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20話
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ーーそれからというもの、新メンバーである【弓使いのルト】の一声からか、無謀な行動が減ったようにみえる。
焦っての行動がむしろ攻略を遅くしているのだと気付いたからかもしれない。
決してスムーズな攻略とはいえないが、着実に攻略を進めていった。
そして、幾度の戦闘と休憩をはさみつつ、無事に階層ボスのフロアまでたどり着いたのだ。
ここからが40階層、最後の戦いになる。
「皆、準備はいいな?
いくぞ!」
すでに全員の準備は整っており、早速【竜の爪】リーダーである【大剣使いのロイ】の掛け声でスタートする。
ーー大きな扉をゆっくりと開き、全員で中に入っていく。
ボス戦は、扉が閉まり、明かりが灯ってからスタートする。
フロア全体が見え始めた頃、階層ボスが中央に存在しているのがわかる。
40階層のボス【ミノタウロス】。
頭が牛で、体が人型の巨大な体格をしたモンスターだ。
モォォォォォッ
開幕早々、【ミノタウロス】が雄叫びを上げる。
そして、なにかの攻撃モーションに入るように動き出したのがわかった。
「なんだ!?」
一度戦った時にはなかった動きに、メンバー全員動揺する。
「っ!
なんかヤバそうな感じがします。
一旦離れましょう!」
壁沿いに追い込まれないように、【ミノタウロス】に接近するはずだったが、ルトの冒険者としての勘が動きを止めた。
「何を言っているんだ!
ここまで来たんだ、さっさと終わらせるぞ!」
しかし、ルト以外のメンバーは一度倒していることもあって、どこか強気で、何も感じないまま動きを止めることなく接近していった。
すると、接近を感知したように【ミノタウロス】が動き出す。
高くジャンプしたかと思うと、接近するロイ達に向かって、巨大な斧を振り下ろしながら落下してきた。
「なんだよ、その攻撃!?」
咄嗟にロイが【ミノタウロス】のその攻撃を防ごうと前に出る。
「ダメです、逃げてください!」
ルトはあからさまに危険な攻撃だとわかり、ロイ達に伝える。
だがもう遅かった・・・。
ズドォォォォォンッ
それはルトの読み通り、決して受け止められるような攻撃じゃなかった。
地面をも破壊するような一撃がロイ達を襲ったのだ。
「「「うわぁぁぁぁぁ」」」
「きゃぁぁぁぁぁ」
攻撃を防ごうとしたロイはもちろん、その後ろに続いていた【大槌使いのラット】、【双剣使いのカイ】、そして【回復職のエマ】が被害にあった。
「大丈夫ですか!?」
後方で待機していたルトにはどうにか攻撃は届かず、無事だった。
「くっ・・・痛ぇ~・・・」
「な、何が起きた・・・」
ロイとラットが起き上がる。
なんとか命に別状はないようだけど、どう見てもこの後戦える状態じゃなかった。
「おい、エマ!
しっかりしろ、エマ!」
「うっ・・・」
そしてなにより、カイの呼びかけで起きるエマにも大きな被害があり、パーティーメンバー達を回復できるような状態じゃなかった。
焦っての行動がむしろ攻略を遅くしているのだと気付いたからかもしれない。
決してスムーズな攻略とはいえないが、着実に攻略を進めていった。
そして、幾度の戦闘と休憩をはさみつつ、無事に階層ボスのフロアまでたどり着いたのだ。
ここからが40階層、最後の戦いになる。
「皆、準備はいいな?
いくぞ!」
すでに全員の準備は整っており、早速【竜の爪】リーダーである【大剣使いのロイ】の掛け声でスタートする。
ーー大きな扉をゆっくりと開き、全員で中に入っていく。
ボス戦は、扉が閉まり、明かりが灯ってからスタートする。
フロア全体が見え始めた頃、階層ボスが中央に存在しているのがわかる。
40階層のボス【ミノタウロス】。
頭が牛で、体が人型の巨大な体格をしたモンスターだ。
モォォォォォッ
開幕早々、【ミノタウロス】が雄叫びを上げる。
そして、なにかの攻撃モーションに入るように動き出したのがわかった。
「なんだ!?」
一度戦った時にはなかった動きに、メンバー全員動揺する。
「っ!
なんかヤバそうな感じがします。
一旦離れましょう!」
壁沿いに追い込まれないように、【ミノタウロス】に接近するはずだったが、ルトの冒険者としての勘が動きを止めた。
「何を言っているんだ!
ここまで来たんだ、さっさと終わらせるぞ!」
しかし、ルト以外のメンバーは一度倒していることもあって、どこか強気で、何も感じないまま動きを止めることなく接近していった。
すると、接近を感知したように【ミノタウロス】が動き出す。
高くジャンプしたかと思うと、接近するロイ達に向かって、巨大な斧を振り下ろしながら落下してきた。
「なんだよ、その攻撃!?」
咄嗟にロイが【ミノタウロス】のその攻撃を防ごうと前に出る。
「ダメです、逃げてください!」
ルトはあからさまに危険な攻撃だとわかり、ロイ達に伝える。
だがもう遅かった・・・。
ズドォォォォォンッ
それはルトの読み通り、決して受け止められるような攻撃じゃなかった。
地面をも破壊するような一撃がロイ達を襲ったのだ。
「「「うわぁぁぁぁぁ」」」
「きゃぁぁぁぁぁ」
攻撃を防ごうとしたロイはもちろん、その後ろに続いていた【大槌使いのラット】、【双剣使いのカイ】、そして【回復職のエマ】が被害にあった。
「大丈夫ですか!?」
後方で待機していたルトにはどうにか攻撃は届かず、無事だった。
「くっ・・・痛ぇ~・・・」
「な、何が起きた・・・」
ロイとラットが起き上がる。
なんとか命に別状はないようだけど、どう見てもこの後戦える状態じゃなかった。
「おい、エマ!
しっかりしろ、エマ!」
「うっ・・・」
そしてなにより、カイの呼びかけで起きるエマにも大きな被害があり、パーティーメンバー達を回復できるような状態じゃなかった。
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