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第21話 そこにいたのは天使!?いや女神!?
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「なんか唇がヒリヒリする…」
「チューしたら治るかも」
「チューしすぎてなったの!」
俺が真生徒会の部屋から解放されたのは昼休みだった。
そして午前中の授業をすっ飛ばして先生にくそ味噌に怒られた…
校長先生の指示で動いていたと言い訳をしたのだが、校長はそんな指示を出していないと言っていたそうだ。
いや、庇えや!!
校内では既に校長VS薬師寺さんの決選投票の話が広まっていた。
すぐに専用のビラも配られて、校内は選挙ムード一色に包まれていた。
すでに予想師と名乗るやつらがどちらが勝つか分析していたが、やはり薬師寺さんに分があるといった見方がほとんどだ。
…いや予想師ってなんだよ!?またこいつらも今後出てくるのか…
放課後になり俺とカレンはなぜか写真部に呼ばれていた。
「命先輩、用事ってなんですか?俺たちそれどころじゃないんですけど…」
「俺たちだって運営の危機だよ!薬師寺が実権を握ったら俺たち写真部の販促活動を規制するとか言うんだ!健全に活動してきた報いがこれってないだろ!?」
「この部活のどこが健全だよ!素っ裸の女が並んでる場所に健全もクソもあるか!」
しかしこの学校で好き勝手やってる人たちにとっては、薬師寺さんの取締りは邪魔なようだ。
俺も不本意だが今回ばかりは校長を応援するしかない。
もとよりあのスーパーミラクルヤリチンの薬師寺さんを応援する気などとうに失せたのだが…
「まぁそれは置いといて、用件というのは俺たちの報酬のことだ。カレンちゃんのチア姿、忘れたとは言わさんぞ。」
すっかり忘れてた…
「い、いやでもあれは先輩の前でキスしたから終わりでしょ?」
「ダメだ、それはそれだよ。そうじゃないとあの写真バラまくぞ」
「いや消してないんかい!!さっさと消せよ!」
チラッとカレンを見ると、衣装ケースにかけられた数々のコスプレ衣装を興味津々に見ている。
「快斗、この恰好してみたい」
持ってきたのはやはりチアガールのユニフォームだった。
「おお、カレンちゃんやる気になってくれたのか!ほらチェリー君、本人がいいって言うんだからいいだろ?別に裸を撮るわけじゃないんだから。それに、君もみたいんだろ?」
「ま、まぁ見たくないわけではないですが…その代わりいやらしい撮り方はやめてくださいよ!」
渋々了解してカレンを更衣場のカーテンの中に放り込んだ。
可愛いんだろうなぁ、なんか他の奴に見せたくないな…
「できたよ」
そういってカレンがカーテンを開けた。
「こここ、これは…!?」
そこにいたのは天使!?いや女神!?いやすべての男の夢!
なんだこの可愛さは!!?
まずユニフォームが素晴らしい。
赤いユニフォームは上も下も微妙に短く、へそ出しミニスカートの赤いユニフォーム姿…それに加えてなぜか胸元はボタン式で少しあいたところから谷間が見えそうで見えないこのバランスはあまりに完璧すぎる。
そして何よりこれに袖を通しているのはカレンだ。
もとよりウルトラ可愛いハーフ小柄美少女がこんな反則級の服装をしているのではもうどこから見たらいいのかわからない。さらに髪を結ってポニーテールにしているだと!?もう見ただけで脳が侵されそうだ…
「どう快斗?可愛い?」
「あ、ああ、可愛いなんてもんじゃない…」
俺は素直に褒めるしかなかった。嬉しそうに笑うカレンを見て俺のムスコはすでに敏感になっていた…
「やっばめっちゃかわいい!やっぱカレンちゃん最高だよー!」
はしゃぐ命先輩がジロジロみるので俺は少しムッとした。
「あんまりジロジロ見ないでください。早く撮影してください。」
「なんだよせっかくなのにー。ま、お言葉に甘えて取らせてもらいましょうかねー。」
そう言って命先輩は早速カレンを撮影しだした。
撮影はほんの5分ほどで終了し、俺はずっと見ていたいという気持ちをおさえてカレンを着替えさせた。
「いやぁ満足だ。これ一枚10万円はするぞ。」
「いや売るなよ!!」
絶対に売るなよと念を押しておれはカレンと寮に帰った。
「明日は校長と薬師寺さんの闘いか…カレン、校長が負けたらこの寮無くなるんだって。だから嫌だけど校長を応援しようと思う。」
「私もパパに入れるわ。それにパパなら大丈夫。」
謎の信頼だな…
でも不安が残るとしたら、仮に校長が勝ったとして、今回俺は課題をクリアしたことになるのかという心配だ…。
あのくそ親父のことだから、「君は何もしてないよん」とか言って借金棒引きの件はなしとか言いかねない…。
でも薬師寺さんが勝ったら勝ったで…
ぐっ、また胃が…
「快斗また顔色悪いよ?大丈夫?」
「う、うん大丈夫大丈夫…明日は選挙でバタバタだろうから早く休もう。」
今日はさすがに一緒に風呂に入ろうとは言ってこなかった。
カレンなりに反省してるのかな…
いつものようにカレンのご飯を食べていると、やはりこの生活を手放してたまるかという気持ちが沸沸と沸いてきた。
「ご馳走様、さぁテレビでも見て寝るか。」
「あ、ちょっと待ってて」
そう言ってカレンがテテテッと部屋に入っていった。
またなんか変なこと考えてないだろうな…
テレビを見ていると部屋のドアが開く音がして、振り返ると俺はソファからひっくり返った。
「カ、カレンそれって!?」
「うん、チアガール。借りてきた。」
何時間か前に見た奇跡が再びそこにあった。
しかも今度は二人きり…
「ダー、ダメダメ!これは無理!裸より強烈だって!」
「快斗が可愛いって言ってくれたから。これ見て元気出して」
俺が褒めたからか。
それにまた悩んでる俺を励ましてくれようと…
でもその度にコスプレってのはまじでやばいだろ!
「わ、わかったわかったよ!ありがとう、でもそんな際どい恰好は…」
目を覆いながら叫んでいると、カレンが抱きついてきた。
そしてまた柔らかい感触が俺の胸に当たった。
これは…ノーブラ?
ノーブラジャー
生の感触はもちろん最高だが、これはこれでいい。
言葉にならない良さがあり、布一枚という隔たりが更に男の妄想を加速させる。
まさに「その布の向こうには何があるんですか?」だな…やはり校長は天才だ…
そしてカレンが離れない。
「カ、カレン?」
「今日いなくなって寂しかったの…今日はもっと構ってほしいの…」
ぐはっ
俺の我慢メーターは振り切ったどころかもう吹っ飛んだ。
「カレン!」
俺はカレンを押し倒そうとした。
その瞬間に電話が鳴って正気に返された。
「うおっ!?電話か…ん?知らない番号だ…」
あぶねー…
もうこれ無理じゃね?
でも可愛すぎるんだもん…
そんな事を思いながらカレンが抱きついたまま、電話に出た。
「もしもし?」
「…」
「あ、あのもしもし?」
「…」
「いや喋れよ!ってあれ?もしかしてアンさん?」
全く喋らない電話口の相手から、高村さんに電話がかわった。」
「すみません桜庭様、アンが是非桜庭様にお電話したいと申したものですから。」
「いや喋れない奴は電話向いてないよ!で、なんの用事ですか?」
そう言った瞬間にカレンがついていたテレビのニュースを見て囁いた。
「あ、もやしチャンピオンなったって」
テレビを見るとガッツポーズをするアンが映し出されていた。
「え、すげえな!やっぱりサインくださいって!!」
「いいよ。」
「いやしゃべれるんかい!」
なんだったんだよ…
でもすごいなあいつ。
それに俺になぜ電話?親近感もたれてるのか…
でも助かった。
電話なかったらやばかったなー…
「快斗、続き」
「ダメ!今日はここまで!」
少しシュンとなるカレンを着替えさせて寝ることにした。
明日はどうなるんだろう、俺はどうなるんだろうと悩みなからも疲れていてすぐに寝れた。
選挙当日
「いやなんじゃこれ?」
学校にはデカデカと『第一回ラブ高頂上決戦 現職VS薬師寺様 選挙開幕』と書かれた看板が掲げられ、なぜか売店が出店されていてお祭りのようになっていた…
いや看板作ったやつ酷すぎるだろ!せめて校長とかにしてやれよ!贔屓を超えて差別だろ!
これ校長勝てるのか…
そしてなぜ祭りムードなんだ!
授業は!?ねぇ授業は!?
すると選挙カーがグランドに二台入ってきた。
「見て、薬師寺様よ!」
「キャー、薬師寺様頑張って!」
一台目には薬師寺さんと取り巻き二人が乗っていた。
黄色い声援があたりを包む。
すごい人気だ…伊達に5000人抱いてないな…
後ろから来た車には校長が乗っており、取り巻きは高村さんとアンだった。
いや、アンは休ませてやれよ!
「うお、あれ世界チャンピオンのアン・ジールじゃねえか?」
「すげー本物だ!アンー!」
アンは大人気だった…
驚くほどの生徒が校長の乗る車に群がっていた。
校長が手をふると「おめーじゃねえんだ」と怒号が鳴り響いた。
これ勝ち目ないよね…
そして二人の乗った車がグランドの中央に止まると、校長がマイクで喋り出した。
「えー、これよりこの学校の代表を決める選挙を開催します。ルールは単純、より多くの生徒の票を集めた方がこの学校の校長の椅子に座る。そして投票は下校時刻の17時にグランドに集合し一斉に行います。今日は一日、私と彼のアピール合戦を行うため授業は休みでーす!」
校長のアナウンスに学校中が沸いた。
いや、マジでこの学校勉強大丈夫なのか!?
続いて薬師寺さんがマイクをとり喋る。
「みんな、俺についてこい!そうすればこの学校は明るい未来で満ちあふれる!俺を信じろ、いいな!」
いや、やっぱりまともだな!
まともな人になったら5000人も女を抱けるようになるのか…?いややっぱり異常だわ!
そしてついに運命の選挙が開幕した。
次回 選挙一色となった学校は本当にカオスだった…
更にカレンにも危機が!?
頼むから俺を救ってくれ…
「チューしたら治るかも」
「チューしすぎてなったの!」
俺が真生徒会の部屋から解放されたのは昼休みだった。
そして午前中の授業をすっ飛ばして先生にくそ味噌に怒られた…
校長先生の指示で動いていたと言い訳をしたのだが、校長はそんな指示を出していないと言っていたそうだ。
いや、庇えや!!
校内では既に校長VS薬師寺さんの決選投票の話が広まっていた。
すぐに専用のビラも配られて、校内は選挙ムード一色に包まれていた。
すでに予想師と名乗るやつらがどちらが勝つか分析していたが、やはり薬師寺さんに分があるといった見方がほとんどだ。
…いや予想師ってなんだよ!?またこいつらも今後出てくるのか…
放課後になり俺とカレンはなぜか写真部に呼ばれていた。
「命先輩、用事ってなんですか?俺たちそれどころじゃないんですけど…」
「俺たちだって運営の危機だよ!薬師寺が実権を握ったら俺たち写真部の販促活動を規制するとか言うんだ!健全に活動してきた報いがこれってないだろ!?」
「この部活のどこが健全だよ!素っ裸の女が並んでる場所に健全もクソもあるか!」
しかしこの学校で好き勝手やってる人たちにとっては、薬師寺さんの取締りは邪魔なようだ。
俺も不本意だが今回ばかりは校長を応援するしかない。
もとよりあのスーパーミラクルヤリチンの薬師寺さんを応援する気などとうに失せたのだが…
「まぁそれは置いといて、用件というのは俺たちの報酬のことだ。カレンちゃんのチア姿、忘れたとは言わさんぞ。」
すっかり忘れてた…
「い、いやでもあれは先輩の前でキスしたから終わりでしょ?」
「ダメだ、それはそれだよ。そうじゃないとあの写真バラまくぞ」
「いや消してないんかい!!さっさと消せよ!」
チラッとカレンを見ると、衣装ケースにかけられた数々のコスプレ衣装を興味津々に見ている。
「快斗、この恰好してみたい」
持ってきたのはやはりチアガールのユニフォームだった。
「おお、カレンちゃんやる気になってくれたのか!ほらチェリー君、本人がいいって言うんだからいいだろ?別に裸を撮るわけじゃないんだから。それに、君もみたいんだろ?」
「ま、まぁ見たくないわけではないですが…その代わりいやらしい撮り方はやめてくださいよ!」
渋々了解してカレンを更衣場のカーテンの中に放り込んだ。
可愛いんだろうなぁ、なんか他の奴に見せたくないな…
「できたよ」
そういってカレンがカーテンを開けた。
「こここ、これは…!?」
そこにいたのは天使!?いや女神!?いやすべての男の夢!
なんだこの可愛さは!!?
まずユニフォームが素晴らしい。
赤いユニフォームは上も下も微妙に短く、へそ出しミニスカートの赤いユニフォーム姿…それに加えてなぜか胸元はボタン式で少しあいたところから谷間が見えそうで見えないこのバランスはあまりに完璧すぎる。
そして何よりこれに袖を通しているのはカレンだ。
もとよりウルトラ可愛いハーフ小柄美少女がこんな反則級の服装をしているのではもうどこから見たらいいのかわからない。さらに髪を結ってポニーテールにしているだと!?もう見ただけで脳が侵されそうだ…
「どう快斗?可愛い?」
「あ、ああ、可愛いなんてもんじゃない…」
俺は素直に褒めるしかなかった。嬉しそうに笑うカレンを見て俺のムスコはすでに敏感になっていた…
「やっばめっちゃかわいい!やっぱカレンちゃん最高だよー!」
はしゃぐ命先輩がジロジロみるので俺は少しムッとした。
「あんまりジロジロ見ないでください。早く撮影してください。」
「なんだよせっかくなのにー。ま、お言葉に甘えて取らせてもらいましょうかねー。」
そう言って命先輩は早速カレンを撮影しだした。
撮影はほんの5分ほどで終了し、俺はずっと見ていたいという気持ちをおさえてカレンを着替えさせた。
「いやぁ満足だ。これ一枚10万円はするぞ。」
「いや売るなよ!!」
絶対に売るなよと念を押しておれはカレンと寮に帰った。
「明日は校長と薬師寺さんの闘いか…カレン、校長が負けたらこの寮無くなるんだって。だから嫌だけど校長を応援しようと思う。」
「私もパパに入れるわ。それにパパなら大丈夫。」
謎の信頼だな…
でも不安が残るとしたら、仮に校長が勝ったとして、今回俺は課題をクリアしたことになるのかという心配だ…。
あのくそ親父のことだから、「君は何もしてないよん」とか言って借金棒引きの件はなしとか言いかねない…。
でも薬師寺さんが勝ったら勝ったで…
ぐっ、また胃が…
「快斗また顔色悪いよ?大丈夫?」
「う、うん大丈夫大丈夫…明日は選挙でバタバタだろうから早く休もう。」
今日はさすがに一緒に風呂に入ろうとは言ってこなかった。
カレンなりに反省してるのかな…
いつものようにカレンのご飯を食べていると、やはりこの生活を手放してたまるかという気持ちが沸沸と沸いてきた。
「ご馳走様、さぁテレビでも見て寝るか。」
「あ、ちょっと待ってて」
そう言ってカレンがテテテッと部屋に入っていった。
またなんか変なこと考えてないだろうな…
テレビを見ていると部屋のドアが開く音がして、振り返ると俺はソファからひっくり返った。
「カ、カレンそれって!?」
「うん、チアガール。借りてきた。」
何時間か前に見た奇跡が再びそこにあった。
しかも今度は二人きり…
「ダー、ダメダメ!これは無理!裸より強烈だって!」
「快斗が可愛いって言ってくれたから。これ見て元気出して」
俺が褒めたからか。
それにまた悩んでる俺を励ましてくれようと…
でもその度にコスプレってのはまじでやばいだろ!
「わ、わかったわかったよ!ありがとう、でもそんな際どい恰好は…」
目を覆いながら叫んでいると、カレンが抱きついてきた。
そしてまた柔らかい感触が俺の胸に当たった。
これは…ノーブラ?
ノーブラジャー
生の感触はもちろん最高だが、これはこれでいい。
言葉にならない良さがあり、布一枚という隔たりが更に男の妄想を加速させる。
まさに「その布の向こうには何があるんですか?」だな…やはり校長は天才だ…
そしてカレンが離れない。
「カ、カレン?」
「今日いなくなって寂しかったの…今日はもっと構ってほしいの…」
ぐはっ
俺の我慢メーターは振り切ったどころかもう吹っ飛んだ。
「カレン!」
俺はカレンを押し倒そうとした。
その瞬間に電話が鳴って正気に返された。
「うおっ!?電話か…ん?知らない番号だ…」
あぶねー…
もうこれ無理じゃね?
でも可愛すぎるんだもん…
そんな事を思いながらカレンが抱きついたまま、電話に出た。
「もしもし?」
「…」
「あ、あのもしもし?」
「…」
「いや喋れよ!ってあれ?もしかしてアンさん?」
全く喋らない電話口の相手から、高村さんに電話がかわった。」
「すみません桜庭様、アンが是非桜庭様にお電話したいと申したものですから。」
「いや喋れない奴は電話向いてないよ!で、なんの用事ですか?」
そう言った瞬間にカレンがついていたテレビのニュースを見て囁いた。
「あ、もやしチャンピオンなったって」
テレビを見るとガッツポーズをするアンが映し出されていた。
「え、すげえな!やっぱりサインくださいって!!」
「いいよ。」
「いやしゃべれるんかい!」
なんだったんだよ…
でもすごいなあいつ。
それに俺になぜ電話?親近感もたれてるのか…
でも助かった。
電話なかったらやばかったなー…
「快斗、続き」
「ダメ!今日はここまで!」
少しシュンとなるカレンを着替えさせて寝ることにした。
明日はどうなるんだろう、俺はどうなるんだろうと悩みなからも疲れていてすぐに寝れた。
選挙当日
「いやなんじゃこれ?」
学校にはデカデカと『第一回ラブ高頂上決戦 現職VS薬師寺様 選挙開幕』と書かれた看板が掲げられ、なぜか売店が出店されていてお祭りのようになっていた…
いや看板作ったやつ酷すぎるだろ!せめて校長とかにしてやれよ!贔屓を超えて差別だろ!
これ校長勝てるのか…
そしてなぜ祭りムードなんだ!
授業は!?ねぇ授業は!?
すると選挙カーがグランドに二台入ってきた。
「見て、薬師寺様よ!」
「キャー、薬師寺様頑張って!」
一台目には薬師寺さんと取り巻き二人が乗っていた。
黄色い声援があたりを包む。
すごい人気だ…伊達に5000人抱いてないな…
後ろから来た車には校長が乗っており、取り巻きは高村さんとアンだった。
いや、アンは休ませてやれよ!
「うお、あれ世界チャンピオンのアン・ジールじゃねえか?」
「すげー本物だ!アンー!」
アンは大人気だった…
驚くほどの生徒が校長の乗る車に群がっていた。
校長が手をふると「おめーじゃねえんだ」と怒号が鳴り響いた。
これ勝ち目ないよね…
そして二人の乗った車がグランドの中央に止まると、校長がマイクで喋り出した。
「えー、これよりこの学校の代表を決める選挙を開催します。ルールは単純、より多くの生徒の票を集めた方がこの学校の校長の椅子に座る。そして投票は下校時刻の17時にグランドに集合し一斉に行います。今日は一日、私と彼のアピール合戦を行うため授業は休みでーす!」
校長のアナウンスに学校中が沸いた。
いや、マジでこの学校勉強大丈夫なのか!?
続いて薬師寺さんがマイクをとり喋る。
「みんな、俺についてこい!そうすればこの学校は明るい未来で満ちあふれる!俺を信じろ、いいな!」
いや、やっぱりまともだな!
まともな人になったら5000人も女を抱けるようになるのか…?いややっぱり異常だわ!
そしてついに運命の選挙が開幕した。
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更にカレンにも危機が!?
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