか……」
それは、なんていうか。
もし気に入るようなら、また作ってあげてもいいかな。
俺達が喋っているのを見て、子ども達が近付いてくる。
「ぉ、お兄ちゃん、出来た……?」
期待できらきらした眼差しに、フォラスはものすごく何かを言いたそうにしていたけれど、俺は良かったって思う。
作って良かった。
心の中が、ちょっとだけ軽くなった。
「ん。食べようか」
わぁっと喜びの歓声が上がる。子ども達が見つけて来た食器に少しずつよそって、シーラが買って来たパンも切り分けて渡し、たぶん、ここにいた人達にとっては久々の食事。
「……これ食べて、明日から頑張ってね」
俺が言うと、みんなが笑顔で「はいっ!」って。
それは、間違いなく幸せな光景だった。
例の店主は最初こそ驚いたり焦ったり、終いには恫喝してきたけど、フォレスが丁寧にお願いしたところ、ぼぅっとしながら譲渡の契約を済ませてくれた。
数日で国の承認が下りて正式な証書が届くと言われたが、フォレスは念には念をと、契約書そのものにも何かしらの細工をしたらしい。
「証書が届くのが楽しみだ」
意味深な彼の笑みを見ていると、承認されるのは間違いなさそうなので安心し……ても良い案件なのかな? まぁ、深く考えるのは止そう。
で、戻って来た九番地区。
三〇人余りの人々が地区内を歩き回っているのを横目に、俺はフォレスの意見を聞きつつ拠点とする建物の選別に入った。
九番地区にはおよそ三〇の建物と、二つの井戸、広めの空き地が二ヵ所、店舗一戸分の空き地が六ヵ所あった。
地区の端は王都ルヴァストブルクを魔物の脅威から守るための、高さ三〇メートル前後の厚い城壁に囲まれており、外部から水路が引かれているおかげで、何処に居ても川の水流音がする。
しかも此処と八番地区を繋ぐ箇所はほとんどが橋になっているので、これは綺麗に整えたらかなり趣のある風景になるんじゃないだろうか。
川沿いに柳を植えたら某所の温泉街になったり?
っと、そういうのは余裕が出来たらの話として、……九番地区に残っている建物のほとんどが廃墟と化しているので原型を留めているものはほんの数軒だったが、これも俺のせいなのか、壁や床の板が、綺麗で。
折れたり穴が開いているのはどうしようもないのだが、どの木材も腐食や傷みは皆無。
「こういうの、再利用出来そう……」
いくつかの建物を分解し、残す建物の修繕用に回すのもアリだなって思うし、住の確保は案外容易かもしれない。とはいえ、どれだけ悩んでも「この家」と決められない理由があった。
どの屋内からも複数の白骨遺体が見つかったのだ。
事情は理解するけど、受け入れられるかは別で、事故物件という言葉が一度脳内に浮かんでしまうと、どうしてもここで暮らそうという気持ちになれなかった。
いまは俺の回復魔法の連続重ね掛け効果で恐怖心を刺激するようなものは何一つ感じられないのに、ね。
「フォラス、空き地の一つに、少し深めの穴って掘れる?」
「容易いが何故だ」
「骨を、埋めてあげたいなって」
答えると、フォラスの眉根が寄る。
今日は何度もこの顔を見ている気がする。
「そういう風習ってないの?」
「なくはないが、赤の他人どころか……まぁいい。君の住環境を整えるためだと考えれば理解は可能だ」
「そう?」
言い回しが面白くて、少しだけ笑ってしまう。
白骨があちこちにあると精神的に良くないのは確かなので否定しない。
「で、家はどうする。いっそ一から建てるか?」
「それだと今日の寝床がないままだけど、……建てるとしたらどれくらい掛かるかな」
「……五分くらいだろうか」
「は?」
驚きの早さに思わず聞き返す。
「何をどうしたら五分で家が建つのさ」
「私は魔王だ」
いや、意味が判りません。
「魔王だとなんで五分?」
「創造魔法と言うのがある。私の場合は魔大陸の素材を自在に術式に組み込めるから、それらの転送に数分掛かるのだ」
「へぇ……」
なんだろう、俺の言いたい事と、魔王の受け取り方に、若干の誤差を感じるんだけど、……気のせい?
「本当に五分?」
「本当だ。あぁ、だが家の間取りは俺に任せてもらうことになるな」
「お風呂とトイレと洗面台は別々にお願いします」
「それは当然だろう」
伝わるかなと不安だったけど問題なかったらしい。
何が当然なのかは判らないが、魔王だし、きっとお城の間取りが標準なんだろうな。
「他に何かあるか?」
「他? んー……」
言われて、一つ。
「寝室……えっと、防音? あ、遮音か。その、魔法を、ぜひ」
宿屋のおっさんに言われた事を思い出して赤くなった俺に、フォラスは一瞬の間をおいて、声を上げて笑った。
***
五分で家を建てると言っていたフォラスだけど、何か思うところでもあったのか少し時間を寄越せと言い残して姿を消した。
その前に狭めの空き地に深い穴を掘って行ってくれたので、俺はご遺体を集めて回る事にした。
最初は骨に触るのも怖かったけど、手を合わせて、ゆっくり眠ってもらうんだって思ったら恐怖心は薄れてくれたし、五体目を運ぶ頃にはかなり平気になっていた。
しかも、俺がそうしているのを見た、以前から此処に居た人達も遺骨を運ぶのを手伝ってくれて、百人分はなかったと思うけど、一時間くらいですべての骨が穴の中に納まった。
「火葬……はしなくても大丈夫かな、浄化済みだし」
フォラスが戻ってきたら土を被せてもらおうと決めて、最後にもう一度だけ手を合わせる。
手伝ってくれたみんなも真似してくれて、少し、嬉しかった。
ただ、こうやって少しずつでも交流をしてしまうと、情が湧くと言うか、放っておけなくなると言うか。ぐうっって誰かのお腹の音が聞こえて来たら、罪悪感が、こう……。
「ううむ……」
どの建物だったか、大き目の鍋があったのは確認済み。
木材は大量にあるから火は起こせるし、井戸の水も俺の暴走の効果か飲水可能になっていたから、料理にも問題なく使えるだろう。
あ、市場でこの世界の野菜を調べておいたら良かった。
肉は屋台で見たし、……じゃがいもや人参、玉ねぎは許容範囲かなぁ。カレー粉はアウトな気がする。異世界にあれは無いだろう。じゃあ……コンソメは誤魔化せる?
ならポトフだ。
鍋を見つけた建物の中で【異世界ショッピング】を起動した。
三〇人分って……イモ何個かな。
あ、屋台にパンがあったから、フランスパン……パンはこっちで買うか。上限金額三〇〇〇円を無駄なく使って、コンソメと、野菜と、肉を購入。全部を大きな鍋に突っ込んで、包丁も見つけて、人のいる方に移動した。
「え、タクトさん?」
たまたまシーラさんがいたので、これ幸いと手伝ってもらうことにした。しかも食事だと察した他の面々も集まって来たので、もう全員巻き込んじゃえって感じに指示を飛ばす。
火を熾す、鍋が掛けられるように木材を組む、水を汲む。
俺は野菜を切って鍋に放り込みながら、こそっと固形コンソメも混ぜておく。
拾った包丁は錆こそなくて見た目は綺麗だったけど、切れ味はひどいもので、とても皮を剥ける状態じゃなかった。なので玉ねぎ以外はそのまま投入。まぁ平気だろう。……平気かな、この人達って今までろくな食事してなかった感じだけど……回復魔法の重ね掛けで欠損や病気が治ったって言うし、胃も健康?
最悪の場合は責任もって回復魔法を使うと決めて、作業を続行だ。
「なにか他にも手伝えることある!?」
目を輝かせている子ども達には、食器を探して持って来てほしいと頼み、シーラさんには銀貨を一枚渡してパンを買って来てくれるよう頼んだ。服がボロボロだったので、俺のマントを羽織らせてね。
鍋から美味しそうな匂いが漂い、間もなくポトフが完成する頃になってフォラスが戻って来た。
ものすごく複雑な表情で見られて、心臓がキュッてなったけど、やっちまったもんはしょうがないんだよ。
「お帰りフォラス」
「うむ……家は終わったぞ」
「……本当に終わったんだ。早い……」
「出来は期待してくれていいぞ」
少し自慢気なフォラスが、少し、可愛い。
そう思う自分に戸惑っていると、フォラスは俺が混ぜている鍋に顔を近づけて来た。
「君の手料理か」
「うん、まあ。簡単なものだけど。フォラスも食べる?」
「良いのか?」
「もちろん。口に合うかは判んないよ」
「そうか……楽しみだな。食事というのは初めてだ」
「えっ、初めて?」
「ああ。私は食事を必要としないからな」
「そう、なのか……」
それは、なんていうか。
もし気に入るようなら、また作ってあげてもいいかな。
俺達が喋っているのを見て、子ども達が近付いてくる。
「ぉ、お兄ちゃん、出来た……?」
期待できらきらした眼差しに、フォラスはものすごく何かを言いたそうにしていたけれど、俺は良かったって思う。
作って良かった。
心の中が、ちょっとだけ軽くなった。
「ん。食べようか」
わぁっと喜びの歓声が上がる。子ども達が見つけて来た食器に少しずつよそって、シーラが買って来たパンも切り分けて渡し、たぶん、ここにいた人達にとっては久々の食事。
「……これ食べて、明日から頑張ってね」
俺が言うと、みんなが笑顔で「はいっ!」って。
それは、間違いなく幸せな光景だった。
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