216 / 246
許容
九
しおりを挟む
「その後に、ソヨカがさ、言ってくれたんだ。あなたは怖くても、自分のことを守ろうと一生懸命に頑張ったんですねって。あたしその時思ったんだよ、自分のことばっかりでもいいんじゃないかって。自分のために生きたっていいんじゃないかって。その上でミルビーがあたしたちを助けてくれたこと、感謝してる。その恩は、ソヨカにも……ミルビーにも、返したいと思ったんだ。めちゃくちゃな奴だったけど」
照れ臭そうに笑ってソヨカとリスリは目を合わせ、笑いあった。その様子に安堵した。二人は、自分の選択の先を見つけたようだった。
そういえば、と思い出す。ミルビーに包丁を返していなかったから逃げたことに気がついた。
そして、落ちたまま置いてきたことにも気がついてしまう。
照れ臭そうに笑ってソヨカとリスリは目を合わせ、笑いあった。その様子に安堵した。二人は、自分の選択の先を見つけたようだった。
そういえば、と思い出す。ミルビーに包丁を返していなかったから逃げたことに気がついた。
そして、落ちたまま置いてきたことにも気がついてしまう。
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる