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ダンジョンへ魔獣討伐に行く! 1
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「特攻ぉー!」
《キューッ!》
《ニャー!》
僕は今、とあるダンジョン内で魔獣に一直線に向かって走っていた。
大怪我をしたとしても痛くも痒くもないし、死ぬ心配をする必要もない。
巨大な魔獣と相対しても恐怖心が一切湧かないので、このダンジョン内で最弱な僕達ではあるが、巨大なネコちゃんにヤッホー! っていう軽い感じでダッシュで向かって行く。
少し離れた場所でフォールティアとエルピス、それにウサギさんなネヴィルが空中で浮かびながらこちらを見守っている。
壊れた巨大な神殿内のような場所に、僕より大きな猫型の魔獣が二十頭ほどいたんだけど、何度も僕が人間爆弾として魔獣達に突っ込んでいたら、だんだん警戒されるようになってきた。
魔獣も学ぶんだね?
ただ本能的に見付けた敵は攻撃したくなるのか、僕や使い魔達が近付けば数匹ずつ飛びかかってきて体の各部位に齧りつくので、その都度広範囲に爆破する爆弾なり魔法陣が刻まれた紙を破って、魔獣を倒していく。
まぁ二回に一回は攻撃する前に殺されちゃうんだけど、直ぐに近場で復活するんで魔獣がいる地面にポイッと爆弾を投げれば簡単に倒せてしまう。
簡単なお仕事です。
「人間の――と言うより、リアム様だけが使える新しい戦い方ですよね」
数千年生きてきて僕のような人間は初めて見ると、面白そうに喋るネヴィルに少しは手伝って欲しいと思う。
猫型魔獣を全て倒し終えると、ギルドに提出する魔獣の一部を取って専用の袋に入れて鞄に仕舞う。
お手伝いとしてエルピスとフォールティアが横たわる魔獣の『コア』を拾ってくれて、僕に手渡してくれていた。
ありがとうと言いながらコアを鞄に入れる。
魔獣一体を倒し終えても直ぐに次の魔獣討伐があるので、ネヴィルが案内してくれるダンジョン内を移動する。
先ほどまでは建物の中を走り回っていたんだけど、今はそこから離れて回廊のようなところを歩いている。
ギルドから購入したダンジョン内の構造が描かれた地図を見ながら、魔獣がいそうな場所を探し歩いているんだけど、エルピスと一緒に僕の肩に載っているネヴィルが「あちらに虫型魔獣がいますよ」とか教えてくれるので、サクサク魔獣討伐は進んでいる。
走り続けても苦しくならないし、都度回復魔法薬を飲めばに動かなくなってきた足が元に戻るから、討伐自体は順調に進んでいる。
それでも、死ぬ度に制服姿になるのはまだいいとして、お気に入りのローブや大量に物を詰め込んでも膨らまないし重くもならない鞄とかが壊れたら嫌なので、その二つには力を温存しているところ悪いけど強力な保護魔法をかけてもらっていた。
魔法ってほんと便利だよね。
次の魔獣はダンゴ虫っぽい巨大な虫型魔獣で、毒液を浴びせられたり、酸のような液体をかけられて死ぬのを繰り返し、さっきのネコ魔獣よりも数が多過ぎてかなり苦戦した。
使い魔達も頑張って攻撃しているんだけど、弱すぎてダメージはあまり入っていないようなものである。
ただ、一緒に頑張ってくれているのが嬉しいよね。
相対している魔獣は見た目に反して移動が早く、ワラワラといろんな方向から出てきたか思うと直ぐ囲まれちゃって、爆弾を投げる前にやられちゃう。
生き返る場所を変えたり、目くらましの魔道具を使ったりと試行錯誤しながら倒していけば、時間はかかってもなんとか数を減らしていくことができた。
「今回は少し手こずり過ぎじゃなんじゃないですか?」
「しょうがないだろ、数が多過ぎて大変だったんだから!」
ブツブツ文句を言いつつ、コアを取り出して鞄の中に入れて――ちょうどギルドの魔獣討伐依頼数を超えたことに気付く。
本当であれば帰っても良かったんだけど、思ったより早く終われたのでもう少しダンジョンの中を探検してみようかと歩き出す。
なにかあったらネヴィルが助けてくれるだろうし、大丈夫でしょ。
辺りと地図を見ながら歩いていて、とあることに気付く。
「あれ?」
「どうしました?」
「なんかさ……この地図って」
「あ、その先穴がありますよ」
「ひぎゃっ!?」
《キュー!》
《ニャッ!?》
踏み出した右足の地面が急に消えて、数メートル下に落下する。
気付いたら落ちた穴の近くで立っていたので、あのまま落ちて死んだみたいだ。
ソロリと穴から下を覗けば、底には槍のようなものが設置されていて、槍の先端は先ほどの僕が刺さった時に流れた血が付着してる。
「あ~、ビックリした」
「リアム様、足元をよく見て歩いた方がよろしいですよ」
「いや、歩いてた時は普通の床だったじゃん」
僕のレベルで罠を見破るのは流石に無理だよ。
それより罠があるって分かってるならもっと早く教えてくれてもいいじゃん、とブツブツ呟きながら地図を見て「やっぱり変だ」と眉間を寄せる。
「なにかありましたか?」
「う~ん……さっき二手に分かれた回廊の道を右側に進んだんだけどさ、地図だと少し進めば行き止まりって書いてあるんだ。なのに、僕は行き止まりの場所から更に進むことができて――そうしたら落とし穴に落ちちゃったんだよね」
「ふむ……それはダンジョンが『成長』したんでしょうね」
ちっちゃな手を顎に当てながら、ネヴィルはそう言った。
「成長?」
「えぇ、ダンジョンは生きてますからね。今まで行き止まりだった場所が数年~数十年で新しい道が出来ていたり、道以外にも新しい部屋や罠、魔獣なども増えることが「あります」
「そうなんだ、知らなかった」
「リアム様、潰されますよ」
「へ?」
落とし穴のところから二、三歩足を踏み出した瞬間、視界の端に巨大な何かが見えたと思ったら体全体に衝撃が走った。
パチッと目を開けて左を見ると、大工が持つようなハンマーに似たな巨大な武器が壁に突き刺さっている。
どうやら僕はこれに潰されたみたいだった。
《キューッ!》
《ニャー!》
僕は今、とあるダンジョン内で魔獣に一直線に向かって走っていた。
大怪我をしたとしても痛くも痒くもないし、死ぬ心配をする必要もない。
巨大な魔獣と相対しても恐怖心が一切湧かないので、このダンジョン内で最弱な僕達ではあるが、巨大なネコちゃんにヤッホー! っていう軽い感じでダッシュで向かって行く。
少し離れた場所でフォールティアとエルピス、それにウサギさんなネヴィルが空中で浮かびながらこちらを見守っている。
壊れた巨大な神殿内のような場所に、僕より大きな猫型の魔獣が二十頭ほどいたんだけど、何度も僕が人間爆弾として魔獣達に突っ込んでいたら、だんだん警戒されるようになってきた。
魔獣も学ぶんだね?
ただ本能的に見付けた敵は攻撃したくなるのか、僕や使い魔達が近付けば数匹ずつ飛びかかってきて体の各部位に齧りつくので、その都度広範囲に爆破する爆弾なり魔法陣が刻まれた紙を破って、魔獣を倒していく。
まぁ二回に一回は攻撃する前に殺されちゃうんだけど、直ぐに近場で復活するんで魔獣がいる地面にポイッと爆弾を投げれば簡単に倒せてしまう。
簡単なお仕事です。
「人間の――と言うより、リアム様だけが使える新しい戦い方ですよね」
数千年生きてきて僕のような人間は初めて見ると、面白そうに喋るネヴィルに少しは手伝って欲しいと思う。
猫型魔獣を全て倒し終えると、ギルドに提出する魔獣の一部を取って専用の袋に入れて鞄に仕舞う。
お手伝いとしてエルピスとフォールティアが横たわる魔獣の『コア』を拾ってくれて、僕に手渡してくれていた。
ありがとうと言いながらコアを鞄に入れる。
魔獣一体を倒し終えても直ぐに次の魔獣討伐があるので、ネヴィルが案内してくれるダンジョン内を移動する。
先ほどまでは建物の中を走り回っていたんだけど、今はそこから離れて回廊のようなところを歩いている。
ギルドから購入したダンジョン内の構造が描かれた地図を見ながら、魔獣がいそうな場所を探し歩いているんだけど、エルピスと一緒に僕の肩に載っているネヴィルが「あちらに虫型魔獣がいますよ」とか教えてくれるので、サクサク魔獣討伐は進んでいる。
走り続けても苦しくならないし、都度回復魔法薬を飲めばに動かなくなってきた足が元に戻るから、討伐自体は順調に進んでいる。
それでも、死ぬ度に制服姿になるのはまだいいとして、お気に入りのローブや大量に物を詰め込んでも膨らまないし重くもならない鞄とかが壊れたら嫌なので、その二つには力を温存しているところ悪いけど強力な保護魔法をかけてもらっていた。
魔法ってほんと便利だよね。
次の魔獣はダンゴ虫っぽい巨大な虫型魔獣で、毒液を浴びせられたり、酸のような液体をかけられて死ぬのを繰り返し、さっきのネコ魔獣よりも数が多過ぎてかなり苦戦した。
使い魔達も頑張って攻撃しているんだけど、弱すぎてダメージはあまり入っていないようなものである。
ただ、一緒に頑張ってくれているのが嬉しいよね。
相対している魔獣は見た目に反して移動が早く、ワラワラといろんな方向から出てきたか思うと直ぐ囲まれちゃって、爆弾を投げる前にやられちゃう。
生き返る場所を変えたり、目くらましの魔道具を使ったりと試行錯誤しながら倒していけば、時間はかかってもなんとか数を減らしていくことができた。
「今回は少し手こずり過ぎじゃなんじゃないですか?」
「しょうがないだろ、数が多過ぎて大変だったんだから!」
ブツブツ文句を言いつつ、コアを取り出して鞄の中に入れて――ちょうどギルドの魔獣討伐依頼数を超えたことに気付く。
本当であれば帰っても良かったんだけど、思ったより早く終われたのでもう少しダンジョンの中を探検してみようかと歩き出す。
なにかあったらネヴィルが助けてくれるだろうし、大丈夫でしょ。
辺りと地図を見ながら歩いていて、とあることに気付く。
「あれ?」
「どうしました?」
「なんかさ……この地図って」
「あ、その先穴がありますよ」
「ひぎゃっ!?」
《キュー!》
《ニャッ!?》
踏み出した右足の地面が急に消えて、数メートル下に落下する。
気付いたら落ちた穴の近くで立っていたので、あのまま落ちて死んだみたいだ。
ソロリと穴から下を覗けば、底には槍のようなものが設置されていて、槍の先端は先ほどの僕が刺さった時に流れた血が付着してる。
「あ~、ビックリした」
「リアム様、足元をよく見て歩いた方がよろしいですよ」
「いや、歩いてた時は普通の床だったじゃん」
僕のレベルで罠を見破るのは流石に無理だよ。
それより罠があるって分かってるならもっと早く教えてくれてもいいじゃん、とブツブツ呟きながら地図を見て「やっぱり変だ」と眉間を寄せる。
「なにかありましたか?」
「う~ん……さっき二手に分かれた回廊の道を右側に進んだんだけどさ、地図だと少し進めば行き止まりって書いてあるんだ。なのに、僕は行き止まりの場所から更に進むことができて――そうしたら落とし穴に落ちちゃったんだよね」
「ふむ……それはダンジョンが『成長』したんでしょうね」
ちっちゃな手を顎に当てながら、ネヴィルはそう言った。
「成長?」
「えぇ、ダンジョンは生きてますからね。今まで行き止まりだった場所が数年~数十年で新しい道が出来ていたり、道以外にも新しい部屋や罠、魔獣なども増えることが「あります」
「そうなんだ、知らなかった」
「リアム様、潰されますよ」
「へ?」
落とし穴のところから二、三歩足を踏み出した瞬間、視界の端に巨大な何かが見えたと思ったら体全体に衝撃が走った。
パチッと目を開けて左を見ると、大工が持つようなハンマーに似たな巨大な武器が壁に突き刺さっている。
どうやら僕はこれに潰されたみたいだった。
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