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第2章 新人冒険者の奮闘
33.楔 ※微エチ
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ボタンが外されて鎖骨の辺りが露わになる。
二つ目のボタンが外されると、その下も。
「ぁっ、あのっ」
「……ここまでされて守りが発動しないのは確かにおかしいな」
「へぁ?」
変な声が出た。
え。
これ、実験か何かなの。
「レン、いきなり後ろから男に手を握られたら嫌か?」
「嫌に決まってます」
「む……守りは機能しているのか……ということは、レン」
低い呼び掛けにビクッとする。
「おまえ、まだ俺を男だと認識していないな?」
「……はい?」
意味が判らない。
意識してなかったらこんなにどっ……心臓が騒がしくなったりしないと思うんですけど⁈
「やはり脱ぐか」
「脱がないでください! リーデン様が男性なのはもう充分判ってます大丈夫です何の問題もありません!」
「では何故発動しない。原因が判らなければ、男だと気付かせずに近付いて来る者には守護が発動しないということなんだぞ。問題だらけだ」
「じゃあリーデン様が神様だから対象外とか」
「そんな術式は組んでない」
あぁくそめんどいな!!
「とにかく! ロテュスで一番強い……えっと、男性がリーデン様だってこと、もう忘れません。これだけくっついたら匂いも移ったでしょうからもう、本当に、完璧に、大丈夫ですっ」
「な――」
「大丈夫です!!」
こうなったら多少強引になってでも話を終わらせてリーデンの上から移動したかったのだが、何故か彼の目がキラリと光った。
「そうか、匂いか……」
「え?」
「確かに、近付かれて初めて発動する守護の術式よりも、最初から番持ちだと誤解させて諦めさせる方が確実だし、それが俺なら目的が異なる連中への牽制にもなるか」
リーデンがぶつぶつと何か言っている。
しかも悪い顔をしている。
「レン、おまえはどちらがいい?」
「どっちとは」
「近付いてきた者に制裁を与えるのと、近付く前から諦めさせるのと」
「それは……最初から諦めてもらった方が……?」
「ならば決定だな」
「ひあ⁈」
決定と言われ、抱き上げられる。
「この世界の主神らしく牽制させてもらうとしよう」
「えっ。ええ??」
リーデンは言いながら移動を続け、隣の寝室――ベッドの上に俺を下ろす。
なんで?
っていうかこのシチュエーションはいろいろダメだ!
「あの」
「もう一つ選ばせてやろうか」
「えっ……」
ギッ、とベッドに大人分の体重が掛かってスプリングが音を出す。
さらりと流れるように落ちてくる白紫の長い髪が俺の顔に触れた。
「強烈に恥ずかしいが短い時間で済むのと、かなり長い時間じわじわと恥ずかしさが続くのと、どちらが好みだ?」
「この、み……っ⁈ そんなのどっちもお断りですっ、変な聞き方しないでください!」
「聞き方の問題ならば言い換えよう。どこに触れられると恥ずかしくなるんだ? 例えば、首筋」
「っ」
さっきボタンを外した指が今度は俺の首に触れ、スゥっと後ろに動く。
「うなじ」
「ちょ……っ」
「鎖骨の下、脇、二の腕」
指が辿る箇所を順番に言われるだけで緊張する。
しかも手付きがやらしい。
「待っ、待って!」
「なんだ」
「なんだじゃないです! 説明が足りてないし、大体さっきから際どいところばかりじゃないですか!」
「お前に意識してもらわなければ意味がないからな」
主神はそう言って妖艶に笑う。
「恥ずかしい場所であればあるほど短い時間で済むぞ」
「っ……」
「それと、消えない跡が残るから普段は人目に晒さない場所がオススメだ」
そんなおススメは要らないと思うのに、彼にとっては決定事項。いまから何を言ってもそれをすると決めているのがよく判る。
「ぁ、跡を残すのに意味があるんですか?」
「婚姻はしないが、それを勘違いさせるための楔を魂に刺す。創世のあれと同じだ。しかしいずれおまえが自分自身で伴侶を見つけた時にきちんと解除できるようにしておかねばなるまい。そのための跡だ。これがなければ魂に直接触れる必要が出て来るから一度死んでもらわければいけなくなるからな」
おおぅ……。
いや、そもそも選択肢が揃いも揃って心臓に悪すぎる。いっそ現状維持で俺が周りに注意するようにしたら良いんじゃないだろうか?
レイナルドは危ないから一人で街を出るなんてダメだって言ったんだろうけど、大半の危険は僧侶の証=主神の加護で回避出来るはずだし、それに何より俺にはこの部屋がある。
どこに捕まったって此処に逃げ込めばいい。
心配してくれる人達の気持ちを蔑ろにしてしまうことだけは気になるが、俺が街を出ると言い張れば止める事は出来ないはずだ。
よしそれでいこう。
「あの、リーデン様。別の方法もあって」
「レンが自分で警戒すると言う話なら却下だ」
「なんでですか!」
「自己評価の低い者の警戒心ほど頼りないものはない」
「ひどい!」
「ひどいのはおまえのその逃げの姿勢だ」
「ぇ、ぁ、ちょっ」
リーデンはわざとらしい大きなため息と吐くと、シャツの三つ目のボタンを外す。
「俺が「女だ」「弱い奴だ」と思われていたことを知って傷ついたというのに」
「それ誤解ですからね⁈」
「俺がそう感じたのだから事実だ」
「横暴!」
「横暴にならないよう選択肢を与えたというのに逃げようとしたのは誰だ。もう俺の好きにさせてもらうからな」
「逃げるなんて、っていうか顔が笑ってますよ!」
「何のことだか」
「……っ」
ふっ、と瞳に差す影。
いつもの春色ではなくなった眼差しを受けてようやく気付いた。
リーデンは怒ってるんだ。
(何で怒らせた⁈ まさか女だと思ってたなんて本気で信じてないだろ! 強い弱いだって、そもそも神様と一般人を同じように考えたりしないし!!)
なんで。
どうして。
混乱している間にも視界を覆い隠すように近付いて来る美貌。だが、最初に俺に触れたのはリーデンの頭上に生える巨大な枝角だった。
「ふむ、邪魔だな」
「ちょ……!」
言うが早いか根元からぽきりと右の角を、続けて左の角も折ってしまい、ベッドの端に放る。
たらりと滴る赤い液体。
「リーデン様、血! 血が出てる……!」
「見た目だけだが体の一部には違いないからな」
「何を落ち着いてるんですか止血しないと!」
「問題ない、どのみち春の終わりには自然と落ちるものだ。すぐに止まる」
「えぇぇ……」
「同僚が面白がってな。しかも俺の角は余剰神力を吸収して伸びるからどんな怪我や病気も直す万能薬の素材だそうだぞ」
「えっ」
「置いて行くから好きにしろ」
「そんなの貰ってもどうしようも……、っ!」
ない、って言い掛けた言葉が詰まった。
はだけた胸部。
心臓の真上にリーデンの唇が触れたからだ。
「何しひゃっ……!」
声を上げかけて、咄嗟に自分の手で口を塞ぐ。
とんでもない声が出そうになったのが、判ってしまった。
(舐め……っ)
舐められた。
「少し痛むぞ」
「なん、……っぁ……!」
噛まれた。
心臓の真上。
「ひっ」
噛まれて、舐められ。
吸われて、……吸われて、噛まれる。
「やっ、やめ……ぃぁっ」
「……心臓がすごいことになっているな」
「わかっ……んぅっ」
心臓が爆発しそう。
これ、恥ずか死ぬってやつ!
(血、出てるくせに……っ)
角を折った根本。
このとんでもない体勢のせいで、血の滲んだ傷口が視界で動く。
(痛い)
心臓が。
噛まれるのが。
血の滲んだ傷口が。
(痛い)
角の根元に手のひらを押し当てた。
触れた液体の感触にぞわりとしたが、想像よりも温かで、血が止まりますようにと祈りながら圧迫する。
「んく……っ」
強く吸われたせいで、根元を掴む手に力が入った。
リーデンが微かに身動ぐ。
そうしてさらに吸い込まれる感覚は、まるで心臓を握られるような息苦しさを伴った。
いつまでこんな時間が続くのかと思い始めた頃になって体の中に流れる何かを感じた。
温かくもあり、冷たくもあり、優しくも容赦のない強い流れ。
「……こんなところか」
「ぁっ……おわっ……」
「定着までは一日ほど掛かるがな」
角の根元を掴んでいた手をそっと外される。
俺はもう息も絶え絶えで、喋るのも億劫なくらい疲れていた。
「……りぃでんさま、ひどい……」
「自業自得だ」
「いみわかんな……」
やばい。
眠い。
「ともあれ、これでおまえに邪な感情をもって近付こうとする奴はいなくなるだろう。ただし、おまえ自身が添い遂げたいと思える相手が出来たら言いなさい」
「りぃでんさまの……せぇで……だれもこな……」
「ふん。俺に喧嘩も売れないでおまえを欲するような奴は問題外だ」
「……もぉほんと……いみ、わかん……」
意識が遠のいて、そのまま眠ってしまった俺は、胸元にもう一度だけリーデンの唇が触れたことにも気付かなかった。
二つ目のボタンが外されると、その下も。
「ぁっ、あのっ」
「……ここまでされて守りが発動しないのは確かにおかしいな」
「へぁ?」
変な声が出た。
え。
これ、実験か何かなの。
「レン、いきなり後ろから男に手を握られたら嫌か?」
「嫌に決まってます」
「む……守りは機能しているのか……ということは、レン」
低い呼び掛けにビクッとする。
「おまえ、まだ俺を男だと認識していないな?」
「……はい?」
意味が判らない。
意識してなかったらこんなにどっ……心臓が騒がしくなったりしないと思うんですけど⁈
「やはり脱ぐか」
「脱がないでください! リーデン様が男性なのはもう充分判ってます大丈夫です何の問題もありません!」
「では何故発動しない。原因が判らなければ、男だと気付かせずに近付いて来る者には守護が発動しないということなんだぞ。問題だらけだ」
「じゃあリーデン様が神様だから対象外とか」
「そんな術式は組んでない」
あぁくそめんどいな!!
「とにかく! ロテュスで一番強い……えっと、男性がリーデン様だってこと、もう忘れません。これだけくっついたら匂いも移ったでしょうからもう、本当に、完璧に、大丈夫ですっ」
「な――」
「大丈夫です!!」
こうなったら多少強引になってでも話を終わらせてリーデンの上から移動したかったのだが、何故か彼の目がキラリと光った。
「そうか、匂いか……」
「え?」
「確かに、近付かれて初めて発動する守護の術式よりも、最初から番持ちだと誤解させて諦めさせる方が確実だし、それが俺なら目的が異なる連中への牽制にもなるか」
リーデンがぶつぶつと何か言っている。
しかも悪い顔をしている。
「レン、おまえはどちらがいい?」
「どっちとは」
「近付いてきた者に制裁を与えるのと、近付く前から諦めさせるのと」
「それは……最初から諦めてもらった方が……?」
「ならば決定だな」
「ひあ⁈」
決定と言われ、抱き上げられる。
「この世界の主神らしく牽制させてもらうとしよう」
「えっ。ええ??」
リーデンは言いながら移動を続け、隣の寝室――ベッドの上に俺を下ろす。
なんで?
っていうかこのシチュエーションはいろいろダメだ!
「あの」
「もう一つ選ばせてやろうか」
「えっ……」
ギッ、とベッドに大人分の体重が掛かってスプリングが音を出す。
さらりと流れるように落ちてくる白紫の長い髪が俺の顔に触れた。
「強烈に恥ずかしいが短い時間で済むのと、かなり長い時間じわじわと恥ずかしさが続くのと、どちらが好みだ?」
「この、み……っ⁈ そんなのどっちもお断りですっ、変な聞き方しないでください!」
「聞き方の問題ならば言い換えよう。どこに触れられると恥ずかしくなるんだ? 例えば、首筋」
「っ」
さっきボタンを外した指が今度は俺の首に触れ、スゥっと後ろに動く。
「うなじ」
「ちょ……っ」
「鎖骨の下、脇、二の腕」
指が辿る箇所を順番に言われるだけで緊張する。
しかも手付きがやらしい。
「待っ、待って!」
「なんだ」
「なんだじゃないです! 説明が足りてないし、大体さっきから際どいところばかりじゃないですか!」
「お前に意識してもらわなければ意味がないからな」
主神はそう言って妖艶に笑う。
「恥ずかしい場所であればあるほど短い時間で済むぞ」
「っ……」
「それと、消えない跡が残るから普段は人目に晒さない場所がオススメだ」
そんなおススメは要らないと思うのに、彼にとっては決定事項。いまから何を言ってもそれをすると決めているのがよく判る。
「ぁ、跡を残すのに意味があるんですか?」
「婚姻はしないが、それを勘違いさせるための楔を魂に刺す。創世のあれと同じだ。しかしいずれおまえが自分自身で伴侶を見つけた時にきちんと解除できるようにしておかねばなるまい。そのための跡だ。これがなければ魂に直接触れる必要が出て来るから一度死んでもらわければいけなくなるからな」
おおぅ……。
いや、そもそも選択肢が揃いも揃って心臓に悪すぎる。いっそ現状維持で俺が周りに注意するようにしたら良いんじゃないだろうか?
レイナルドは危ないから一人で街を出るなんてダメだって言ったんだろうけど、大半の危険は僧侶の証=主神の加護で回避出来るはずだし、それに何より俺にはこの部屋がある。
どこに捕まったって此処に逃げ込めばいい。
心配してくれる人達の気持ちを蔑ろにしてしまうことだけは気になるが、俺が街を出ると言い張れば止める事は出来ないはずだ。
よしそれでいこう。
「あの、リーデン様。別の方法もあって」
「レンが自分で警戒すると言う話なら却下だ」
「なんでですか!」
「自己評価の低い者の警戒心ほど頼りないものはない」
「ひどい!」
「ひどいのはおまえのその逃げの姿勢だ」
「ぇ、ぁ、ちょっ」
リーデンはわざとらしい大きなため息と吐くと、シャツの三つ目のボタンを外す。
「俺が「女だ」「弱い奴だ」と思われていたことを知って傷ついたというのに」
「それ誤解ですからね⁈」
「俺がそう感じたのだから事実だ」
「横暴!」
「横暴にならないよう選択肢を与えたというのに逃げようとしたのは誰だ。もう俺の好きにさせてもらうからな」
「逃げるなんて、っていうか顔が笑ってますよ!」
「何のことだか」
「……っ」
ふっ、と瞳に差す影。
いつもの春色ではなくなった眼差しを受けてようやく気付いた。
リーデンは怒ってるんだ。
(何で怒らせた⁈ まさか女だと思ってたなんて本気で信じてないだろ! 強い弱いだって、そもそも神様と一般人を同じように考えたりしないし!!)
なんで。
どうして。
混乱している間にも視界を覆い隠すように近付いて来る美貌。だが、最初に俺に触れたのはリーデンの頭上に生える巨大な枝角だった。
「ふむ、邪魔だな」
「ちょ……!」
言うが早いか根元からぽきりと右の角を、続けて左の角も折ってしまい、ベッドの端に放る。
たらりと滴る赤い液体。
「リーデン様、血! 血が出てる……!」
「見た目だけだが体の一部には違いないからな」
「何を落ち着いてるんですか止血しないと!」
「問題ない、どのみち春の終わりには自然と落ちるものだ。すぐに止まる」
「えぇぇ……」
「同僚が面白がってな。しかも俺の角は余剰神力を吸収して伸びるからどんな怪我や病気も直す万能薬の素材だそうだぞ」
「えっ」
「置いて行くから好きにしろ」
「そんなの貰ってもどうしようも……、っ!」
ない、って言い掛けた言葉が詰まった。
はだけた胸部。
心臓の真上にリーデンの唇が触れたからだ。
「何しひゃっ……!」
声を上げかけて、咄嗟に自分の手で口を塞ぐ。
とんでもない声が出そうになったのが、判ってしまった。
(舐め……っ)
舐められた。
「少し痛むぞ」
「なん、……っぁ……!」
噛まれた。
心臓の真上。
「ひっ」
噛まれて、舐められ。
吸われて、……吸われて、噛まれる。
「やっ、やめ……ぃぁっ」
「……心臓がすごいことになっているな」
「わかっ……んぅっ」
心臓が爆発しそう。
これ、恥ずか死ぬってやつ!
(血、出てるくせに……っ)
角を折った根本。
このとんでもない体勢のせいで、血の滲んだ傷口が視界で動く。
(痛い)
心臓が。
噛まれるのが。
血の滲んだ傷口が。
(痛い)
角の根元に手のひらを押し当てた。
触れた液体の感触にぞわりとしたが、想像よりも温かで、血が止まりますようにと祈りながら圧迫する。
「んく……っ」
強く吸われたせいで、根元を掴む手に力が入った。
リーデンが微かに身動ぐ。
そうしてさらに吸い込まれる感覚は、まるで心臓を握られるような息苦しさを伴った。
いつまでこんな時間が続くのかと思い始めた頃になって体の中に流れる何かを感じた。
温かくもあり、冷たくもあり、優しくも容赦のない強い流れ。
「……こんなところか」
「ぁっ……おわっ……」
「定着までは一日ほど掛かるがな」
角の根元を掴んでいた手をそっと外される。
俺はもう息も絶え絶えで、喋るのも億劫なくらい疲れていた。
「……りぃでんさま、ひどい……」
「自業自得だ」
「いみわかんな……」
やばい。
眠い。
「ともあれ、これでおまえに邪な感情をもって近付こうとする奴はいなくなるだろう。ただし、おまえ自身が添い遂げたいと思える相手が出来たら言いなさい」
「りぃでんさまの……せぇで……だれもこな……」
「ふん。俺に喧嘩も売れないでおまえを欲するような奴は問題外だ」
「……もぉほんと……いみ、わかん……」
意識が遠のいて、そのまま眠ってしまった俺は、胸元にもう一度だけリーデンの唇が触れたことにも気付かなかった。
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