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46話

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◇◇◇


ーーそれから数日をかけて、僕達【パレード】は61階層のボスのフロアまでの攻略を済ませた。


ボスに挑む前に一度、その情報を報告するために冒険者ギルドに戻ってくる。


「おかえりなさい、皆さん。
攻略の方はいかがでしたか?」


ギルドに着くと早速、担当ともいえる【受付嬢のミリア】が話しかけてくる。


「無事、ボスまでの攻略ルートは見つかりました」


「やはり早いですね。
60階層の攻略についてはまだ突破情報はありません。
ただ、もうすぐ突破者が現れそうですね」


僕達が61階層の攻略を始めると同時に、攻略情報を聞きつけた攻略組が挑みに行ったようだ。


その冒険者パーティーよりも早く戻ってきたのが僕達で、ミリアがそのことを教えてくれた。


是非とも他の突破者が出てきてほしいと思う。


それはともかくとして、僕達は61階層の攻略情報を提供するために、話しやすい個室に案内されていく。


ーーギルド職員であるミリアと情報共有できた僕達はギルドを後にしようとした。


すると、ちょうど僕達が個室を出たタイミングで、とある冒険者パーティーが戻ってきた。


トップ冒険者パーティー【竜の爪ドラゴン・ネール】。


トップ2冒険者パーティー【パレード】。


この二つの冒険者パーティーに並んで有名なパーティーーートップ3冒険者パーティー【虎の牙タイガー・ファング】だった。


先程ミリアが教えてくれた、60階層に挑んだ冒険者パーティーというのが、このパーティーだろう。


虎の牙タイガー・ファング】のメンバーが1人、僕達に気付いたようで近づいてくる。


「【パレード】の皆さん、お久しぶりです。
ギルドの攻略情報聞きましたよ。
ありがとうございます、おかげで無事に60階層を突破しました」


虎の牙タイガー・ファング】も僕達に続いて有名なパーティーなので、面識がある。


話しかけてきたのは【虎の牙タイガー・ファング】のリーダー【大剣使いのレン】だ。


このパーティーも【竜の爪ドラゴン・ネール】同様に、パワータイプの冒険者達が揃っているので、攻略法がわかった今、僕達と同じ方法で突破したのだろう。


今までも、攻略情報が出ればすぐ続くように突破していたのが【虎の牙タイガー・ファング】だ。


竜の爪ドラゴン・ネール】と同じような攻略スタイルをしているために、似たような感じで攻略をして、後に続いてきていた。


僕が【パレード】に入る前、元【パレード】だった時は、よく競い合う感じで攻略していた印象を受ける。


元【パレード】が最前線の攻略を辞退してから【虎の牙タイガー・ファング】の独壇場どくだんじょうであり、【パレード】の持つ2を狙っていたのだと思う。

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