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第2章
拉致られました(3回目です)
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それはいつも通りの朝のことでした。
スヤスヤと自室のベッドで眠っていた私は、ふと感じた変な視線に目を覚まします。
……最近、エルフのことがあってから誰かの視線には敏感になって来ました。
「……………………は……?」
目を擦りながらゆっくりと体を起き上がらせると、そこは私の部屋ではなく、ほぼ何もない殺風景な訓練場のド真ん中に私は居ました。
予想もしなかった光景に、私は何が起こったのかを考え…………再び布団に潜り込みました。
「夢なーらばどーれほど、よかったでしょう……すやぁ」
「寝るなぁ!!!!」
「おっと、危ない」
私は素早さを活かして布団を即座に『アイテムボックス』に収納し、その場から大きく飛び退きました。
その一瞬後に私の居た場所に衝撃が舞い降りて、訓練場に砂埃が巻き起こります。
「んーー、もう邪魔……」
視界の邪魔なので適当に風を巻き起こし、砂埃をどこかに飛ばしました。
「…………で、何するんですか──ミリアさん」
私に飛び蹴りを喰らわせようと降って来たのは、ミリアさんでした。
……まぁ、寝ている間に連れ去られたことを考えると、どうせこの人が犯人だろうなぁと予想は付いていました。
以前に似たようなことがあったため、寝る前に扉を入念に強化したのですが……今置かれてている状況を鑑みるに、どうやら意味は無かったらしいですね。
「ふっふっふっ、リーフィア! 余はお前に決闘を申し込む!」
「え、嫌ですけど」
かっこよく決めポーズを取ったミリアさんは、その体勢のままコケました。
「──もっと何かあるだろう!?」
「え、お断りします」
立ち上がってこちらを指差したミリアさんは、再びその体勢のままコケました。
「こう、なんか……こう……!」
「うっさいですねぇ。こっちは寝起きなんですから、もう少し静かに出来ないのですか?」
「あ、すまん──って、ちがーーーーう!」
「いやうるさっ」
うーん、一向に話が進みませんね。
どうして私はここに居るのか。
どうして私はミリアさんに決闘を申し込まれたのか。
「というか三回目ですよ三回目。この数字がわかりますか?」
「い、いや……?」
「私を拉致した回数です。上司がそう簡単に部下を拉致して良いと思っているのですか?」
「……いや、そこは本当にすまん」
「すまんで済まされるのなら警察はいらないんですよ」
「警察……というのはあまりわからんが、兵士ならば余の配下だぞ?」
「……そうでした」
ここの兵士の誰もがミリアさんラブなんですけど、法を取り締まる警察……もとい兵士がこれって…………案外この国終わってません?
「──やぁ、リーフィア。おはよう」
気楽に手を振りながらゲートからやって来たのは、ヴィエラさんでした。
ミリアさんのターゲットが私に向いていることに安心しているのか、どこか晴れやかな微笑みなのが無性にムカつきます。
「というわけで、ミリア様の相手をお願いするよ」
「何が、というわけで何ですか。意味わかりませんし、嫌なんですけど」
どうしてでしょうね。私は嫌だと言っているのに、誰もそれを意識してくれません。
……うーん、言葉が通じなくなりましたか?
言語理解は問題なく機能しているはずですが、おかしいですねぇ。
「まず、決闘をするに至った経緯を話していただけますか?」
「うん。それはね……」
どうやらミリアさんは、私と兵士達の決闘を見た時から体を動かしたいと思っていたようです。ちょうどエルフの件で気を引き締める必要もあったし、いつまでも事務処理をしていたら腕が鈍ってしまうということで、私との決闘を強制的に……ええ、強制的に組み込まれたらしいです。
でも、私がそれを聞いて素直に頷くわけがない。
そこで諦めてくれたら嬉しかったのですが、現実はそこまで甘いわけがなく、どうするかと悩んだ結果、ミリアさんはふと思いついたようにこう言ったそうです。
「そうだ。拉致ろう」
素直にぶん殴ろうかと思いました。
私に影響されたのは別にいいのですが、そのことで私が巻き込まれるのは迷惑甚だしいですね。
「で、ミリアさんはあんなにやる気なんですね」
横目にミリアさんを見ると、彼女は意気揚々とシャドウボクシングをしていました。無駄に型が出来ているのがムカつくので、やっぱり殴って良いですかね?
ああ、これから決闘をするのでした。
…………よし、殴りましょう。どうせ逃げられない運命なのです。決闘です。一発くらい殴らないと気が済みません。
「お! なんだリーフィアもやる気ではないか!」
「ええ、今しがたやる気が湧いて来ました」
「そうかそうか! では遠慮なく決闘出来るな!」
ミリアさんは腰に手を当て、豪快に笑います。
そんなに私と戦うのが楽しみですか。そうですか。
「リーフィアと出会ったのは、あのヴィジルの森だったな。そこで余はお前に負けた。──だが! あれは油断していたのが敗北の原因だ。もう油断しない! 今こそ魔王の威厳を取り戻してやるんだ!」
「……なるほど。それが目的ですか」
確か最近のミリアさんは魔王らしくありませんでした。……というか、魔王らしさが全くありませんでした。
ここで挽回をしないと『馬鹿で大食いなお子様』という印象が定着してしまいます。もう時すでに遅しな気がしますが、それを言ってしまったら可哀想なので黙っておきましょう。
「あ、あの……リーフィア? 一応言っておくけど程々にお願いするよ? あの人、あれでも魔王だから。怪我されると困る」
「わかっています。ちょっとわがままな魔王様にお仕置きするだけなので」
「本当に大丈夫かなぁ……」
ヴィエラさんは心配そうにしていますが、私だってそこら辺は弁えています。
「あ、私が勝ったら報酬をもらいますよ。休日二週間。これでどうです」
「緊急時は動いてもらうけれど、それで良い?」
「そこは仕方ありませんね」
エルフは今一番警戒する必要があります。
緊急時というのは、つまりそういうことでしょう。
「それじゃあ、ルール説明を始めるよ」
ルールその1。
片方が負けを認めるまで決闘は続く。
ルールその2。
命の危険があるような攻撃はしないこと。
ルールその3。
特になし!
最後は言う必要あったのか気になりましたが、まぁいいでしょう。
とにかく、どっちかが負けを認めるまで決闘は続き、致命傷を与えるのは禁止。とても簡単なルールですね。
「両者準備は良いかな?」
この訓練場には私とミリアさん、ヴィエラさんの三人のみです。
兵士の姿は見えず、どこかで訓練でもしているのでしょう。
なので、好き勝手暴れることが出来ます。
「では──始め!」
決闘の火蓋は切って落とされました。
スヤスヤと自室のベッドで眠っていた私は、ふと感じた変な視線に目を覚まします。
……最近、エルフのことがあってから誰かの視線には敏感になって来ました。
「……………………は……?」
目を擦りながらゆっくりと体を起き上がらせると、そこは私の部屋ではなく、ほぼ何もない殺風景な訓練場のド真ん中に私は居ました。
予想もしなかった光景に、私は何が起こったのかを考え…………再び布団に潜り込みました。
「夢なーらばどーれほど、よかったでしょう……すやぁ」
「寝るなぁ!!!!」
「おっと、危ない」
私は素早さを活かして布団を即座に『アイテムボックス』に収納し、その場から大きく飛び退きました。
その一瞬後に私の居た場所に衝撃が舞い降りて、訓練場に砂埃が巻き起こります。
「んーー、もう邪魔……」
視界の邪魔なので適当に風を巻き起こし、砂埃をどこかに飛ばしました。
「…………で、何するんですか──ミリアさん」
私に飛び蹴りを喰らわせようと降って来たのは、ミリアさんでした。
……まぁ、寝ている間に連れ去られたことを考えると、どうせこの人が犯人だろうなぁと予想は付いていました。
以前に似たようなことがあったため、寝る前に扉を入念に強化したのですが……今置かれてている状況を鑑みるに、どうやら意味は無かったらしいですね。
「ふっふっふっ、リーフィア! 余はお前に決闘を申し込む!」
「え、嫌ですけど」
かっこよく決めポーズを取ったミリアさんは、その体勢のままコケました。
「──もっと何かあるだろう!?」
「え、お断りします」
立ち上がってこちらを指差したミリアさんは、再びその体勢のままコケました。
「こう、なんか……こう……!」
「うっさいですねぇ。こっちは寝起きなんですから、もう少し静かに出来ないのですか?」
「あ、すまん──って、ちがーーーーう!」
「いやうるさっ」
うーん、一向に話が進みませんね。
どうして私はここに居るのか。
どうして私はミリアさんに決闘を申し込まれたのか。
「というか三回目ですよ三回目。この数字がわかりますか?」
「い、いや……?」
「私を拉致した回数です。上司がそう簡単に部下を拉致して良いと思っているのですか?」
「……いや、そこは本当にすまん」
「すまんで済まされるのなら警察はいらないんですよ」
「警察……というのはあまりわからんが、兵士ならば余の配下だぞ?」
「……そうでした」
ここの兵士の誰もがミリアさんラブなんですけど、法を取り締まる警察……もとい兵士がこれって…………案外この国終わってません?
「──やぁ、リーフィア。おはよう」
気楽に手を振りながらゲートからやって来たのは、ヴィエラさんでした。
ミリアさんのターゲットが私に向いていることに安心しているのか、どこか晴れやかな微笑みなのが無性にムカつきます。
「というわけで、ミリア様の相手をお願いするよ」
「何が、というわけで何ですか。意味わかりませんし、嫌なんですけど」
どうしてでしょうね。私は嫌だと言っているのに、誰もそれを意識してくれません。
……うーん、言葉が通じなくなりましたか?
言語理解は問題なく機能しているはずですが、おかしいですねぇ。
「まず、決闘をするに至った経緯を話していただけますか?」
「うん。それはね……」
どうやらミリアさんは、私と兵士達の決闘を見た時から体を動かしたいと思っていたようです。ちょうどエルフの件で気を引き締める必要もあったし、いつまでも事務処理をしていたら腕が鈍ってしまうということで、私との決闘を強制的に……ええ、強制的に組み込まれたらしいです。
でも、私がそれを聞いて素直に頷くわけがない。
そこで諦めてくれたら嬉しかったのですが、現実はそこまで甘いわけがなく、どうするかと悩んだ結果、ミリアさんはふと思いついたようにこう言ったそうです。
「そうだ。拉致ろう」
素直にぶん殴ろうかと思いました。
私に影響されたのは別にいいのですが、そのことで私が巻き込まれるのは迷惑甚だしいですね。
「で、ミリアさんはあんなにやる気なんですね」
横目にミリアさんを見ると、彼女は意気揚々とシャドウボクシングをしていました。無駄に型が出来ているのがムカつくので、やっぱり殴って良いですかね?
ああ、これから決闘をするのでした。
…………よし、殴りましょう。どうせ逃げられない運命なのです。決闘です。一発くらい殴らないと気が済みません。
「お! なんだリーフィアもやる気ではないか!」
「ええ、今しがたやる気が湧いて来ました」
「そうかそうか! では遠慮なく決闘出来るな!」
ミリアさんは腰に手を当て、豪快に笑います。
そんなに私と戦うのが楽しみですか。そうですか。
「リーフィアと出会ったのは、あのヴィジルの森だったな。そこで余はお前に負けた。──だが! あれは油断していたのが敗北の原因だ。もう油断しない! 今こそ魔王の威厳を取り戻してやるんだ!」
「……なるほど。それが目的ですか」
確か最近のミリアさんは魔王らしくありませんでした。……というか、魔王らしさが全くありませんでした。
ここで挽回をしないと『馬鹿で大食いなお子様』という印象が定着してしまいます。もう時すでに遅しな気がしますが、それを言ってしまったら可哀想なので黙っておきましょう。
「あ、あの……リーフィア? 一応言っておくけど程々にお願いするよ? あの人、あれでも魔王だから。怪我されると困る」
「わかっています。ちょっとわがままな魔王様にお仕置きするだけなので」
「本当に大丈夫かなぁ……」
ヴィエラさんは心配そうにしていますが、私だってそこら辺は弁えています。
「あ、私が勝ったら報酬をもらいますよ。休日二週間。これでどうです」
「緊急時は動いてもらうけれど、それで良い?」
「そこは仕方ありませんね」
エルフは今一番警戒する必要があります。
緊急時というのは、つまりそういうことでしょう。
「それじゃあ、ルール説明を始めるよ」
ルールその1。
片方が負けを認めるまで決闘は続く。
ルールその2。
命の危険があるような攻撃はしないこと。
ルールその3。
特になし!
最後は言う必要あったのか気になりましたが、まぁいいでしょう。
とにかく、どっちかが負けを認めるまで決闘は続き、致命傷を与えるのは禁止。とても簡単なルールですね。
「両者準備は良いかな?」
この訓練場には私とミリアさん、ヴィエラさんの三人のみです。
兵士の姿は見えず、どこかで訓練でもしているのでしょう。
なので、好き勝手暴れることが出来ます。
「では──始め!」
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