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決壊
◇ 29
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◇ ◇ ◇
進藤と待ち合わせている社食に向かう途中、見知った影がちらりと視界に入った気がして雪乃は振り向いた。自社ビルのエントランスは吹き抜けになっていて、今いる三階の廊下からは玄関ホールを見渡せる。
手すりから見下ろすと、会社を出入りするたくさんの人が行き来していた。その中に、飛び抜けて姿勢が美しく目を引く男性がいる。鷹瑛だ。
これほど離れていてもすぐに見つけてしまうほど、彼の存在は心の深いところに入り込んでいる。その事実を、今はどう受けとめていいのかわからない。先日聞いてしまった会話のせいだった。
ホールにいる鷹瑛は立ち話をしている。相手は市川だ。
雪乃の胸がずきりと痛んだ。
並んでいるところを見ると、二人がいかにお似合いかがよく分かる。
市川は容姿が整っているだけではなくて、仕事をばりばりとこなし、人あたりもいい。後輩の尊敬を集める有能さは鷹瑛と通じるものがある。きっと、考え方とか感覚とか積み重ねてきた経験とか、雪乃には踏み込めない部分を彼と共有できるだろう。そのうえ可愛げがあって自信がある。
彼らが恋人同士だったなら万事うまくいくのが容易に想像できた。経験が追いつかなくて気を使わせるばかりの自分とは違う。
どうして別れたのだろうか。
会話する二人の様子を見ていても、仕事で関わる姿を思い出しても、わだかまりなど欠片も感じられないのだ。
条件――偶然立ち聞きしてしまった言葉が耳に蘇る。
向上心に満ちた市川は、男性に尽くすタイプとは正反対に見えた。だから鷹瑛は彼女と別れ、雪乃を選んだのだろうか。支えてくれそうだから。気持ちよりも条件を選んだということか。
手すりを掴む手に無意識に力がこもった。
彼の本音が見えないのが、今、とても苦しかった。
頑張ればいつかは、包み隠さぬ気持ちを教えてもらえるのだと信じていた。しかし、彼の真心だと思っていたものは、まやかしだったのかもしれない。優しい振る舞いは、雪乃を都合よく利用するための演技で、だから本心を明かさないのではないか。
そんな疑いがあの日からずっと消えない。
今日もブラウスの下には小さなダイヤモンドがある。もらってから身につけない日はなかった。
鷹瑛が口にした雪乃の価値とは一体なんだったのだろう。男にとっての利用価値?
そんなはずはない。クリスマスイブの夜、彼はとても真剣だった。ほかの人に向けて発せられた言葉よりも、自分が直接接して感じたことを信じるべきだ。
頭の冷静な部分では分かっている。けれど、感情は合理的に動くものではなかった。
眼下に見える男女の雰囲気は、二人でいるのが当然のごとくになじんでいて、違和感がない。完璧すぎて、眩しい。
明るすぎる光で、自分がいだきはじめていたほんの少しの自信など容易に霞んでしまいそうだった。
鷹瑛に相応しい女性になりたい。なろう。きっとなれる。そう感じはじめていた矢先だったのに、市川と並べられてそれでも彼の恋人だと胸を張っていられるほど強気にはなれない。
もともと釣り合っていないのは分かっていた。だから、初めて食事に誘われたときは不思議でならなかったし、交際をすることになるなんて今でもときどき夢なのではないかと思ってしまう。
女性として好意を抱かれているなんて自惚れられるはずもない。ちょっとタイプの違う女性を相手にしてみたくなったとか、面白そうだと興味を持ったとか、良くてそんなところだろう。
利用価値があるから、便利だから、というのは、好きだからといわれるよりよほど納得できる理由だった。それなのに胸がこんなに痛むのは、彼も自分を好いてくれているのではと心のどこかで期待していたからだろうか。
いや違う、と頭を振る。
どれほど無欲なつもりでいようと、期待してしまうのは当たり前のことなのだ。雪乃は鷹瑛が好きなのだから。同じ気持ちを感じてほしいと願うのはごく自然のことだ。
ただ、現実は願ったとおりになるわけではないという、ただそれだけのことだ。それがこんなにも悲しい。
こみ上げそうになった涙を慌ててまばたきで散らす。
進藤を待たせているから、早く社食に向かわなければならない。泣きそうな顔なんて見せられなかった。
平気な顔を作って。早く。
懸命に自分に言い聞かせる雪乃の目に、鷹瑛がふわりと笑うのが映った。得意のアルカイックスマイル。特別な人だけに見せるものではない。それでも。
私以外の女性に、笑いかけないで。
醜い独占欲を自覚して弾かれたように手すりから離れると、近くのお手洗いに駆け込んだ。
誰もいない鏡の前にやってきて、流しのふちに手をつき、深呼吸を繰り返す。けれど、涙が流れ出すのは止められなかった。
ハンカチで拭っても、雫はあとからあとから溢れてくる。
鷹瑛に利用されているのではと考えるたび、胸には鋭い痛みが走った。違うと打ち消しても、確証などあるはずもなくて、悩みはループする。
本人に訊ねる勇気なんてあるはずもない。疑いが事実であることを確かめてしまったら逃げ場はなくなる。
本当は市川のような女性が好きだけれど、希望する条件に合致するから君を選んだ、なんて直接言われたら? 雪乃の心臓は止まってしまう。どうすることもできない。
ポケットの中でスマホが着信を伝えていた。進藤かもしれない。ランチには行けないと謝罪しなければ。
しかし予想に反して画面に出ていたのは彼の名前ではなかった。目にした瞬間、考えるよりも前に通話をタップして、耳に当てていた。
「みほ、どうしよう……私……っ」
『雪乃? え、なんでいきなり泣いてんのよ!』
電話に出るなり泣きつかれて、美穂はとても驚いているようだった。
それでも『どうしたの? 大丈夫だから、落ち着いて』と慰めようとしてくれるので、涙腺がさらに刺激された。
「彼の考えてることが、分からないの……苦しい、どうしよう……」
鷹瑛がどんな人かも詳しく話してはいないのに、こんなことを言っては困らせてしまうだろう。けれども、吐き出さずにはいられなかった。
『彼って、ダイヤくれた彼? 上手くいってそうだったのに、急になにがあったのよ』
美穂は返事を辛抱強く待ってくれたが、苦しい心情を言葉にしようとするたびに涙が出てつっかえてしまう。
延々と泣き声を聞かせてしまう申し訳なさで謝罪を繰り返すと、耳元で『あぁもうっ』というもどかしげな声が上がった。
『すぐにでも駆けつけたいとこだけど、今仕事ですっごいばたばたしてんの。だから、行きたいねって言ってたお店しばらく無理そうって電話だったのに』
「ごめ……忙しいときに……っ」
『雪乃は悪くないんだから謝らなくていいの! なるべく早く時間作って話聞くから。今週の金曜日とか……ああ、でもバレンタインか……』
「大丈夫だよ。バレンタイン……話したい……」
『それはダメでしょ』
「ううん。彼、お仕事だから……」
鷹瑛には会食の予定が入っていて、会わない正当な理由があることに雪乃は安堵していた。こんな気持ちで、どんな顔をしてチョコレートをあげられるというのか。
『なら、いいけど……分かった金曜日ね。それまで頑張れる? このあと仕事戻れる?』
「ん……」
鏡に映る顔は見るも無惨だったが、涙はおさまりつつあった。
「美穂に話せるって思ったら、少しほっとした……」
『あんたは一人で抱え込みすぎなのよ。つらくなったらすぐ電話して』
「ありがと……」
通話を切って深く呼吸すると、弱り切っていた心が少しだけ落ち着きを取り戻していた。
スマホの時計を確認して、鏡を見る。仕事の前にきちんと自分を立て直す必要があった。ランチをすっぽかしてしまった進藤にも謝らなければならない。
ポーチから化粧品を取り出し、涙で流れてしまったメイクを直しながら、雪乃は落ち込んだ気分を懸命に振り払おうとした。
進藤と待ち合わせている社食に向かう途中、見知った影がちらりと視界に入った気がして雪乃は振り向いた。自社ビルのエントランスは吹き抜けになっていて、今いる三階の廊下からは玄関ホールを見渡せる。
手すりから見下ろすと、会社を出入りするたくさんの人が行き来していた。その中に、飛び抜けて姿勢が美しく目を引く男性がいる。鷹瑛だ。
これほど離れていてもすぐに見つけてしまうほど、彼の存在は心の深いところに入り込んでいる。その事実を、今はどう受けとめていいのかわからない。先日聞いてしまった会話のせいだった。
ホールにいる鷹瑛は立ち話をしている。相手は市川だ。
雪乃の胸がずきりと痛んだ。
並んでいるところを見ると、二人がいかにお似合いかがよく分かる。
市川は容姿が整っているだけではなくて、仕事をばりばりとこなし、人あたりもいい。後輩の尊敬を集める有能さは鷹瑛と通じるものがある。きっと、考え方とか感覚とか積み重ねてきた経験とか、雪乃には踏み込めない部分を彼と共有できるだろう。そのうえ可愛げがあって自信がある。
彼らが恋人同士だったなら万事うまくいくのが容易に想像できた。経験が追いつかなくて気を使わせるばかりの自分とは違う。
どうして別れたのだろうか。
会話する二人の様子を見ていても、仕事で関わる姿を思い出しても、わだかまりなど欠片も感じられないのだ。
条件――偶然立ち聞きしてしまった言葉が耳に蘇る。
向上心に満ちた市川は、男性に尽くすタイプとは正反対に見えた。だから鷹瑛は彼女と別れ、雪乃を選んだのだろうか。支えてくれそうだから。気持ちよりも条件を選んだということか。
手すりを掴む手に無意識に力がこもった。
彼の本音が見えないのが、今、とても苦しかった。
頑張ればいつかは、包み隠さぬ気持ちを教えてもらえるのだと信じていた。しかし、彼の真心だと思っていたものは、まやかしだったのかもしれない。優しい振る舞いは、雪乃を都合よく利用するための演技で、だから本心を明かさないのではないか。
そんな疑いがあの日からずっと消えない。
今日もブラウスの下には小さなダイヤモンドがある。もらってから身につけない日はなかった。
鷹瑛が口にした雪乃の価値とは一体なんだったのだろう。男にとっての利用価値?
そんなはずはない。クリスマスイブの夜、彼はとても真剣だった。ほかの人に向けて発せられた言葉よりも、自分が直接接して感じたことを信じるべきだ。
頭の冷静な部分では分かっている。けれど、感情は合理的に動くものではなかった。
眼下に見える男女の雰囲気は、二人でいるのが当然のごとくになじんでいて、違和感がない。完璧すぎて、眩しい。
明るすぎる光で、自分がいだきはじめていたほんの少しの自信など容易に霞んでしまいそうだった。
鷹瑛に相応しい女性になりたい。なろう。きっとなれる。そう感じはじめていた矢先だったのに、市川と並べられてそれでも彼の恋人だと胸を張っていられるほど強気にはなれない。
もともと釣り合っていないのは分かっていた。だから、初めて食事に誘われたときは不思議でならなかったし、交際をすることになるなんて今でもときどき夢なのではないかと思ってしまう。
女性として好意を抱かれているなんて自惚れられるはずもない。ちょっとタイプの違う女性を相手にしてみたくなったとか、面白そうだと興味を持ったとか、良くてそんなところだろう。
利用価値があるから、便利だから、というのは、好きだからといわれるよりよほど納得できる理由だった。それなのに胸がこんなに痛むのは、彼も自分を好いてくれているのではと心のどこかで期待していたからだろうか。
いや違う、と頭を振る。
どれほど無欲なつもりでいようと、期待してしまうのは当たり前のことなのだ。雪乃は鷹瑛が好きなのだから。同じ気持ちを感じてほしいと願うのはごく自然のことだ。
ただ、現実は願ったとおりになるわけではないという、ただそれだけのことだ。それがこんなにも悲しい。
こみ上げそうになった涙を慌ててまばたきで散らす。
進藤を待たせているから、早く社食に向かわなければならない。泣きそうな顔なんて見せられなかった。
平気な顔を作って。早く。
懸命に自分に言い聞かせる雪乃の目に、鷹瑛がふわりと笑うのが映った。得意のアルカイックスマイル。特別な人だけに見せるものではない。それでも。
私以外の女性に、笑いかけないで。
醜い独占欲を自覚して弾かれたように手すりから離れると、近くのお手洗いに駆け込んだ。
誰もいない鏡の前にやってきて、流しのふちに手をつき、深呼吸を繰り返す。けれど、涙が流れ出すのは止められなかった。
ハンカチで拭っても、雫はあとからあとから溢れてくる。
鷹瑛に利用されているのではと考えるたび、胸には鋭い痛みが走った。違うと打ち消しても、確証などあるはずもなくて、悩みはループする。
本人に訊ねる勇気なんてあるはずもない。疑いが事実であることを確かめてしまったら逃げ場はなくなる。
本当は市川のような女性が好きだけれど、希望する条件に合致するから君を選んだ、なんて直接言われたら? 雪乃の心臓は止まってしまう。どうすることもできない。
ポケットの中でスマホが着信を伝えていた。進藤かもしれない。ランチには行けないと謝罪しなければ。
しかし予想に反して画面に出ていたのは彼の名前ではなかった。目にした瞬間、考えるよりも前に通話をタップして、耳に当てていた。
「みほ、どうしよう……私……っ」
『雪乃? え、なんでいきなり泣いてんのよ!』
電話に出るなり泣きつかれて、美穂はとても驚いているようだった。
それでも『どうしたの? 大丈夫だから、落ち着いて』と慰めようとしてくれるので、涙腺がさらに刺激された。
「彼の考えてることが、分からないの……苦しい、どうしよう……」
鷹瑛がどんな人かも詳しく話してはいないのに、こんなことを言っては困らせてしまうだろう。けれども、吐き出さずにはいられなかった。
『彼って、ダイヤくれた彼? 上手くいってそうだったのに、急になにがあったのよ』
美穂は返事を辛抱強く待ってくれたが、苦しい心情を言葉にしようとするたびに涙が出てつっかえてしまう。
延々と泣き声を聞かせてしまう申し訳なさで謝罪を繰り返すと、耳元で『あぁもうっ』というもどかしげな声が上がった。
『すぐにでも駆けつけたいとこだけど、今仕事ですっごいばたばたしてんの。だから、行きたいねって言ってたお店しばらく無理そうって電話だったのに』
「ごめ……忙しいときに……っ」
『雪乃は悪くないんだから謝らなくていいの! なるべく早く時間作って話聞くから。今週の金曜日とか……ああ、でもバレンタインか……』
「大丈夫だよ。バレンタイン……話したい……」
『それはダメでしょ』
「ううん。彼、お仕事だから……」
鷹瑛には会食の予定が入っていて、会わない正当な理由があることに雪乃は安堵していた。こんな気持ちで、どんな顔をしてチョコレートをあげられるというのか。
『なら、いいけど……分かった金曜日ね。それまで頑張れる? このあと仕事戻れる?』
「ん……」
鏡に映る顔は見るも無惨だったが、涙はおさまりつつあった。
「美穂に話せるって思ったら、少しほっとした……」
『あんたは一人で抱え込みすぎなのよ。つらくなったらすぐ電話して』
「ありがと……」
通話を切って深く呼吸すると、弱り切っていた心が少しだけ落ち着きを取り戻していた。
スマホの時計を確認して、鏡を見る。仕事の前にきちんと自分を立て直す必要があった。ランチをすっぽかしてしまった進藤にも謝らなければならない。
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