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第4章 ダンジョン攻略
117.先手必勝
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部屋に戻って来たら1時より少し前で、3時間くらいなら外に出ても夜の予定に支障はないと言われた俺達は冒険者装備に着替えて集合した。
グランツェパーティ5名と、バルドルパーティ6名の、合わせて11名に、街案内をしてくれるというメール国の騎士2名プラス城内に詳しい侍女2名。
昼食会の最後は結局俺だけよく判らないまま終わってしまったが「陛下は信用して大丈夫だ」とグランツェさん達が言うし、問題ないならそれでいいかな、と。
協力もしてくれるみたいだし。
「で、レンが考える先手とは?」
グランツェに促されて、俺は説明することにした。
「まず規格外は規格外らしく、帝都中の獄鬼を感知しようと思います」
「帝都中⁈」
驚きの声を上げたのはメール国の騎士さん。そういう反応が来るのは判っていたので軽く頷いて続ける。
「出来ればその時点で全部一掃しちゃいたいんですが、夜の予定もあるので今は控えます。代わりに憑かれている人は全員捕まえます」
「なるほど、至極単純な作戦だ」
「はい」
目を瞬かせている騎士さん二人と、侍女さん二人には申し訳ないけど、他のメンバーは慣れたもの。
「まずは城内からゆっくりと広げていくので、お願いします」
そのための、まずは戦力強化。
僧侶のヒユナが手伝ってくれたら話は一層簡単になる。
背中を預けられる仲間達を「応援」する。しっかりと自己紹介もされているのでメール国の4人にも応援領域の効果は付与される。
「えっ……」
「これは……」
そんな彼らが呆然と呟くけれど、クルトさんやバルドルさん達への効果はその数倍、グランツェさん達だって倍以上の効果が乗っている。発動のコントロールはほぼ完ぺきなのに、効果はとことん俺自身の感情に左右されるのは今後の課題だ。
「じゃあ始めますね」
「無理しちゃダメだよ」
クルトさんの気遣いに笑んで返し、俺は深呼吸を一つ。
意識を集中させて獄鬼を感知するための僧侶の領域を広げていく。
ゆっくりと、神力を薄く、魔力を細く。
相手に気付かれないよう蜘蛛の糸よりも細い線を意識しながら、自分を中心にした球体をイメージし上下左右をくまなく捉える。
「ん……?」
「どうした」
「……獄鬼じゃないんですけど……これって2年前のマーヘ大陸の貴族たちと同じ感じ……獄鬼と干渉した人の反応が3つあります」
言うと、その場の全員の表情が陰る。
「城内にか?」
「はい。一つ下の階……この方向に50……60メートルくらいかな」
どこだ、と皆の視線が集まったのは侍女さん達。
見られている事に気付いた彼女は顔を青くしながら考える。
「その辺りでしたら……今夜の歓迎式典のために他国からいらしている、王族の皆様の側近方が滞在している区画だと思います」
「安易に手は出せないな」
「式典に参加するんですよね?」
「恐らくは」
「じゃあその時に直接話をしてみましょう。気付かずに会話した程度の、まったくの無関係かもしれません。憑かれてるわけじゃなければ向こうも警戒しないでしょう」
一度接触した残り香みたいなものまで判別出来るのは俺くらいだし、それを出来る僧侶が存在するなんて情報はここにいるメンバー以外じゃレイナルドさん達しか知らないしね。
いっそ天啓の警告表示が出れば話は早いのだが、天啓にはそれの感知可能範囲が定まっているので仕方がない。
俺は更に意識を集中させて感知範囲を広げていった。
「……城内にも結構な量の卵が蔓延ってますね」
「えっ?」
「城に僧侶はいないんですか?」
「近頃は都中で獄鬼による問題が起きているため、城勤めの僧侶も外勤が多いのです」
「ああ……」
そういうことかと思いつつ、更に広く、広く。
「いた」
「どこだ」
「三つ下の階の、この方向150メートルくらいの場所に一人、完全に人型の獄鬼がいます」
「騎士団の詰め所でしょうか」
騎士二人が青褪める。
「ヒユナさん」
「行くわ」
「お願いします」
「僧侶が一緒では気付かれるのでは……」
「時間勝負ですね。それに僧侶が一緒じゃないと、同僚が獄鬼だなんて信じられないでしょう?」
「っ……」
痛いところを突かれたのだろう騎士二人が、グランツェパーティと一緒に部屋を出ていくのを見送りながら俺は索敵を継続。
建物の中にはこれくらいかな。
いますぐこの無数の卵を消してしまいたい衝動に駆られるが、必死に我慢。
だってこれを放っておくと、次に誰が取り憑かれるか判らない。それは被害を増やすという結果に直結する。
「バルドルさん」
「なんだ」
「次の大陸に行ったら、まずは初日に卵一掃したいです。偉い人との面会はその後にして下さい」
「……それは俺じゃどーしようもねぇな」
「大臣さんに提案だけでも」
「……グランツェさんに頼んどく」
銀級冒険者が貴族に意見するのって難しいんだなと実感する今日この頃だった。
城内には人型の獄鬼がもう一人いたが、こちらは運良くレンの部屋から見える庭を移動中だったため、対象を肉眼で確認。身体強化と風魔法を使ったクルトさんが窓から飛び降りて追跡・足止めし、後から追い付いた俺が拘禁で抑え、バルドルパーティで捕獲した。なんせ向こうは自分が獄鬼だと気付かれているなんて思ってもみないし、向こうが僧侶に気付いた時には、もう俺の領域だもの。
騎士団詰め所にいた獄鬼は、グランツェパーティが途中で遭遇した騎士たちにも協力を仰ぎ、ヒユナさんに先んじて室内に入り窓や扉という出入り口を封鎖。
その後、彼女――僧侶が近付いた途端に不審な動きをし出した騎士――獄鬼に憑かれた同僚を全員で取り押さえた。
これで二人。
急ぎで来てもらったメール国の僧侶に獄鬼の収監を任せ、城内にそれ以上の反応が無いのを確認した後はいよいよ帝都の調査だ。
目につく卵を手で払いつつ移動し、騎士の案内で都のほぼ中央に位置するという広場に案内してもらった。
大きな噴水から勢いよく吹き上がる水。
10月末という時期に水しぶきが掛かるのは地味に体が冷えるのだが、たぶん水人族にとってはこれが重要なんだろうと思う。
ともあれ今はやるべきことがあるわけで。
「始めます」
周囲をバルドルパーティに護られながら、俺は城に居た時と同様に獄鬼を探し始める。プラーントゥ大陸の王都で感じたそれよりも大量の獄鬼の卵。
広い土地。
それでも難なく都全体に索敵を掛けられるのは、2年間の努力の賜物だ。
頑張りが結果に繋がるというのは本当に嬉しい。
「います……というか、全体で9人もいるんですけど……」
多くない?
そんな気持ちを込めて呟くと、グランツェさんが肩を竦める。
「レンはトゥルヌソルにいるから驚くだろうが、世界に100人前後しかいない僧侶が常に10人以上も滞在しているトゥルヌソルが例外だからな?」
「それでなくともレンの神力の影響で獄鬼が侵入できなくなってるってセルリーさんが言ってたよ」
モーガンさんはそう言って笑った。
「王都も、この二年間は獄鬼の被害がゼロだと聞く。君の影響力は果てしない」
「あはは……」
それは以前にリーデン様にも言われていた。
俺が移動した後には垂れ流しの神力が残るらしくて、この二年間でプラーントゥ大陸のあっちこっちを移動した結果、現在のプラーントゥ大陸には獄鬼の卵さえほぼゼロだ。
ちなみに師匠と研究している、リーデン様の角を使った魔導具。
あれも実は開発が進んでいて、プラーントゥ大陸じゃ実験出来る環境がないからってオセアン大陸に持ち込んでいたりする。
ダンジョンへの入場許可が取れなさそうな場合にはそれで交渉しようかって話だ。
「彼の力はそこまでですか……」
同行している騎士さんの呆然とした呟きにバルドル達は苦笑で応える。
「主神様の過保護っぷりが判るでしょう」
「か、過保護……」
コソコソとそんな会話がされているなんて思っていない俺は、発見した9人の獄鬼を捕まえるべく作戦を練る。
自分達だけでは手が足りないため、まずは騎士団に救援要請を。
先ほどの一件があるため説明も容易だと、同行していた騎士二人が請け負ってくれた。さらに冒険者ギルドへの救援要請は金級冒険者のグランツェさんから。
それから僧侶があと3人は欲しい。
この都帝全体を覆う結界のために必要な最低人数。規格外の応援領域持ちがいても、この広い土地を覆うなら協力は不可欠だ。
「結界ってことは、外周に配置よね? それなら船の上のセルリーさんにも協力を頼めるんじゃないかしら」
「確かに」
「あと二人なら、城勤めの僧侶に声を掛ければ揃います」
「念のためにギルドでも声を掛けて来るよ」
「ついでに戦闘が各所で行われるから無関係な人は避難するように呼び掛けてもらってください」
「それは陛下にも許可を得て来るべきだな」
次々と意見が交わされていく広場で、掃討戦の作戦が完成する。
作戦開始は午後2時。
残り40分強を、全員が準備のために動き出した。
グランツェパーティ5名と、バルドルパーティ6名の、合わせて11名に、街案内をしてくれるというメール国の騎士2名プラス城内に詳しい侍女2名。
昼食会の最後は結局俺だけよく判らないまま終わってしまったが「陛下は信用して大丈夫だ」とグランツェさん達が言うし、問題ないならそれでいいかな、と。
協力もしてくれるみたいだし。
「で、レンが考える先手とは?」
グランツェに促されて、俺は説明することにした。
「まず規格外は規格外らしく、帝都中の獄鬼を感知しようと思います」
「帝都中⁈」
驚きの声を上げたのはメール国の騎士さん。そういう反応が来るのは判っていたので軽く頷いて続ける。
「出来ればその時点で全部一掃しちゃいたいんですが、夜の予定もあるので今は控えます。代わりに憑かれている人は全員捕まえます」
「なるほど、至極単純な作戦だ」
「はい」
目を瞬かせている騎士さん二人と、侍女さん二人には申し訳ないけど、他のメンバーは慣れたもの。
「まずは城内からゆっくりと広げていくので、お願いします」
そのための、まずは戦力強化。
僧侶のヒユナが手伝ってくれたら話は一層簡単になる。
背中を預けられる仲間達を「応援」する。しっかりと自己紹介もされているのでメール国の4人にも応援領域の効果は付与される。
「えっ……」
「これは……」
そんな彼らが呆然と呟くけれど、クルトさんやバルドルさん達への効果はその数倍、グランツェさん達だって倍以上の効果が乗っている。発動のコントロールはほぼ完ぺきなのに、効果はとことん俺自身の感情に左右されるのは今後の課題だ。
「じゃあ始めますね」
「無理しちゃダメだよ」
クルトさんの気遣いに笑んで返し、俺は深呼吸を一つ。
意識を集中させて獄鬼を感知するための僧侶の領域を広げていく。
ゆっくりと、神力を薄く、魔力を細く。
相手に気付かれないよう蜘蛛の糸よりも細い線を意識しながら、自分を中心にした球体をイメージし上下左右をくまなく捉える。
「ん……?」
「どうした」
「……獄鬼じゃないんですけど……これって2年前のマーヘ大陸の貴族たちと同じ感じ……獄鬼と干渉した人の反応が3つあります」
言うと、その場の全員の表情が陰る。
「城内にか?」
「はい。一つ下の階……この方向に50……60メートルくらいかな」
どこだ、と皆の視線が集まったのは侍女さん達。
見られている事に気付いた彼女は顔を青くしながら考える。
「その辺りでしたら……今夜の歓迎式典のために他国からいらしている、王族の皆様の側近方が滞在している区画だと思います」
「安易に手は出せないな」
「式典に参加するんですよね?」
「恐らくは」
「じゃあその時に直接話をしてみましょう。気付かずに会話した程度の、まったくの無関係かもしれません。憑かれてるわけじゃなければ向こうも警戒しないでしょう」
一度接触した残り香みたいなものまで判別出来るのは俺くらいだし、それを出来る僧侶が存在するなんて情報はここにいるメンバー以外じゃレイナルドさん達しか知らないしね。
いっそ天啓の警告表示が出れば話は早いのだが、天啓にはそれの感知可能範囲が定まっているので仕方がない。
俺は更に意識を集中させて感知範囲を広げていった。
「……城内にも結構な量の卵が蔓延ってますね」
「えっ?」
「城に僧侶はいないんですか?」
「近頃は都中で獄鬼による問題が起きているため、城勤めの僧侶も外勤が多いのです」
「ああ……」
そういうことかと思いつつ、更に広く、広く。
「いた」
「どこだ」
「三つ下の階の、この方向150メートルくらいの場所に一人、完全に人型の獄鬼がいます」
「騎士団の詰め所でしょうか」
騎士二人が青褪める。
「ヒユナさん」
「行くわ」
「お願いします」
「僧侶が一緒では気付かれるのでは……」
「時間勝負ですね。それに僧侶が一緒じゃないと、同僚が獄鬼だなんて信じられないでしょう?」
「っ……」
痛いところを突かれたのだろう騎士二人が、グランツェパーティと一緒に部屋を出ていくのを見送りながら俺は索敵を継続。
建物の中にはこれくらいかな。
いますぐこの無数の卵を消してしまいたい衝動に駆られるが、必死に我慢。
だってこれを放っておくと、次に誰が取り憑かれるか判らない。それは被害を増やすという結果に直結する。
「バルドルさん」
「なんだ」
「次の大陸に行ったら、まずは初日に卵一掃したいです。偉い人との面会はその後にして下さい」
「……それは俺じゃどーしようもねぇな」
「大臣さんに提案だけでも」
「……グランツェさんに頼んどく」
銀級冒険者が貴族に意見するのって難しいんだなと実感する今日この頃だった。
城内には人型の獄鬼がもう一人いたが、こちらは運良くレンの部屋から見える庭を移動中だったため、対象を肉眼で確認。身体強化と風魔法を使ったクルトさんが窓から飛び降りて追跡・足止めし、後から追い付いた俺が拘禁で抑え、バルドルパーティで捕獲した。なんせ向こうは自分が獄鬼だと気付かれているなんて思ってもみないし、向こうが僧侶に気付いた時には、もう俺の領域だもの。
騎士団詰め所にいた獄鬼は、グランツェパーティが途中で遭遇した騎士たちにも協力を仰ぎ、ヒユナさんに先んじて室内に入り窓や扉という出入り口を封鎖。
その後、彼女――僧侶が近付いた途端に不審な動きをし出した騎士――獄鬼に憑かれた同僚を全員で取り押さえた。
これで二人。
急ぎで来てもらったメール国の僧侶に獄鬼の収監を任せ、城内にそれ以上の反応が無いのを確認した後はいよいよ帝都の調査だ。
目につく卵を手で払いつつ移動し、騎士の案内で都のほぼ中央に位置するという広場に案内してもらった。
大きな噴水から勢いよく吹き上がる水。
10月末という時期に水しぶきが掛かるのは地味に体が冷えるのだが、たぶん水人族にとってはこれが重要なんだろうと思う。
ともあれ今はやるべきことがあるわけで。
「始めます」
周囲をバルドルパーティに護られながら、俺は城に居た時と同様に獄鬼を探し始める。プラーントゥ大陸の王都で感じたそれよりも大量の獄鬼の卵。
広い土地。
それでも難なく都全体に索敵を掛けられるのは、2年間の努力の賜物だ。
頑張りが結果に繋がるというのは本当に嬉しい。
「います……というか、全体で9人もいるんですけど……」
多くない?
そんな気持ちを込めて呟くと、グランツェさんが肩を竦める。
「レンはトゥルヌソルにいるから驚くだろうが、世界に100人前後しかいない僧侶が常に10人以上も滞在しているトゥルヌソルが例外だからな?」
「それでなくともレンの神力の影響で獄鬼が侵入できなくなってるってセルリーさんが言ってたよ」
モーガンさんはそう言って笑った。
「王都も、この二年間は獄鬼の被害がゼロだと聞く。君の影響力は果てしない」
「あはは……」
それは以前にリーデン様にも言われていた。
俺が移動した後には垂れ流しの神力が残るらしくて、この二年間でプラーントゥ大陸のあっちこっちを移動した結果、現在のプラーントゥ大陸には獄鬼の卵さえほぼゼロだ。
ちなみに師匠と研究している、リーデン様の角を使った魔導具。
あれも実は開発が進んでいて、プラーントゥ大陸じゃ実験出来る環境がないからってオセアン大陸に持ち込んでいたりする。
ダンジョンへの入場許可が取れなさそうな場合にはそれで交渉しようかって話だ。
「彼の力はそこまでですか……」
同行している騎士さんの呆然とした呟きにバルドル達は苦笑で応える。
「主神様の過保護っぷりが判るでしょう」
「か、過保護……」
コソコソとそんな会話がされているなんて思っていない俺は、発見した9人の獄鬼を捕まえるべく作戦を練る。
自分達だけでは手が足りないため、まずは騎士団に救援要請を。
先ほどの一件があるため説明も容易だと、同行していた騎士二人が請け負ってくれた。さらに冒険者ギルドへの救援要請は金級冒険者のグランツェさんから。
それから僧侶があと3人は欲しい。
この都帝全体を覆う結界のために必要な最低人数。規格外の応援領域持ちがいても、この広い土地を覆うなら協力は不可欠だ。
「結界ってことは、外周に配置よね? それなら船の上のセルリーさんにも協力を頼めるんじゃないかしら」
「確かに」
「あと二人なら、城勤めの僧侶に声を掛ければ揃います」
「念のためにギルドでも声を掛けて来るよ」
「ついでに戦闘が各所で行われるから無関係な人は避難するように呼び掛けてもらってください」
「それは陛下にも許可を得て来るべきだな」
次々と意見が交わされていく広場で、掃討戦の作戦が完成する。
作戦開始は午後2時。
残り40分強を、全員が準備のために動き出した。
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