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第7章 呪われた血筋
閑話:欲しいのは自分専用の、side:ウーガ
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「じゃあお先に失礼します。おやすみなさい」
「ゆっくり休め」
「お疲れ様ぁ」
今日、誰よりたくさんの魔力を消費して、誰よりたくさんの怪我人を治癒し、怪我人だけじゃなく全員の体力や生命力を底上げして生存者を増やした立役者。
そんなレンに「主神様も心配しているだろうからそろそろ戻っとけ」と促したのはレイナルド。
気絶はしなかったけど顔色が良くないのは誰が見ても明らかだったし、毎日3食美味しい食事を準備してくれるレンは元々夜の見張り当番にも入ってない。
「明日の朝はあるもので食べるから、ゆっくり休んで体調を戻して来い」
バルドルにもそう声を掛けられて「ありがとうございます」と頭を下げたレンはテントの中へ。
そこから魔石の転移陣を通して主神様との愛の巣に帰るんだ。
その後、僧侶のヒユナが立ち上がり、今日の見張り――ゲンジャルとミッシェル以外も続々とテントへ。いくらレンの応援領域の効果で人一番元気になったとはいえ、動けばそれだけ疲労する。
割と全員が限界だったっぽい。
俺は寝る前にホットミルクが飲みたくてキッチンに向かった。
他にも水を補給しておきたいとか、果実水が欲しいとか。
此処が敵地で、夜の見張りがある、万が一の急襲だって無いとは言い切れないって話だから酒は禁止だけど、レンがいろんな飲み物を常備してくれているんだ。
俺も、レンが作ってくれる甘くて温かなそれがあると眠れない夜も少しだけ楽になる。
今日は自分で作らないとダメなんだが美味く出来るだろうか。
と、視界の端に映ったのはクルトに小声で話し掛けているバルドル。そのすぐあとに手を繋いだまま魔石で転移していった。
今夜は朝まで仲良しか?
羨ましいねぇ。
あ、でも次の見張り当番がクルトとアッシュだったから、出来ても添い寝くらいか。それはそれで羨ましい。
「んー……ドーガ、久々に抱き枕にならない?」
「は?」
隣で果実水をグラスに注いでいた可愛い弟にそう声を掛けたらギロッと睨まれた。
兄ちゃん切ない。
「しばらく平気だったのに急にどうした」
「平気だったわけじゃないもん。ハナが抱き枕になってくれてたからだよ」
「ああ、ハナ……」
レンが可愛がっていた3頭の魔豹が神力を使い果たして消えてしまったことはドーガも聞いて知っている。俺個人としてはもう一度顕現させればそれで済むように思うけど、レンにとってはそうじゃないらしいんで、個人の都合で「顕現して」とは言い難い。
ドーガもその辺は同意見なんだろう。
「でもなぁ……個室のベッドだぞ」
「あの大きい魔豹だって一緒に寝れたんだから平気だって」
「俺は一人の方が楽に寝れるし」
「お兄サマが寝不足になるじゃないか」
「誰かと一緒なら寝れんだろ。そろそろ番……番を見つけたらいいんじゃねぇの?」
「えー。無理じゃない?」
「なんで」
「だって俺が欲しいのは専用のチンポじゃなくて抱き枕だし」
「ぶふっ」
ドーガが吹いた。
なんだよ。
「大体さぁ、これから未踏破の金級ダンジョンに挑もうってのに外で番探しなんて出来るわけないの、ドーガなら判るだろ」
「別に外で探さなくてもいいだろ」
ドーガが呆れたように言うからうちのメンバーを思い出してみる。
バルドルはクルトと番うだろうし。
レンは主神様の伴侶じゃん。
レイナルドはギルドマスターと仲良しだし、ゲンジャル、ミッシェル、アッシュ、ウォーカーは正式な番もち。
グランツェとモーガンは番同士。
ディゼルとオクティバも番同士。
残るは……。
「おまえ?」
「なんで⁈」
ドーガが吼えた。
「俺たちは兄弟だバカ!」
「じゃあヒユナ? あ、そっか女の子なら」
「絶対ダメだからな!」
「おおう?」
勢いよく釘を刺されて驚いた。
え。
お?
「あらら~?」
「……な、なに」
「ふーん?」
にやにや。
弟が可愛いです。
それじゃあ邪魔は出来ないよね。兄貴は弟の幸せを願うもんだ。それにいまさら女の子相手に俺の股間が役に立つと思えない。
なんて真剣に考えていたら――。
「つーか何でピンポイントで外してくるかな」
「ん?」
「なんでもない」
ドーガが何か言ったが聞き逃した。
何だよ一体、気になるじゃん。
なのに本人はもうどうでも良さそうだし、水を汲みに来たエニスに声を掛けてる。そういえばエニスも独り者だっけ。
「でな、兄貴がエニスに抱き枕になって欲しいって」
「「は?」」
反応が被った。
そりゃ被るだろ!
しかもエニス固まってんじゃん、謝れ愚弟。
「俺はドーガに頼んだんだけど」
「弟相手じゃいつまでも悪いと思わないだろアンタ」
「弟だからな」
「少しは悪びれろバカ兄貴!」
弟がひどい。
イライラし過ぎているの、なんだっけ。レンが言ってた……えぇっと、カルシウムが足りない?
「おまえにもホットミルク作ってやろうか?」
「要らんし」
追加でミルクを入れようとしたら俺の分が沸騰してた。
ヤバいヤバい。
で、ようやくエニスが復活。
「……ウーガが言い出したわけじゃないんだな?」
「当然じゃん」
「だよ」
兄弟で肯定したらエニスが溜息を吐いた。
「それなら添い寝くらい構わない」
「「なんで?」」
今度は兄弟で反応が被った。
っていうかドーガ、なんでおまえまで「なんで?」?
「ただし朝方の見張り番だからウーガが寝付いたら自分の部屋に戻るぞ」
「それは……うん」
このテントの良いところは、個室に行くときは登録している魔力の主にしか転移できないけど、個室から戻るときは、テントに全員登録済みだから自由に出られることだ。
「なら構わないよ。おまえの部屋?」
「うん……」
「それは?」
「あ、あと砂糖入れるだけ」
「ん」
最終的にエニスに主導権を握られて、あれよあれよと抱き枕が決まった。
ドーガが「やれやれ」って呆れた顔をしているのが解せなかった。
甘くし過ぎたホットミルクを飲み終え、就寝準備を済ませたら明かりを消してベッドに横になる。
昨日までは魔豹のハナがいた場所に今日はエニスがいる。
……すごく変な気分だ。
「やっぱおかしくない?」
「弟を抱き枕にしてるのも変わらないぞ」
「えー」
だって弟だよ。
まぁ義理とはいえ兄貴とセックスしてた俺が言うのもなんだけど。
「……おかしいのかな。でも弟以外に頼める相手なんていないじゃん」
レンが魔石に魔力を入れたら魔物が顕現するんじゃ? なんて試さなければ、俺はきっとずっとドーガに頼るしかなかったと思う。
「ドーガからすればいい迷惑だっただろうな」
「じゃあ俺はこれからどうやって寝れば……」
「これからいくセイス国の金級ダンジョンには極寒地帯がある。そこには毛足の長い魔物が多いっていうから、抱き心地が良いのもいるんじゃないか?」
「あ……そっか、その子に抱き枕になってもらえばいいのか」
でも魔力がなぁ。
レンに頼りっぱなしも悪い気がするし、魔法使いのドーガなら顕現出来るかな。
って、結局ドーガに頼りっぱなしだ。
「……とりあえず今日、明日くらいは俺が一緒にいてやるから寝ろ」
「うん……」
弟とも、ハナとも違う匂いと体温。
最初こそ戸惑いの方が大きかったけど俺自身も相当疲れていたのかあっという間に寝入っていた。
◇◆◇
side:エニス
「……ふ……ぁ……ぁぁっ……」
小刻みに震える体。
ぼろぼろ流れ落ちる涙。
怖い。
痛い。
辛い。
握り締められた拳に胸が痛む。
ウーガが、今夜は寝られなくなるだろう予感はあった。
今日はダンジョンでこそなかったが目の前で仲間が炎に巻かれて死ぬかもしれなかった瞬間を目撃した。爆発に巻き込まれた直後に気を失っていれば見ずに済んだだろうけど、そう都合良くはいかなかったらしい。
俺だってあいつらを失くした日を思い出して肝が冷えたんだ。
ウーガがこうなるのも当然だろう。
「……大丈夫だ。おまえの仲間は、みんな此処にいるよ」
夢の中で怯えるウーガを抱き寄せた。
さすがに俺を抱き枕にするのは気が引けたのか、添い寝ではあるものの微妙に間が空いている。それをゼロにして心音を聞かせてやれば握り締められていた拳が開いて、代わりに俺のシャツを掴んだ。
「ドーガも、バルドルも、クルトも、レンも、生きてる」
「……ぅぅっ……」
「俺も、……エニスも、生きてるよ」
大丈夫だ。
傍にいる。
生きている――。
ウーガが夢に魘されて苦しむたびにそう声を掛けていた。
しばらく続けると呼吸が楽になり寝顔も和らいだように見える。
「……しんどいよな」
溢れた呟きは夜闇に紛れて消えていく。
あとは抱きしめてやるしか、自分に出来ることはなかった。
「ゆっくり休め」
「お疲れ様ぁ」
今日、誰よりたくさんの魔力を消費して、誰よりたくさんの怪我人を治癒し、怪我人だけじゃなく全員の体力や生命力を底上げして生存者を増やした立役者。
そんなレンに「主神様も心配しているだろうからそろそろ戻っとけ」と促したのはレイナルド。
気絶はしなかったけど顔色が良くないのは誰が見ても明らかだったし、毎日3食美味しい食事を準備してくれるレンは元々夜の見張り当番にも入ってない。
「明日の朝はあるもので食べるから、ゆっくり休んで体調を戻して来い」
バルドルにもそう声を掛けられて「ありがとうございます」と頭を下げたレンはテントの中へ。
そこから魔石の転移陣を通して主神様との愛の巣に帰るんだ。
その後、僧侶のヒユナが立ち上がり、今日の見張り――ゲンジャルとミッシェル以外も続々とテントへ。いくらレンの応援領域の効果で人一番元気になったとはいえ、動けばそれだけ疲労する。
割と全員が限界だったっぽい。
俺は寝る前にホットミルクが飲みたくてキッチンに向かった。
他にも水を補給しておきたいとか、果実水が欲しいとか。
此処が敵地で、夜の見張りがある、万が一の急襲だって無いとは言い切れないって話だから酒は禁止だけど、レンがいろんな飲み物を常備してくれているんだ。
俺も、レンが作ってくれる甘くて温かなそれがあると眠れない夜も少しだけ楽になる。
今日は自分で作らないとダメなんだが美味く出来るだろうか。
と、視界の端に映ったのはクルトに小声で話し掛けているバルドル。そのすぐあとに手を繋いだまま魔石で転移していった。
今夜は朝まで仲良しか?
羨ましいねぇ。
あ、でも次の見張り当番がクルトとアッシュだったから、出来ても添い寝くらいか。それはそれで羨ましい。
「んー……ドーガ、久々に抱き枕にならない?」
「は?」
隣で果実水をグラスに注いでいた可愛い弟にそう声を掛けたらギロッと睨まれた。
兄ちゃん切ない。
「しばらく平気だったのに急にどうした」
「平気だったわけじゃないもん。ハナが抱き枕になってくれてたからだよ」
「ああ、ハナ……」
レンが可愛がっていた3頭の魔豹が神力を使い果たして消えてしまったことはドーガも聞いて知っている。俺個人としてはもう一度顕現させればそれで済むように思うけど、レンにとってはそうじゃないらしいんで、個人の都合で「顕現して」とは言い難い。
ドーガもその辺は同意見なんだろう。
「でもなぁ……個室のベッドだぞ」
「あの大きい魔豹だって一緒に寝れたんだから平気だって」
「俺は一人の方が楽に寝れるし」
「お兄サマが寝不足になるじゃないか」
「誰かと一緒なら寝れんだろ。そろそろ番……番を見つけたらいいんじゃねぇの?」
「えー。無理じゃない?」
「なんで」
「だって俺が欲しいのは専用のチンポじゃなくて抱き枕だし」
「ぶふっ」
ドーガが吹いた。
なんだよ。
「大体さぁ、これから未踏破の金級ダンジョンに挑もうってのに外で番探しなんて出来るわけないの、ドーガなら判るだろ」
「別に外で探さなくてもいいだろ」
ドーガが呆れたように言うからうちのメンバーを思い出してみる。
バルドルはクルトと番うだろうし。
レンは主神様の伴侶じゃん。
レイナルドはギルドマスターと仲良しだし、ゲンジャル、ミッシェル、アッシュ、ウォーカーは正式な番もち。
グランツェとモーガンは番同士。
ディゼルとオクティバも番同士。
残るは……。
「おまえ?」
「なんで⁈」
ドーガが吼えた。
「俺たちは兄弟だバカ!」
「じゃあヒユナ? あ、そっか女の子なら」
「絶対ダメだからな!」
「おおう?」
勢いよく釘を刺されて驚いた。
え。
お?
「あらら~?」
「……な、なに」
「ふーん?」
にやにや。
弟が可愛いです。
それじゃあ邪魔は出来ないよね。兄貴は弟の幸せを願うもんだ。それにいまさら女の子相手に俺の股間が役に立つと思えない。
なんて真剣に考えていたら――。
「つーか何でピンポイントで外してくるかな」
「ん?」
「なんでもない」
ドーガが何か言ったが聞き逃した。
何だよ一体、気になるじゃん。
なのに本人はもうどうでも良さそうだし、水を汲みに来たエニスに声を掛けてる。そういえばエニスも独り者だっけ。
「でな、兄貴がエニスに抱き枕になって欲しいって」
「「は?」」
反応が被った。
そりゃ被るだろ!
しかもエニス固まってんじゃん、謝れ愚弟。
「俺はドーガに頼んだんだけど」
「弟相手じゃいつまでも悪いと思わないだろアンタ」
「弟だからな」
「少しは悪びれろバカ兄貴!」
弟がひどい。
イライラし過ぎているの、なんだっけ。レンが言ってた……えぇっと、カルシウムが足りない?
「おまえにもホットミルク作ってやろうか?」
「要らんし」
追加でミルクを入れようとしたら俺の分が沸騰してた。
ヤバいヤバい。
で、ようやくエニスが復活。
「……ウーガが言い出したわけじゃないんだな?」
「当然じゃん」
「だよ」
兄弟で肯定したらエニスが溜息を吐いた。
「それなら添い寝くらい構わない」
「「なんで?」」
今度は兄弟で反応が被った。
っていうかドーガ、なんでおまえまで「なんで?」?
「ただし朝方の見張り番だからウーガが寝付いたら自分の部屋に戻るぞ」
「それは……うん」
このテントの良いところは、個室に行くときは登録している魔力の主にしか転移できないけど、個室から戻るときは、テントに全員登録済みだから自由に出られることだ。
「なら構わないよ。おまえの部屋?」
「うん……」
「それは?」
「あ、あと砂糖入れるだけ」
「ん」
最終的にエニスに主導権を握られて、あれよあれよと抱き枕が決まった。
ドーガが「やれやれ」って呆れた顔をしているのが解せなかった。
甘くし過ぎたホットミルクを飲み終え、就寝準備を済ませたら明かりを消してベッドに横になる。
昨日までは魔豹のハナがいた場所に今日はエニスがいる。
……すごく変な気分だ。
「やっぱおかしくない?」
「弟を抱き枕にしてるのも変わらないぞ」
「えー」
だって弟だよ。
まぁ義理とはいえ兄貴とセックスしてた俺が言うのもなんだけど。
「……おかしいのかな。でも弟以外に頼める相手なんていないじゃん」
レンが魔石に魔力を入れたら魔物が顕現するんじゃ? なんて試さなければ、俺はきっとずっとドーガに頼るしかなかったと思う。
「ドーガからすればいい迷惑だっただろうな」
「じゃあ俺はこれからどうやって寝れば……」
「これからいくセイス国の金級ダンジョンには極寒地帯がある。そこには毛足の長い魔物が多いっていうから、抱き心地が良いのもいるんじゃないか?」
「あ……そっか、その子に抱き枕になってもらえばいいのか」
でも魔力がなぁ。
レンに頼りっぱなしも悪い気がするし、魔法使いのドーガなら顕現出来るかな。
って、結局ドーガに頼りっぱなしだ。
「……とりあえず今日、明日くらいは俺が一緒にいてやるから寝ろ」
「うん……」
弟とも、ハナとも違う匂いと体温。
最初こそ戸惑いの方が大きかったけど俺自身も相当疲れていたのかあっという間に寝入っていた。
◇◆◇
side:エニス
「……ふ……ぁ……ぁぁっ……」
小刻みに震える体。
ぼろぼろ流れ落ちる涙。
怖い。
痛い。
辛い。
握り締められた拳に胸が痛む。
ウーガが、今夜は寝られなくなるだろう予感はあった。
今日はダンジョンでこそなかったが目の前で仲間が炎に巻かれて死ぬかもしれなかった瞬間を目撃した。爆発に巻き込まれた直後に気を失っていれば見ずに済んだだろうけど、そう都合良くはいかなかったらしい。
俺だってあいつらを失くした日を思い出して肝が冷えたんだ。
ウーガがこうなるのも当然だろう。
「……大丈夫だ。おまえの仲間は、みんな此処にいるよ」
夢の中で怯えるウーガを抱き寄せた。
さすがに俺を抱き枕にするのは気が引けたのか、添い寝ではあるものの微妙に間が空いている。それをゼロにして心音を聞かせてやれば握り締められていた拳が開いて、代わりに俺のシャツを掴んだ。
「ドーガも、バルドルも、クルトも、レンも、生きてる」
「……ぅぅっ……」
「俺も、……エニスも、生きてるよ」
大丈夫だ。
傍にいる。
生きている――。
ウーガが夢に魘されて苦しむたびにそう声を掛けていた。
しばらく続けると呼吸が楽になり寝顔も和らいだように見える。
「……しんどいよな」
溢れた呟きは夜闇に紛れて消えていく。
あとは抱きしめてやるしか、自分に出来ることはなかった。
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