46 / 80
46話
しおりを挟む
◇◇◇
ーーそれから数日をかけて、僕達【パレード】は61階層のボスのフロアまでの攻略を済ませた。
ボスに挑む前に一度、その情報を報告するために冒険者ギルドに戻ってくる。
「おかえりなさい、皆さん。
攻略の方はいかがでしたか?」
ギルドに着くと早速、担当ともいえる【受付嬢のミリア】が話しかけてくる。
「無事、ボスまでの攻略ルートは見つかりました」
「やはり早いですね。
60階層の攻略についてはまだ突破情報はありません。
ただ、もうすぐ突破者が現れそうですね」
僕達が61階層の攻略を始めると同時に、攻略情報を聞きつけた攻略組が挑みに行ったようだ。
その冒険者パーティーよりも早く戻ってきたのが僕達で、ミリアがそのことを教えてくれた。
是非とも他の突破者が出てきてほしいと思う。
それはともかくとして、僕達は61階層の攻略情報を提供するために、話しやすい個室に案内されていく。
ーーギルド職員であるミリアと情報共有できた僕達はギルドを後にしようとした。
すると、ちょうど僕達が個室を出たタイミングで、とある冒険者パーティーが戻ってきた。
トップ冒険者パーティー【竜の爪】。
トップ2冒険者パーティー【パレード】。
この二つの冒険者パーティーに並んで有名なパーティーーートップ3冒険者パーティー【虎の牙】だった。
先程ミリアが教えてくれた、60階層に挑んだ冒険者パーティーというのが、このパーティーだろう。
【虎の牙】のメンバーが1人、僕達に気付いたようで近づいてくる。
「【パレード】の皆さん、お久しぶりです。
ギルドの攻略情報聞きましたよ。
ありがとうございます、おかげで無事に60階層を突破しました」
【虎の牙】も僕達に続いて有名なパーティーなので、面識がある。
話しかけてきたのは【虎の牙】のリーダー【大剣使いのレン】だ。
このパーティーも【竜の爪】同様に、パワータイプの冒険者達が揃っているので、攻略法がわかった今、僕達と同じ方法で突破したのだろう。
今までも、攻略情報が出ればすぐ続くように突破していたのが【虎の牙】だ。
【竜の爪】と同じような攻略スタイルをしているために、似たような感じで攻略をして、後に続いてきていた。
僕が【パレード】に入る前、元【パレード】だった時は、よく競い合う感じで攻略していた印象を受ける。
元【パレード】が最前線の攻略を辞退してから【虎の牙】の独壇場であり、【パレード】の持つトップ2を狙っていたのだと思う。
ーーそれから数日をかけて、僕達【パレード】は61階層のボスのフロアまでの攻略を済ませた。
ボスに挑む前に一度、その情報を報告するために冒険者ギルドに戻ってくる。
「おかえりなさい、皆さん。
攻略の方はいかがでしたか?」
ギルドに着くと早速、担当ともいえる【受付嬢のミリア】が話しかけてくる。
「無事、ボスまでの攻略ルートは見つかりました」
「やはり早いですね。
60階層の攻略についてはまだ突破情報はありません。
ただ、もうすぐ突破者が現れそうですね」
僕達が61階層の攻略を始めると同時に、攻略情報を聞きつけた攻略組が挑みに行ったようだ。
その冒険者パーティーよりも早く戻ってきたのが僕達で、ミリアがそのことを教えてくれた。
是非とも他の突破者が出てきてほしいと思う。
それはともかくとして、僕達は61階層の攻略情報を提供するために、話しやすい個室に案内されていく。
ーーギルド職員であるミリアと情報共有できた僕達はギルドを後にしようとした。
すると、ちょうど僕達が個室を出たタイミングで、とある冒険者パーティーが戻ってきた。
トップ冒険者パーティー【竜の爪】。
トップ2冒険者パーティー【パレード】。
この二つの冒険者パーティーに並んで有名なパーティーーートップ3冒険者パーティー【虎の牙】だった。
先程ミリアが教えてくれた、60階層に挑んだ冒険者パーティーというのが、このパーティーだろう。
【虎の牙】のメンバーが1人、僕達に気付いたようで近づいてくる。
「【パレード】の皆さん、お久しぶりです。
ギルドの攻略情報聞きましたよ。
ありがとうございます、おかげで無事に60階層を突破しました」
【虎の牙】も僕達に続いて有名なパーティーなので、面識がある。
話しかけてきたのは【虎の牙】のリーダー【大剣使いのレン】だ。
このパーティーも【竜の爪】同様に、パワータイプの冒険者達が揃っているので、攻略法がわかった今、僕達と同じ方法で突破したのだろう。
今までも、攻略情報が出ればすぐ続くように突破していたのが【虎の牙】だ。
【竜の爪】と同じような攻略スタイルをしているために、似たような感じで攻略をして、後に続いてきていた。
僕が【パレード】に入る前、元【パレード】だった時は、よく競い合う感じで攻略していた印象を受ける。
元【パレード】が最前線の攻略を辞退してから【虎の牙】の独壇場であり、【パレード】の持つトップ2を狙っていたのだと思う。
0
お気に入りに追加
1,488
あなたにおすすめの小説
ド底辺から始める下克上! 〜神に嫌われ無能力となった男。街を追放された末、理を外れた【超越】魔法に覚醒し、一大領主へ成り上がる。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
この世界では、18の歳になると、創造神・ミーネより皆に魔力が授けられる。
捨て子だったハイネは教会に拾われたこともあり、どれだけ辛いことがあっても、ミーネを信奉し日々拝んできたが………
魔力付与式当日。
なぜかハイネにだけ、魔力が与えられることはなかった。日々の努力や信仰は全く報われなかったのだ。
ハイネは、大人たちの都合により、身体に『悪魔』を封印された忌み子でもあった。
そのため、
「能力を与えられなかったのは、呪われているからだ」
と決めつけられ、領主であるマルテ伯爵に街を追放されてしまう。
その夜、山で魔物に襲われ死にかけるハイネ。
そのとき、『悪魔』を封印していた首輪が切れ、身体に眠る力が目覚めた。
実は、封印されていたのは悪魔ではなく、別世界を司る女神だったのだ。
今は、ハイネと完全に同化していると言う。
ハイネはその女神の力を使い、この世には本来存在しない魔法・『超越』魔法で窮地を切り抜ける。
さらに、この『超越』魔法の規格外っぷりは恐ろしく……
戦闘で並外れた魔法を発動できるのはもちろん、生産面でも、この世の常識を飛び越えたアイテムを量産できるのだ。
この力を使い、まずは小さな村を悪徳代官たちから救うハイネ。
本人は気づくよしもない。
それが、元底辺聖職者の一大両者は成り上がる第一歩だとは。
◇
一方、そんなハイネを追放した街では……。
領主であるマルテ伯爵が、窮地に追い込まれていた。
彼は、ハイネを『呪われた底辺聖職者』と厄介者扱いしていたが、実はそのハイネの作る護符により街は魔物の侵略を免れていたのだ。
また、マルテ伯爵の娘は、ハイネに密かな思いを寄せており……
父に愛想を尽かし、家を出奔し、ハイネを探す旅に出てしまう。
そうして、民や娘からの信頼を失い続けた伯爵は、人生崩壊の一途を辿るのであった。
勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
【短編】追放した仲間が行方不明!?
mimiaizu
ファンタジー
Aランク冒険者パーティー『強欲の翼』。そこで支援術師として仲間たちを支援し続けていたアリクは、リーダーのウーバの悪意で追補された。だが、その追放は間違っていた。これをきっかけとしてウーバと『強欲の翼』は失敗が続き、落ちぶれていくのであった。
※「行方不明」の「追放系」を思いついて投稿しました。短編で終わらせるつもりなのでよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる