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第4章 ダンジョン攻略
115.メール帝国の皇帝
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仲間達からゆっくりと噛み砕いた説明をされてようやく各国のダンジョン事情を理解した頃には、昼食会への準備をと言って侍女さん達が部屋にやって来た。
それからグランツェさん達が全員外に出されて、俺はお着替え。
この正装は夜のパーティー時に再度着ることになるので、洗浄魔法とか使ってアイロンを掛けたみたいにしっかりと整えておいてくれるらしい。
というわけで着替えさせられた衣装が、これまた恐ろしいほど立派だった。
白い布地は相変わらず滑らかで手触りが良く、刺繍はプラーントゥ大陸の自慢でもある大自然を全面に出して緑系統の糸でグラデーションがつけられているという手の込み用。
皇帝との顔合わせという場に挑むための衣装だからヴェールはなく、シャツとパンツのツーピースで、代わりに最初に貰った僧侶のグローブを右手にはめた。
(っていうか俺の衣装って何着用意されているんだろう? まさかこれから5大陸を回る間中、違う衣装が出て来るなんてことはない……よね?)
防御という点では魂に刻んだ云々の守護があるから問題ないと思うけど、リーデン様から直接貰ったものを身に付けているといないとでは安心感が違う。
そして、こっちの人って本当にアクセサリーを付けない。特に顔周りなんて絶対に飾り付けないのは獣人族だから、なのかな。
「準備が整いました」
侍女さんから外の騎士さんへ。
そこから侍従さんやグランツェさん達に知らせが回って、身体検査で武器は一切持っていないことを確認された二人が俺の前後につく。予定通り前がディゼルさん、後ろがグランツェさんだ。
「また綺麗に着飾られたな」
「今度は主神様に会いに行かなくても平気か?」
「今回はこれがあるから平気です」
右手のグローブに触れる、それだけで顔が緩む。
と、案内役の侍従さんが訝しげにこちらを見ている。
「どうかしましたか……?」
「いえ……。レン様、確認なのですが、今後は準備の後に……主神様とお会いする時間を設けた方がよろしいのでしょうか?」
「えっ」
緩んだ顔を自覚していただけに、恥ずかしくなって顔を火照らせたら、護衛の二人が吹き出しそうになっている。
「いえ……たぶん、大丈夫です。どうしても厳しかったら10分くらいお時間を頂けると助かりますが」
「そう、ですか。承知致しました……10分ですか……」
侍従さんはとても難しい顔をしている。
我儘を言って申し訳ないなって思っている横で、二人が必死に笑うのを堪えていた。
何なんですか一体。
その後、プラーントゥ大陸から一緒に来た大臣さんとも合流して昼食会場へ到着したわけなんだけども。
「ふあ……っ」
通されたホールは全面に水が流れ、全面がガラス張りの、まるで水中にいるような錯覚を起こさせる空間だった。色とりどりの花が飾られたスタンドや籠が、海の生き物を模した台の上に置かれて見目好く配置されている他、白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの上には今にも動き出しそうな赤くて大きな魔獣の姿。
これが日本ならロブスターとか言うんだけど、大きさが違い過ぎる。
ロブスターの10倍くらい。
そして既に待っていたらしい皇帝陛下も大きかった。
今まで会った中で一番大きいのはレイナルドさんだったけど、肩幅だけなら彼の3倍。
身長だってたぶん1メートル以上大きい。
「ようやくお会い出来たな!」
「っ」
皇帝の大きな声に、俺は思わず後退りそうになって、何とか堪える。
筋肉がムキムキなのは、間違いなさそうだけど、たぶん骨格からして人族や獣人族とは異なるんだと思う。
長い青空の色をした髪を頭のてっぺんで一つに結わえ、海の色をした瞳は瞬きごとに波打つように色を変える。
浅黒い肌に、笑うとますます大きくなる口。
正に逆三角形の鍛え抜かれた肉体を持つ水人族、メール国の王にしてオセアン大陸の支配者。
この人がイルカ科の王マルシャル・ヌダム・ラファエリ・メール――。
「ぉ初に、お目にかかります。人族のレン・キノシタと申します」
膝をつくな、頭を下げるな、上位はおまえだと何度も言われていなければ絶対に頭を下げていた。
それくらい威圧感が半端ない。
声が上擦る。
必死に取り繕って自己紹介をし終えた俺に、水人族の王は朗らかに笑った。
「おう! 俺はオセアン大陸7カ国を束ねるメールの王マルシャル・ヌダム・ラファエリ・メールだ。いろいろあってこのような顔合わせの場になってしまったが夜は盛大にそなたらの来訪を歓迎する! 許されよ!」
「いえ、パーティーなど慣れぬ身ですから、こうして事前にお会いする機会を頂き感謝致します」
「うむ! そして、そなたは久しぶりだな! 息災であったか?」
皇帝の視線が大臣さんに移り、定型句のような挨拶がされた後は席に勧められた。
護衛の二人が俺の後ろに控えたところで料理が運ばれてくる。
「話は食べながらにしよう」
陛下にそう促されれば否やはなく、心の中で「いただきます」と手を合わせてから前菜に手をつけた。
何度でも言うけど俺はマナーに詳しくない。せいぜいお行儀よく食べられるくらいで、気を抜けば食器がカチャカチャ鳴ってしまうのは間違いない。なのでしばらくは陛下とうちの大臣さんの話を聞くだけに徹していたら、陛下の奥さんやお子さん達には夜のパーティーで会えること、そのパーティーにはオセアン大陸の7カ国全てから王や、王に準ずる人……例えば王太子とかが出席予定で、既に城内に滞在中だという情報まで入って来た。
白目を剥きそうになったよね。
王様とか王太子様が集まるパーティーってナニソレ。
「主神様の番となる予定の僧侶が初めて異国の地を踏むのだ! 大地を、海を賜り統治し王を名乗る我らがお迎えせずして何とする!」
わはははっと豪快に笑った陛下は「しかし」と膝を打って視線を此方に向けて来た。
射抜く、と言った方が正しかったかもしれない。
「番様は如何様にして主神様に選ばれたのだ?」
「……っ」
うっかり咽そうになったのを何とか堪えて、考える。
え。
どうしよう。
とりあえず時間稼ぎ?
「……陛下。いまの私は僧侶の一人に過ぎませんので、ぜひレンとお呼びください」
「ふむ。ではレンよ、そなた主神様とはどのように縁を結ばれたのだ」
「それは……」
チラの大臣さんに視線を向けると小さく頷かれた。
任せるって意味に取って良いんだろうか。
「……その、主神様は、ずっと昔から見守って下さっていたそうです」
「ずっとだと?」
「12の『洗礼の儀』で主神様の加護を授かり、トゥルヌソルでいろいろとあり……私を、選ん……」
うーわー……っ、これ自分で言うの恥ずかしいな!
やばくない⁈
いますぐ消えたい!!
って。
「そ、そうか……野暮なことを聞いてしまったな。すまん……」
陛下が謝った⁈ えっ、なにその気まずそうな顔。
フッて、後ろの二人がまた笑うの堪えてるし!
大臣さんもなんか顔赤いし!
何なのさ⁈
内心でものすごく焦っている俺に、陛下が咳払いを二度。
「侍従から聞いたが、レンは主神様にお会い出来るのか?」
「えっ……と、それは、はい」
「そうか……」
陛下はメイン料理の肉を食みながらしばらく黙考。
俺と大臣さんは、
「このお肉美味しいですね」
「こちらのお酒もなかなかですよ」
「成人したら飲みたいですね」
なんて当たり障りのない会話で間を繋いだ。
そうしてしばらくの後に陛下が降って来た話題は、俺たちとしても是非聞かせて欲しいそれ。
「レンよ。リシーゾン国の王より事前に伺った話によれば我が大陸に蔓延る獄鬼を一掃する力がそなたにはあるそうだな」
「はい」
即答に、メール国の人たちの表情が変わる。
さすが城勤め、陛下の側に仕える人達だけあって態度には出さないし、顔も取り繕っているみたいだけど、明らかにホールの空気が変わった。
陛下は言う。
「……今宵、そなたら使節団の歓迎会の開催を宣言する前に、リシーゾン国王よりの親書を受け取るための式典を行う予定だ。――レンよ。その席で獄鬼を蹴散らすというそなたの力を証明することは出来るか?」
それからグランツェさん達が全員外に出されて、俺はお着替え。
この正装は夜のパーティー時に再度着ることになるので、洗浄魔法とか使ってアイロンを掛けたみたいにしっかりと整えておいてくれるらしい。
というわけで着替えさせられた衣装が、これまた恐ろしいほど立派だった。
白い布地は相変わらず滑らかで手触りが良く、刺繍はプラーントゥ大陸の自慢でもある大自然を全面に出して緑系統の糸でグラデーションがつけられているという手の込み用。
皇帝との顔合わせという場に挑むための衣装だからヴェールはなく、シャツとパンツのツーピースで、代わりに最初に貰った僧侶のグローブを右手にはめた。
(っていうか俺の衣装って何着用意されているんだろう? まさかこれから5大陸を回る間中、違う衣装が出て来るなんてことはない……よね?)
防御という点では魂に刻んだ云々の守護があるから問題ないと思うけど、リーデン様から直接貰ったものを身に付けているといないとでは安心感が違う。
そして、こっちの人って本当にアクセサリーを付けない。特に顔周りなんて絶対に飾り付けないのは獣人族だから、なのかな。
「準備が整いました」
侍女さんから外の騎士さんへ。
そこから侍従さんやグランツェさん達に知らせが回って、身体検査で武器は一切持っていないことを確認された二人が俺の前後につく。予定通り前がディゼルさん、後ろがグランツェさんだ。
「また綺麗に着飾られたな」
「今度は主神様に会いに行かなくても平気か?」
「今回はこれがあるから平気です」
右手のグローブに触れる、それだけで顔が緩む。
と、案内役の侍従さんが訝しげにこちらを見ている。
「どうかしましたか……?」
「いえ……。レン様、確認なのですが、今後は準備の後に……主神様とお会いする時間を設けた方がよろしいのでしょうか?」
「えっ」
緩んだ顔を自覚していただけに、恥ずかしくなって顔を火照らせたら、護衛の二人が吹き出しそうになっている。
「いえ……たぶん、大丈夫です。どうしても厳しかったら10分くらいお時間を頂けると助かりますが」
「そう、ですか。承知致しました……10分ですか……」
侍従さんはとても難しい顔をしている。
我儘を言って申し訳ないなって思っている横で、二人が必死に笑うのを堪えていた。
何なんですか一体。
その後、プラーントゥ大陸から一緒に来た大臣さんとも合流して昼食会場へ到着したわけなんだけども。
「ふあ……っ」
通されたホールは全面に水が流れ、全面がガラス張りの、まるで水中にいるような錯覚を起こさせる空間だった。色とりどりの花が飾られたスタンドや籠が、海の生き物を模した台の上に置かれて見目好く配置されている他、白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの上には今にも動き出しそうな赤くて大きな魔獣の姿。
これが日本ならロブスターとか言うんだけど、大きさが違い過ぎる。
ロブスターの10倍くらい。
そして既に待っていたらしい皇帝陛下も大きかった。
今まで会った中で一番大きいのはレイナルドさんだったけど、肩幅だけなら彼の3倍。
身長だってたぶん1メートル以上大きい。
「ようやくお会い出来たな!」
「っ」
皇帝の大きな声に、俺は思わず後退りそうになって、何とか堪える。
筋肉がムキムキなのは、間違いなさそうだけど、たぶん骨格からして人族や獣人族とは異なるんだと思う。
長い青空の色をした髪を頭のてっぺんで一つに結わえ、海の色をした瞳は瞬きごとに波打つように色を変える。
浅黒い肌に、笑うとますます大きくなる口。
正に逆三角形の鍛え抜かれた肉体を持つ水人族、メール国の王にしてオセアン大陸の支配者。
この人がイルカ科の王マルシャル・ヌダム・ラファエリ・メール――。
「ぉ初に、お目にかかります。人族のレン・キノシタと申します」
膝をつくな、頭を下げるな、上位はおまえだと何度も言われていなければ絶対に頭を下げていた。
それくらい威圧感が半端ない。
声が上擦る。
必死に取り繕って自己紹介をし終えた俺に、水人族の王は朗らかに笑った。
「おう! 俺はオセアン大陸7カ国を束ねるメールの王マルシャル・ヌダム・ラファエリ・メールだ。いろいろあってこのような顔合わせの場になってしまったが夜は盛大にそなたらの来訪を歓迎する! 許されよ!」
「いえ、パーティーなど慣れぬ身ですから、こうして事前にお会いする機会を頂き感謝致します」
「うむ! そして、そなたは久しぶりだな! 息災であったか?」
皇帝の視線が大臣さんに移り、定型句のような挨拶がされた後は席に勧められた。
護衛の二人が俺の後ろに控えたところで料理が運ばれてくる。
「話は食べながらにしよう」
陛下にそう促されれば否やはなく、心の中で「いただきます」と手を合わせてから前菜に手をつけた。
何度でも言うけど俺はマナーに詳しくない。せいぜいお行儀よく食べられるくらいで、気を抜けば食器がカチャカチャ鳴ってしまうのは間違いない。なのでしばらくは陛下とうちの大臣さんの話を聞くだけに徹していたら、陛下の奥さんやお子さん達には夜のパーティーで会えること、そのパーティーにはオセアン大陸の7カ国全てから王や、王に準ずる人……例えば王太子とかが出席予定で、既に城内に滞在中だという情報まで入って来た。
白目を剥きそうになったよね。
王様とか王太子様が集まるパーティーってナニソレ。
「主神様の番となる予定の僧侶が初めて異国の地を踏むのだ! 大地を、海を賜り統治し王を名乗る我らがお迎えせずして何とする!」
わはははっと豪快に笑った陛下は「しかし」と膝を打って視線を此方に向けて来た。
射抜く、と言った方が正しかったかもしれない。
「番様は如何様にして主神様に選ばれたのだ?」
「……っ」
うっかり咽そうになったのを何とか堪えて、考える。
え。
どうしよう。
とりあえず時間稼ぎ?
「……陛下。いまの私は僧侶の一人に過ぎませんので、ぜひレンとお呼びください」
「ふむ。ではレンよ、そなた主神様とはどのように縁を結ばれたのだ」
「それは……」
チラの大臣さんに視線を向けると小さく頷かれた。
任せるって意味に取って良いんだろうか。
「……その、主神様は、ずっと昔から見守って下さっていたそうです」
「ずっとだと?」
「12の『洗礼の儀』で主神様の加護を授かり、トゥルヌソルでいろいろとあり……私を、選ん……」
うーわー……っ、これ自分で言うの恥ずかしいな!
やばくない⁈
いますぐ消えたい!!
って。
「そ、そうか……野暮なことを聞いてしまったな。すまん……」
陛下が謝った⁈ えっ、なにその気まずそうな顔。
フッて、後ろの二人がまた笑うの堪えてるし!
大臣さんもなんか顔赤いし!
何なのさ⁈
内心でものすごく焦っている俺に、陛下が咳払いを二度。
「侍従から聞いたが、レンは主神様にお会い出来るのか?」
「えっ……と、それは、はい」
「そうか……」
陛下はメイン料理の肉を食みながらしばらく黙考。
俺と大臣さんは、
「このお肉美味しいですね」
「こちらのお酒もなかなかですよ」
「成人したら飲みたいですね」
なんて当たり障りのない会話で間を繋いだ。
そうしてしばらくの後に陛下が降って来た話題は、俺たちとしても是非聞かせて欲しいそれ。
「レンよ。リシーゾン国の王より事前に伺った話によれば我が大陸に蔓延る獄鬼を一掃する力がそなたにはあるそうだな」
「はい」
即答に、メール国の人たちの表情が変わる。
さすが城勤め、陛下の側に仕える人達だけあって態度には出さないし、顔も取り繕っているみたいだけど、明らかにホールの空気が変わった。
陛下は言う。
「……今宵、そなたら使節団の歓迎会の開催を宣言する前に、リシーゾン国王よりの親書を受け取るための式典を行う予定だ。――レンよ。その席で獄鬼を蹴散らすというそなたの力を証明することは出来るか?」
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