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45話
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ーー噂のトップ2冒険者パーティー【パレード】は、60階層を突破した勢いで、61階層の攻略を始めていた。
60階層のボスーー【アーマー・バイパー】の攻略方法を公開したわけだから、早い冒険者ならすぐに情報を頼りに突破してくると考え、次の攻略に挑んでいる。
「はぁーっ!」
今回、まだ誰も進んでいない階層ということでかなり慎重に攻略を進めているが今の所、モンスターに苦戦している様子はない。
【パレード】メンバーが『ステータス上昇』で強化されているのもあるだろう。
「一旦休憩をしましょうか」
今回、初攻略ということで強引に突破する理由もなく、ゆっくりとしたペースで確実な攻略ルートを見つけていく。
そのためにこまめな休憩が必要となる。
「そういえば、もうすぐ順位を決める大会がありますね」
休憩中、思い出したように【大剣使いのクイナ】が言った。
それは冒険者パーティーの実力と功績を称えて行なわれる、ギルド公式の大会である。
そこでいい成績を残した冒険者パーティーがトップ冒険者パーティーに選ばれ、順位付けされていく。
第一回からというもの、トップ冒険者パーティーは【竜の爪】が不動の一位をキープしていた。
いつも最前線で攻略していたのが当たり前だったため、違和感はなかった。
しかし今回、60階層に関しては【竜の爪】よりも先に【パレード】が攻略した。
「今回、トップ冒険者パーティーを私達【パレード】が狙えるかもしれないね」
【双剣使いのアル】が言い出したように、前代未聞の出来事が起きているため、それがあり得るかもしれないのだ。
「本来なら今年の大会は諦めていたのですが、まさかこんなチャンスが訪れると思いませんでした・・・」
このパーティーのリーダーであるクイナが悲観的になるように、僕がメンバーに加入するまでは本当に大会の参加は絶望的だったと思う。
長い期間、攻略に参加できていなかったこともあるし、メンバーが見つかる保証もなかった。
トップ2冒険者パーティーという称号も剥奪されていたかもしれない。
こうして攻略復帰できたのも奇跡に等しい。
僕が【竜の爪】に解雇されなければ【パレード】メンバーになることはなかっただろう・・・。
【受付嬢のミリア】が僕に【パレード】を紹介しなければ知る由もなく、こういう出来事は起きなかっただろう・・・。
本当にたくさんの偶然を経て、今があるのだと思う。
60階層のボスーー【アーマー・バイパー】の攻略方法を公開したわけだから、早い冒険者ならすぐに情報を頼りに突破してくると考え、次の攻略に挑んでいる。
「はぁーっ!」
今回、まだ誰も進んでいない階層ということでかなり慎重に攻略を進めているが今の所、モンスターに苦戦している様子はない。
【パレード】メンバーが『ステータス上昇』で強化されているのもあるだろう。
「一旦休憩をしましょうか」
今回、初攻略ということで強引に突破する理由もなく、ゆっくりとしたペースで確実な攻略ルートを見つけていく。
そのためにこまめな休憩が必要となる。
「そういえば、もうすぐ順位を決める大会がありますね」
休憩中、思い出したように【大剣使いのクイナ】が言った。
それは冒険者パーティーの実力と功績を称えて行なわれる、ギルド公式の大会である。
そこでいい成績を残した冒険者パーティーがトップ冒険者パーティーに選ばれ、順位付けされていく。
第一回からというもの、トップ冒険者パーティーは【竜の爪】が不動の一位をキープしていた。
いつも最前線で攻略していたのが当たり前だったため、違和感はなかった。
しかし今回、60階層に関しては【竜の爪】よりも先に【パレード】が攻略した。
「今回、トップ冒険者パーティーを私達【パレード】が狙えるかもしれないね」
【双剣使いのアル】が言い出したように、前代未聞の出来事が起きているため、それがあり得るかもしれないのだ。
「本来なら今年の大会は諦めていたのですが、まさかこんなチャンスが訪れると思いませんでした・・・」
このパーティーのリーダーであるクイナが悲観的になるように、僕がメンバーに加入するまでは本当に大会の参加は絶望的だったと思う。
長い期間、攻略に参加できていなかったこともあるし、メンバーが見つかる保証もなかった。
トップ2冒険者パーティーという称号も剥奪されていたかもしれない。
こうして攻略復帰できたのも奇跡に等しい。
僕が【竜の爪】に解雇されなければ【パレード】メンバーになることはなかっただろう・・・。
【受付嬢のミリア】が僕に【パレード】を紹介しなければ知る由もなく、こういう出来事は起きなかっただろう・・・。
本当にたくさんの偶然を経て、今があるのだと思う。
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