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彼と彼女の新しい関係
◆ 45
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◆ ◆ ◆
初めのきっかけは、不意に見せた素の表情だったと思う。
異動してきたばかりの頃の雪乃は、新しい仕事を早く覚えようと毎日必死で、いつも気の抜けない顔をしていた。
失敗を恐れがちな性格のせいもあったのだろう。ミスをしないようにと何事もきっちりこなそうとする姿が上司として安心できる一方で、突出した特長がなく小さくまとまってしまっている仕事ぶりを鷹瑛はつまらなくも感じていた。
しかし、雪乃が少しずつ仕事に慣れてくるにつれ、自分の業務には変化が訪れた。楽になったのである。作業量自体はさほど変わらないのだが、彼女はとにかくよく気がつくので、忙しい中で見落としがちな細かいところをいつの間にかフォローしてくれているのだ。
もちろん、自身でも見落としやすい箇所については取り返しがつくうちに気がつくようにチェックリストなどを作っているので、一人であっても最悪の事態には決して陥らない。しかし雪乃が来てからというもの、チェックリストで確認する頃には全ての項目が作業済みになっているのが常だった。
そこでようやく鷹瑛はその能力に気がついた。この子は根っからの補佐役なのだ。ここまで相手に気持ちよく仕事をさせられるというのは大した逸材である。
結婚したらいい奥さんになるのだろうな――と、そのときは他意もなく思った。
そんな心情を変えたのは、なんてことのない出来事だった。
その日の雪乃はいつもと様子が違った。普段なら姿勢よく椅子に座ってひたむきに仕事を進めている背中が朝から微妙に丸まっていて、時折ため息が出ていた。顔色もあまり良くない。
体調が悪いのかとすぐに思い当たった。
鷹瑛はしばらく悩んだあと、デスクの引き出しにしまったままだった個包装の菓子を取り出した。つい先日、駅前で押し付けられた新商品のサンプルである。よくも見ないで机に押し込んでいたが、あらためて見ると人気のチョコレート菓子の新しいフレーバーのようだった。
そっと席を立ち、ディスプレイに夢中の雪乃に近づく。
「英さん」
「あ、はいっ」
気配に気がついていなかった彼女はさっと背筋を伸ばして顔をあげた。きりっと引き締められた表情は、いったいなんの仕事を振られるのだろうと身構えている。
そんな様子に内心で苦笑しながら鷹瑛は隠し持っていたチョコレートをデスクに置いた。
「あげる」
「え、あ、はい……?」
きょとんと目を丸くしたあと、渡されたそれがなんであるかを認識した雪乃は、嬉しそうに顔をほころばせた。
人目を意識していない素の表情の変化に視線が釘付けになった。
「ありがとうございます」
「いや……あんまり無理するなよ」
言いおいて自席に戻りながら、さりげなく口元を手で隠した。仕事中には似つかわしくないほど頬が緩んでしまっている。
そういう顔も、できるんじゃないか。
周囲すらも癒すような安らいだ微笑み。ほかの表情も見てみたいとごく自然に思った。もっと距離を縮めたら、見せてくれるのだろうか。
そこで初めて鷹瑛は、雪乃を恋人にするという選択を意識した。考えてみればそれは最上のもののように思えた。
自分の恋愛がいつも失敗する要因は、互いに自己完結して二人でいることに意味を見いだせないことにあった。それを踏まえても、彼女となら相互に支えあう理想的な恋人関係を築ける気がしたのだ。
このときは確かにそう信じていた。
まさか雪乃という女性にこうも自分を崩されることになるとは思いもせずに。
眠りの中で体勢に窮屈さを感じた鷹瑛はベッドの上でみじろぎした。どうも背中で腕を踏んでしまっているらしく、痛みがある。
せっかく気持ちよく眠っていたところを邪魔され、寝ぼけた意識で不機嫌になりつつ腕を引き抜こうとするが、抜けない。背中の下にある両腕になにかが巻き付けられていて、引き離すことができないのだ。
もしかして、縛られている?
意識が一気に覚醒した。
目蓋を上げると真っ先に視界に入ったのは自室の天井で、けれど即座に違和感を覚えた。帰宅した記憶がないのだ。しかも下半身のあたりで誰かがごそごそとなにかしている。
おそるおそる目線を下げてみると、雪乃がスラックスに手をかけていた。ものすごく既視感のあるシチュエーションだ。
「雪乃、なにして……っ」
起き上がろうとしてバランスを崩しかけ、縛られていることを思い出す。
顔を上げた彼女は悪びれる様子もなくにこりと鷹瑛に笑いかけた。
「起きたんですね」
手元は止まることなくファスナーを下げる。下着の上から撫でられて吐息が乱れた。
「どういう、つもりだ……」
「見て分かりませんか?」
表情はにこやかなのにその目は笑っていなくて、鷹瑛はわけのわらない恐ろしさを感じた。
刺激を受けて硬くなりはじめたものを指先でくすぐりながら、雪乃は真顔になる。
「鷹瑛さん。私、怒ってます」
先端に細い指がぐりぐりと圧をかける。「あ、くっ……」と声が漏れるが、手の動きは緩まない。
「信じられないって言われて、傷つきました」
「そ、れは……」
申し訳ないとは思っている。だけど、どうしようもない事実なのだ。
言葉に詰まる鷹瑛をちろりと上目遣いで睨んだかと思うと、下着の中から取り出した熱をぎゅっと握る。そして絶妙な力加減で上下に扱いた。
「は……っ」
「鷹瑛さんは、昨夜のことを気にしているんですよね? だったら、私が同じことを仕返したらいいんじゃないですか? そうしたら、鷹瑛さんも罪悪感を持たなくて済むでしょう?」
「なにいっ……てるんだ。腕をほどけ……っ」
「だめ」
根元をきゅっと締められて強い刺激に腰が浮きそうになる。雪乃が唇をぺろりと舐めて、舌のコケティッシュな赤が胸をざわつかせる。
鷹瑛は焦った。やめさせなければ。彼女とは終わりにすると決めたのだから、もうこんなことをしてはいけない。
脚しか自由にならないこの状態でも、男女の力の差をもってすれば突き放すのは簡単だった。けれど加減ができないぶん怪我でもさせたらと思うと、手荒なやり方を躊躇してしまう。
思いあぐねて為すがままになる鷹瑛を見て、雪乃が口角を上げる。圧倒的優位を確信した小悪魔の笑顔に目を奪われた。
こんな蠱惑的な表情を今まで一体どこに隠していたのだろう。
「安心してください。気持ちよくしてあげますから、ね?」
語尾にうっとりするような余韻を残し、彼女は見せつけるように舌を伸ばすと、ゆるく立ち上がるそれにそっと這わせた。
初めのきっかけは、不意に見せた素の表情だったと思う。
異動してきたばかりの頃の雪乃は、新しい仕事を早く覚えようと毎日必死で、いつも気の抜けない顔をしていた。
失敗を恐れがちな性格のせいもあったのだろう。ミスをしないようにと何事もきっちりこなそうとする姿が上司として安心できる一方で、突出した特長がなく小さくまとまってしまっている仕事ぶりを鷹瑛はつまらなくも感じていた。
しかし、雪乃が少しずつ仕事に慣れてくるにつれ、自分の業務には変化が訪れた。楽になったのである。作業量自体はさほど変わらないのだが、彼女はとにかくよく気がつくので、忙しい中で見落としがちな細かいところをいつの間にかフォローしてくれているのだ。
もちろん、自身でも見落としやすい箇所については取り返しがつくうちに気がつくようにチェックリストなどを作っているので、一人であっても最悪の事態には決して陥らない。しかし雪乃が来てからというもの、チェックリストで確認する頃には全ての項目が作業済みになっているのが常だった。
そこでようやく鷹瑛はその能力に気がついた。この子は根っからの補佐役なのだ。ここまで相手に気持ちよく仕事をさせられるというのは大した逸材である。
結婚したらいい奥さんになるのだろうな――と、そのときは他意もなく思った。
そんな心情を変えたのは、なんてことのない出来事だった。
その日の雪乃はいつもと様子が違った。普段なら姿勢よく椅子に座ってひたむきに仕事を進めている背中が朝から微妙に丸まっていて、時折ため息が出ていた。顔色もあまり良くない。
体調が悪いのかとすぐに思い当たった。
鷹瑛はしばらく悩んだあと、デスクの引き出しにしまったままだった個包装の菓子を取り出した。つい先日、駅前で押し付けられた新商品のサンプルである。よくも見ないで机に押し込んでいたが、あらためて見ると人気のチョコレート菓子の新しいフレーバーのようだった。
そっと席を立ち、ディスプレイに夢中の雪乃に近づく。
「英さん」
「あ、はいっ」
気配に気がついていなかった彼女はさっと背筋を伸ばして顔をあげた。きりっと引き締められた表情は、いったいなんの仕事を振られるのだろうと身構えている。
そんな様子に内心で苦笑しながら鷹瑛は隠し持っていたチョコレートをデスクに置いた。
「あげる」
「え、あ、はい……?」
きょとんと目を丸くしたあと、渡されたそれがなんであるかを認識した雪乃は、嬉しそうに顔をほころばせた。
人目を意識していない素の表情の変化に視線が釘付けになった。
「ありがとうございます」
「いや……あんまり無理するなよ」
言いおいて自席に戻りながら、さりげなく口元を手で隠した。仕事中には似つかわしくないほど頬が緩んでしまっている。
そういう顔も、できるんじゃないか。
周囲すらも癒すような安らいだ微笑み。ほかの表情も見てみたいとごく自然に思った。もっと距離を縮めたら、見せてくれるのだろうか。
そこで初めて鷹瑛は、雪乃を恋人にするという選択を意識した。考えてみればそれは最上のもののように思えた。
自分の恋愛がいつも失敗する要因は、互いに自己完結して二人でいることに意味を見いだせないことにあった。それを踏まえても、彼女となら相互に支えあう理想的な恋人関係を築ける気がしたのだ。
このときは確かにそう信じていた。
まさか雪乃という女性にこうも自分を崩されることになるとは思いもせずに。
眠りの中で体勢に窮屈さを感じた鷹瑛はベッドの上でみじろぎした。どうも背中で腕を踏んでしまっているらしく、痛みがある。
せっかく気持ちよく眠っていたところを邪魔され、寝ぼけた意識で不機嫌になりつつ腕を引き抜こうとするが、抜けない。背中の下にある両腕になにかが巻き付けられていて、引き離すことができないのだ。
もしかして、縛られている?
意識が一気に覚醒した。
目蓋を上げると真っ先に視界に入ったのは自室の天井で、けれど即座に違和感を覚えた。帰宅した記憶がないのだ。しかも下半身のあたりで誰かがごそごそとなにかしている。
おそるおそる目線を下げてみると、雪乃がスラックスに手をかけていた。ものすごく既視感のあるシチュエーションだ。
「雪乃、なにして……っ」
起き上がろうとしてバランスを崩しかけ、縛られていることを思い出す。
顔を上げた彼女は悪びれる様子もなくにこりと鷹瑛に笑いかけた。
「起きたんですね」
手元は止まることなくファスナーを下げる。下着の上から撫でられて吐息が乱れた。
「どういう、つもりだ……」
「見て分かりませんか?」
表情はにこやかなのにその目は笑っていなくて、鷹瑛はわけのわらない恐ろしさを感じた。
刺激を受けて硬くなりはじめたものを指先でくすぐりながら、雪乃は真顔になる。
「鷹瑛さん。私、怒ってます」
先端に細い指がぐりぐりと圧をかける。「あ、くっ……」と声が漏れるが、手の動きは緩まない。
「信じられないって言われて、傷つきました」
「そ、れは……」
申し訳ないとは思っている。だけど、どうしようもない事実なのだ。
言葉に詰まる鷹瑛をちろりと上目遣いで睨んだかと思うと、下着の中から取り出した熱をぎゅっと握る。そして絶妙な力加減で上下に扱いた。
「は……っ」
「鷹瑛さんは、昨夜のことを気にしているんですよね? だったら、私が同じことを仕返したらいいんじゃないですか? そうしたら、鷹瑛さんも罪悪感を持たなくて済むでしょう?」
「なにいっ……てるんだ。腕をほどけ……っ」
「だめ」
根元をきゅっと締められて強い刺激に腰が浮きそうになる。雪乃が唇をぺろりと舐めて、舌のコケティッシュな赤が胸をざわつかせる。
鷹瑛は焦った。やめさせなければ。彼女とは終わりにすると決めたのだから、もうこんなことをしてはいけない。
脚しか自由にならないこの状態でも、男女の力の差をもってすれば突き放すのは簡単だった。けれど加減ができないぶん怪我でもさせたらと思うと、手荒なやり方を躊躇してしまう。
思いあぐねて為すがままになる鷹瑛を見て、雪乃が口角を上げる。圧倒的優位を確信した小悪魔の笑顔に目を奪われた。
こんな蠱惑的な表情を今まで一体どこに隠していたのだろう。
「安心してください。気持ちよくしてあげますから、ね?」
語尾にうっとりするような余韻を残し、彼女は見せつけるように舌を伸ばすと、ゆるく立ち上がるそれにそっと這わせた。
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