能力が基本となった世界4

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憑依?

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俺は敵へと向かい攻撃を仕掛けた。
俺は敵の顔面に拳を叩き込み敵を吹っ飛ばした。
「だから言っただろ?本気でいくと。
さぁ、まだまだ続くぞ!」
そして俺は敵を数発叩き込む。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
息が切れたので深呼吸で息を整える。
「やるじゃないか、瑠璃川勝。
あの頃とは大違いだな!」
そう言って俺の攻撃を受けて倒れていたはずの男がのそっと立ち上がった。
「あの時?お前あの頃の俺を知ってるのか!」
俺はナイフを構えながら問いただす。
「あぁ、よく知ってるさ。
なんてったって俺は…」
その答えを言おうとした瞬間、男は血を吐いて倒れた。
「死んでいる」
そいつの体を触ると冷たく、冷えきっていた。
「こいつと、さっきの男。まるで別人だな」
……
俺は一旦アジトに戻り星野に報告をしていた。
「なるほどな、麻酔銃を撃たれた人間が突然起き上がり襲いかかって来たと」
「あぁ、そいつはまるで別人で強さは…分からない。敵の強さも分からなかったから」
それを聞いた星野は立ち上がり窓の方を見ながら言う。
「なぁ、お前は都市伝説って信じるか?」
「んだよ急に…そら能力なんて物があるんだからあるだろ。不可思議なんて1つや2つ」
そう言うと星野は沈む夕日を眺めながら言う。
「もしも何らかの能力で他人に憑依出来たら?それでお前の昔の知り合いの誰かだったのなら、話は合うんじゃないか?」
「他人に憑依する能力?そんなのがあったら世の中やばいだろ。
まぁでももしもそれが本当で何かしらの条件があるとするのならば、状況から察するに意識を失うか、それとも」
「意識を交換してる、あるいは二重人格のように意識をさがらせたか。そのどちらかだろう」
そう言いながら星野はもといた椅子に座る。
「今回の敵は厄介だぞ、…さらに」
「楓恋の存在が、この組織にバレて今大変な事になってるしな」
そう言うと星野は頭を抱えながら机に伏せる。
「お前も、大変なんだな」
「人事かよ…まぁ人事だよな」
そう言って星野はのそっと立ち上がる。
「楓恋さんの件は俺に任せろ、俺が皆の前で説明することにする」
そう言って星野はロビーに皆を集めるのだった。
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