69 / 80
69話
しおりを挟む
「すごい!」
【魔法使いのクレア】は、自身が生み出した『炎の玉』を目にして、その大きさと質量に感心していた。
クレアが思い描く魔法を思い通りに使えるのは昔の冒険者パーティーーー【付与師】であるギルドマスターがいた時のパーティー以来なのだ。
「これでどちらのパーティーが相応しいかわかりましたか?」
すると一度退室していたギルドマスターが現れ、【幻影】と【竜の爪】でどちらがクレアに相応しいパーティーかを聞く。
クレアが生み出せた魔法の大きさは【竜の爪】にいる時よりも【幻影】にいる時の方が圧倒的に凄かった。
「わ、わかった。
諦めよう、降参だ・・・」
今クレアの魔法はロイ達【竜の爪】に向けられており、魔法が放たれたら間違いなく軽傷ではすまないだろう。
そのために認めるざるを得なかった。
「試合の勝敗が決まりました!
勝者は【幻影】です」
ロイの降参宣言により、勝負に決着がついた。
ミリアは審査員としてその勝敗を発表する。
勝敗が決まったことで、クレアは生み出していた巨大な魔法を消した。
魔力が消費されているはずのパーティーメンバーは特に何ともなさそうで、まだまだ戦える状態である。
本当にクレアにとって最高なパーティーともいえる。
「ーー勝敗が決まった所で悪いのですが、話があります」
すると、ステージ上に現れたギルドマスターがそう言って話を切り出した。
話というのは冒険者パーティー【幻影】とそのパーティーに加わったクレアにある。
今回、初めてお披露目となった【幻影】メンバーだが、これまでの成果はクレアがいなかった枠はギルドマスターが務めていた。
そのため、【幻影】本来の実力ではないということで、出場を無効。
これからの活躍に期待するという形となる。
クレア達【幻影】メンバーもそれには納得していた。
【幻影】対【竜の爪】の試合をしたものの、結果はなかったことになった。
最終試合、【竜の爪】対【幻影】。
結果は、無効。
最終試合は、少し不完全燃焼気味の終わりになってしまったが次の日の試合に期待する。
こうして1日目のギルド公式大会が終わった。
◇◇◇
※【竜の爪】視点終了です。
【魔法使いのクレア】は、自身が生み出した『炎の玉』を目にして、その大きさと質量に感心していた。
クレアが思い描く魔法を思い通りに使えるのは昔の冒険者パーティーーー【付与師】であるギルドマスターがいた時のパーティー以来なのだ。
「これでどちらのパーティーが相応しいかわかりましたか?」
すると一度退室していたギルドマスターが現れ、【幻影】と【竜の爪】でどちらがクレアに相応しいパーティーかを聞く。
クレアが生み出せた魔法の大きさは【竜の爪】にいる時よりも【幻影】にいる時の方が圧倒的に凄かった。
「わ、わかった。
諦めよう、降参だ・・・」
今クレアの魔法はロイ達【竜の爪】に向けられており、魔法が放たれたら間違いなく軽傷ではすまないだろう。
そのために認めるざるを得なかった。
「試合の勝敗が決まりました!
勝者は【幻影】です」
ロイの降参宣言により、勝負に決着がついた。
ミリアは審査員としてその勝敗を発表する。
勝敗が決まったことで、クレアは生み出していた巨大な魔法を消した。
魔力が消費されているはずのパーティーメンバーは特に何ともなさそうで、まだまだ戦える状態である。
本当にクレアにとって最高なパーティーともいえる。
「ーー勝敗が決まった所で悪いのですが、話があります」
すると、ステージ上に現れたギルドマスターがそう言って話を切り出した。
話というのは冒険者パーティー【幻影】とそのパーティーに加わったクレアにある。
今回、初めてお披露目となった【幻影】メンバーだが、これまでの成果はクレアがいなかった枠はギルドマスターが務めていた。
そのため、【幻影】本来の実力ではないということで、出場を無効。
これからの活躍に期待するという形となる。
クレア達【幻影】メンバーもそれには納得していた。
【幻影】対【竜の爪】の試合をしたものの、結果はなかったことになった。
最終試合、【竜の爪】対【幻影】。
結果は、無効。
最終試合は、少し不完全燃焼気味の終わりになってしまったが次の日の試合に期待する。
こうして1日目のギルド公式大会が終わった。
◇◇◇
※【竜の爪】視点終了です。
0
お気に入りに追加
1,476
あなたにおすすめの小説
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
幼馴染達にフラれた俺は、それに耐えられず他の学園へと転校する
あおアンドあお
ファンタジー
俺には二人の幼馴染がいた。
俺の幼馴染達は所謂エリートと呼ばれる人種だが、俺はそんな才能なんて
まるでない、凡愚で普通の人種だった。
そんな幼馴染達に並び立つべく、努力もしたし、特訓もした。
だがどう頑張っても、どうあがいてもエリート達には才能の無いこの俺が
勝てる訳も道理もなく、いつの日か二人を追い駆けるのを諦めた。
自尊心が砕ける前に幼馴染達から離れる事も考えたけど、しかし結局、ぬるま湯の
関係から抜け出せず、別れずくっつかずの関係を続けていたが、そんな俺の下に
衝撃な展開が舞い込んできた。
そう...幼馴染の二人に彼氏ができたらしい。
※小説家になろう様にも掲載しています。
このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~
夢幻の翼
ファンタジー
典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。
男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。
それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。
一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。
持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる