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第9章 未来のために
閑話:未来のために(2)
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side:バルドル
クルトが「いま行くよ」と声を録音して飛ばしたメッセンジャーの後ろを二人で追い駆けた。
まさかと思ったが魔の鴎は迷うことなくこのヴィユェッテの冒険者ギルドに飛び込み、中から久し振りの声がする。
こちらに向かってくる足音。
「クルトさん!」
建物の外に出た途端にこちらに気付いたレンが満面の笑顔でクルトに走って抱き着いてくる。
「レンくん、どうして此処に?」
「それはもちろんクルトさん達に早く会いたかったからです! バルドルさんも元気そうで良かった!」
「おう。オマケ感満載だな」
「そんなことないですよ」
否定はするが顔は笑っている。
クルトに会えたのが嬉しいのは判る、が。
「興奮するのは良いが一人じゃないんだろう? 一緒に来た皆って――」
「皆っつったら皆だろ」
声がしたんでそちらを見て、驚いた。
本当に全員が揃っていたからだ。
声を掛けて来たレイナルドのパーティはもちろん、グランツェパーティ、セルリー、二頭の魔豹と白梟まで。
隣のクルトが驚き過ぎて固まっている。
笑っているのは既に驚き終えたんだろうウーガとドーガ。二人の後ろには同情的な視線を向けて来るエニスがいた。どういうわけか彼らの方が先に合流していたようだ。
まぁそれはいい。
今すぐ知りたいのは一つ。
「なんだって全員でヴィユェッテに?」
まさかレイナルドたちまで俺たちに会いたかったなんて言わんだろう。
レンが俺たちに会いたかったというのも本当だとして、特にレイナルドパーティに関しては他にきちんとした目的があるはずだ。
そう確信して話を聞けば案の定。
「どう見たってキナ臭いからな。一度くらい現場を見ておくのも良いかと思ってさ」
「調査の担当には」
「なってない。俺たちのいまの任務は「セーズ」の攻略だ」
曰く、ヴィユェッテの冒険者ギルドから今回の銀級ダンジョン「サンコティオン」で起きた事件についての報告書が国に提出され、その調査がレイナルドたちに命じられたのはこちらの想像通りだった。
とはいえ未踏破の金級ダンジョン攻略に本格的に乗り出そうという現在、彼らの任務はあくまで直接関わった場合のみ。国直轄の金級または白金級冒険者は彼らだけじゃないそうだ。
此処に来たのはさっきも言っていたように、協力して「セーズ」を踏破しようってパーティが巻き込まれたんだから情報くらい現地で仕入れて来いとか、そんなところだろう。
「何か起きるときはレンが中心にいると思っていたが、まさかレンから離れた途端におまえたちの方が巻き込まれるとはな」
レイナルドはそう言って笑った。
ギルドマスターの厚意で借りられたギルド2階の応接室。サイドテーブルに積まれた書類はさっきまでレイナルドたちが確認していたもので、ここに来てから目を通していた報告書だ。
だから此処にテルアとマリーがいて、一人が犠牲になったことも把握している。
「クルト、おまえは大丈夫か?」
「はい」
隣でクルトがはっきりと答えたら、その奥からレンが心配そうに見ている。
「……本当に大丈夫ですか?」
「うん、本当」
「なら良いです」
レンもこっちの騒ぎを知って、相当心配していたんだろう。
さっきからクルトの側を離れようとしないのもそれが一因だと思う。怒り出さないのはこいつも成長したってところか。
「で、この後はどうする?」
「明日には「セーズ」に向けて出発するつもりだった」
「ならもうやり残したことはないんだな」
俺を見て、クルト、エニス、ウーガ、ドーガ。
全員が肯定するのを確認する。
「判った。なら明日の朝一で「セーズ」に向かおう。今日は宿…いや、…この人数ならギルドの仮眠室を借りた方がいいかもな」
「え」
レイナルドの発言に思わず聞き返す。
「そっちこそ予定があるんじゃないのか?」
「予定?」
「今回の騒ぎの事後処理とか……現場を見に行くんだろ」
「事後処理は別の連中が何日か前から取り掛かってるし、おまえたちがすぐにでも出発出来るならわざわざ行く必要はない。言っただろ、俺たちの最優先任務は「セーズ」の攻略だ」
は?
聞けば聞くほど頭の中が疑問符で埋もれそうになるのだが、今後の予定にも差し障る以上、曖昧では困る。
「だったら何でわざわざヴィユェッテまで来たんだ?」
「何で……って」
「バルドルさんたちを迎えに来たんですよ」
レイナルドの視線を受けてレンが言う。
当然ですけどみたいな顔してるが、おまえ……さすがにそれはダメだろ⁉
…
レイナルドたちは忙しい。
白金級にもなったんだし、そもそもの身分からして「今日はうちで宴会飯でも」なんて誘うことも恐れ多い連中だ。
グランツェパーティだって微妙な……いいや、これまでの貢献等を考えるとアウトだろう。
セルリーだって特製の薬でトゥルヌソルにいながら大陸中に僧侶の恩恵を広げている。改めて振り返ってみると、ほんと何で俺らはあの人たちと一緒に「セーズ」攻略することになったんだとレンに愚痴りたくなったが、そのレンこそが主神様の伴侶の異世界人。世界最大の規格外だった。
「なんかさぁ、レンとしばらく離れてみたけど、オレたちってまだまだだねぇ」とウーガ。
「あらそうなの?」とセルリー。
「クソッて思うこと何回もあったもんな。でも俺たちはまだ常識人だって実感出来て安心した」とドーガ。
「どういう意味ですか!」
心外だ、ってレンが吼える。
「たまには己を振り返ることも大事って話だろ」
「そういう話でした? え? そういう意味に聞こえましたか??」
「え、っと……ど、どうでしょう?」
誤魔化そうとしたエニスを睨んだレンは、隣のヒユナに真偽を問う。
明日には発つことは家族には当然伝えてあって、今夜は身内全員が集まっての壮行会だと以前から決まっていた。気を遣うよりは、とレイナルドパーティはギルドマスターや幹部連中との会食に。
グランツェパーティは夫婦それぞれで水入らず。
レン、ヒユナ、セルリーの3人がこっちに合流して双方へ紹介することになった。まさかの僧侶が3人も仲間にいると知った時の家族の驚きと言ったらない。
僧侶が限られた人数しかいないのは周知の事実だし、そんな存在を3人も独占してるなんて聞いたらそういう反応が当然なんで、レンが実は主神様の伴侶とか、そういう話はここでは秘密。世の中には知らないままの方が良いこともあるからだ。
レイナルドたちの紹介も明日の見送りの時にサラッと済ます。
白金級だってのも極力隠す方向で。
一般市民に刺激の強すぎる話題を毒にしかならないからな。
「……クルト。レンの奴、酒は飲んでないよな?」
「そのはずだけど……」
不安そうにレンが握り締めているグラスを確かめたクルトは、振り返って「うん、違う」と頷いている。とっくに成人しているのだから飲んでダメということはない。ただ、酔い方が判らないのは不安だ。
近い内に仲間内だけで酒の席を設けよう。
俺がそんなことを考えている間にもレンはテンション高めに親たちと盛り上がる。
「あら、レンくんはそんなにすごい僧侶さんなの?」
「自分で言うのもなんですがすごい僧侶です。希少な応援領域持ちですし、師匠のおかげで怪我や病気の治療にも自信があります」
「あはは可愛いー! こんな子が一緒のパーティにいたら安心だね」
「そうですよ、安心してください。どこに行っても絶対に皆を無傷で連れ帰りますからね」
「まあぁそれは心強いわねぇ」
「うちの子たちをよろしく頼むよ」
「お任せください!」
「おおお!」
酔っ払い共が!
そう悪態を吐きたいのに、彼らが急にヴィユェッテに来た本当の理由が判った気がして言葉に詰まる。
心配させたんだ。
仲間を失くした「サンコティオン」に入ったから。
ウーガが負傷したから。
ダンジョンでまた冒険者が死んだから、心配、してくれたんだ。
俺たちのことだけじゃなく、俺たちの、家族のことまでも。
「あぁくそ……」
「俺たちも頑張らないとね」
同じく察したクルトがそう言って笑う。
そうだな。
頑張ろう。
そしてきっとまた元気な顔を見せに来るんだ。
クルトが「いま行くよ」と声を録音して飛ばしたメッセンジャーの後ろを二人で追い駆けた。
まさかと思ったが魔の鴎は迷うことなくこのヴィユェッテの冒険者ギルドに飛び込み、中から久し振りの声がする。
こちらに向かってくる足音。
「クルトさん!」
建物の外に出た途端にこちらに気付いたレンが満面の笑顔でクルトに走って抱き着いてくる。
「レンくん、どうして此処に?」
「それはもちろんクルトさん達に早く会いたかったからです! バルドルさんも元気そうで良かった!」
「おう。オマケ感満載だな」
「そんなことないですよ」
否定はするが顔は笑っている。
クルトに会えたのが嬉しいのは判る、が。
「興奮するのは良いが一人じゃないんだろう? 一緒に来た皆って――」
「皆っつったら皆だろ」
声がしたんでそちらを見て、驚いた。
本当に全員が揃っていたからだ。
声を掛けて来たレイナルドのパーティはもちろん、グランツェパーティ、セルリー、二頭の魔豹と白梟まで。
隣のクルトが驚き過ぎて固まっている。
笑っているのは既に驚き終えたんだろうウーガとドーガ。二人の後ろには同情的な視線を向けて来るエニスがいた。どういうわけか彼らの方が先に合流していたようだ。
まぁそれはいい。
今すぐ知りたいのは一つ。
「なんだって全員でヴィユェッテに?」
まさかレイナルドたちまで俺たちに会いたかったなんて言わんだろう。
レンが俺たちに会いたかったというのも本当だとして、特にレイナルドパーティに関しては他にきちんとした目的があるはずだ。
そう確信して話を聞けば案の定。
「どう見たってキナ臭いからな。一度くらい現場を見ておくのも良いかと思ってさ」
「調査の担当には」
「なってない。俺たちのいまの任務は「セーズ」の攻略だ」
曰く、ヴィユェッテの冒険者ギルドから今回の銀級ダンジョン「サンコティオン」で起きた事件についての報告書が国に提出され、その調査がレイナルドたちに命じられたのはこちらの想像通りだった。
とはいえ未踏破の金級ダンジョン攻略に本格的に乗り出そうという現在、彼らの任務はあくまで直接関わった場合のみ。国直轄の金級または白金級冒険者は彼らだけじゃないそうだ。
此処に来たのはさっきも言っていたように、協力して「セーズ」を踏破しようってパーティが巻き込まれたんだから情報くらい現地で仕入れて来いとか、そんなところだろう。
「何か起きるときはレンが中心にいると思っていたが、まさかレンから離れた途端におまえたちの方が巻き込まれるとはな」
レイナルドはそう言って笑った。
ギルドマスターの厚意で借りられたギルド2階の応接室。サイドテーブルに積まれた書類はさっきまでレイナルドたちが確認していたもので、ここに来てから目を通していた報告書だ。
だから此処にテルアとマリーがいて、一人が犠牲になったことも把握している。
「クルト、おまえは大丈夫か?」
「はい」
隣でクルトがはっきりと答えたら、その奥からレンが心配そうに見ている。
「……本当に大丈夫ですか?」
「うん、本当」
「なら良いです」
レンもこっちの騒ぎを知って、相当心配していたんだろう。
さっきからクルトの側を離れようとしないのもそれが一因だと思う。怒り出さないのはこいつも成長したってところか。
「で、この後はどうする?」
「明日には「セーズ」に向けて出発するつもりだった」
「ならもうやり残したことはないんだな」
俺を見て、クルト、エニス、ウーガ、ドーガ。
全員が肯定するのを確認する。
「判った。なら明日の朝一で「セーズ」に向かおう。今日は宿…いや、…この人数ならギルドの仮眠室を借りた方がいいかもな」
「え」
レイナルドの発言に思わず聞き返す。
「そっちこそ予定があるんじゃないのか?」
「予定?」
「今回の騒ぎの事後処理とか……現場を見に行くんだろ」
「事後処理は別の連中が何日か前から取り掛かってるし、おまえたちがすぐにでも出発出来るならわざわざ行く必要はない。言っただろ、俺たちの最優先任務は「セーズ」の攻略だ」
は?
聞けば聞くほど頭の中が疑問符で埋もれそうになるのだが、今後の予定にも差し障る以上、曖昧では困る。
「だったら何でわざわざヴィユェッテまで来たんだ?」
「何で……って」
「バルドルさんたちを迎えに来たんですよ」
レイナルドの視線を受けてレンが言う。
当然ですけどみたいな顔してるが、おまえ……さすがにそれはダメだろ⁉
…
レイナルドたちは忙しい。
白金級にもなったんだし、そもそもの身分からして「今日はうちで宴会飯でも」なんて誘うことも恐れ多い連中だ。
グランツェパーティだって微妙な……いいや、これまでの貢献等を考えるとアウトだろう。
セルリーだって特製の薬でトゥルヌソルにいながら大陸中に僧侶の恩恵を広げている。改めて振り返ってみると、ほんと何で俺らはあの人たちと一緒に「セーズ」攻略することになったんだとレンに愚痴りたくなったが、そのレンこそが主神様の伴侶の異世界人。世界最大の規格外だった。
「なんかさぁ、レンとしばらく離れてみたけど、オレたちってまだまだだねぇ」とウーガ。
「あらそうなの?」とセルリー。
「クソッて思うこと何回もあったもんな。でも俺たちはまだ常識人だって実感出来て安心した」とドーガ。
「どういう意味ですか!」
心外だ、ってレンが吼える。
「たまには己を振り返ることも大事って話だろ」
「そういう話でした? え? そういう意味に聞こえましたか??」
「え、っと……ど、どうでしょう?」
誤魔化そうとしたエニスを睨んだレンは、隣のヒユナに真偽を問う。
明日には発つことは家族には当然伝えてあって、今夜は身内全員が集まっての壮行会だと以前から決まっていた。気を遣うよりは、とレイナルドパーティはギルドマスターや幹部連中との会食に。
グランツェパーティは夫婦それぞれで水入らず。
レン、ヒユナ、セルリーの3人がこっちに合流して双方へ紹介することになった。まさかの僧侶が3人も仲間にいると知った時の家族の驚きと言ったらない。
僧侶が限られた人数しかいないのは周知の事実だし、そんな存在を3人も独占してるなんて聞いたらそういう反応が当然なんで、レンが実は主神様の伴侶とか、そういう話はここでは秘密。世の中には知らないままの方が良いこともあるからだ。
レイナルドたちの紹介も明日の見送りの時にサラッと済ます。
白金級だってのも極力隠す方向で。
一般市民に刺激の強すぎる話題を毒にしかならないからな。
「……クルト。レンの奴、酒は飲んでないよな?」
「そのはずだけど……」
不安そうにレンが握り締めているグラスを確かめたクルトは、振り返って「うん、違う」と頷いている。とっくに成人しているのだから飲んでダメということはない。ただ、酔い方が判らないのは不安だ。
近い内に仲間内だけで酒の席を設けよう。
俺がそんなことを考えている間にもレンはテンション高めに親たちと盛り上がる。
「あら、レンくんはそんなにすごい僧侶さんなの?」
「自分で言うのもなんですがすごい僧侶です。希少な応援領域持ちですし、師匠のおかげで怪我や病気の治療にも自信があります」
「あはは可愛いー! こんな子が一緒のパーティにいたら安心だね」
「そうですよ、安心してください。どこに行っても絶対に皆を無傷で連れ帰りますからね」
「まあぁそれは心強いわねぇ」
「うちの子たちをよろしく頼むよ」
「お任せください!」
「おおお!」
酔っ払い共が!
そう悪態を吐きたいのに、彼らが急にヴィユェッテに来た本当の理由が判った気がして言葉に詰まる。
心配させたんだ。
仲間を失くした「サンコティオン」に入ったから。
ウーガが負傷したから。
ダンジョンでまた冒険者が死んだから、心配、してくれたんだ。
俺たちのことだけじゃなく、俺たちの、家族のことまでも。
「あぁくそ……」
「俺たちも頑張らないとね」
同じく察したクルトがそう言って笑う。
そうだな。
頑張ろう。
そしてきっとまた元気な顔を見せに来るんだ。
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