自由に、そして幸せに。

あめ

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目が覚めて、気分も少し楽になった。
休憩はここで終わりにして、さっさと片付けて、こんな森、早く抜け出したい。出来れば今日中に。 

「ごめんね。さ、早く片付けて森を抜けよう。今日は森を抜けるよ!」
「おう。」

僕らは出した座椅子などのものを片付けて、結界を外して、また歩き出す。

また、2時間ほど歩いていると…

「おい、ミカ!そろそろ抜けれそうだそ!地図の森の終わりがすぐそこだ…!」
「わ!ほんとだ!やった~~!もう少しだね!
でもこれがどれくらいの縮尺か分からないから、近さがいまいちわかんないけどね…アハハ」
「でも、パッと見30分程歩いたらじゃないか?」
「だといいね。じゃあ頑張ろう!」
「おう!」

──30分程歩いたがまだ森を抜けない。ガッカリして、僕達は黙って黙々を歩くことにした。

そしてさらに1時間歩いてようやく、森をぬけた。

「や…やった…!森、ぬけた~~~!久々にみた空~~~~!」
「……疲れたな…誰だよ、30分で抜けれるとか言ったやつ」
「ユウちゃん。」
「…ごめんなさい。」
「いいよ((クスクス))」
「でもまだ歩くんだな。」
「でも、あれじゃない?あの、ちょっと見える茶色いの」
「え?………あー!あれか!あれっぽいな!」
「早く行こう。それとも少し休憩する?」
「いや、今休んだらまた歩くの辛くならないか?」
「…だね。歩こう」
「ん」

森を抜け、久々に見た空の色は地球と変わらず青い色をしており、少しほっとする。
そして、遠くを見ると村っぽいのが見えた。
でも多分滅茶苦茶歩く。休憩したいけど、いま休憩すると、多分今日中に村にはつかない。
日が暮れても、見晴らしのいい所に小屋を置いて休むことは出来ない。
だったら、さっさと歩いて、村に到着した方がいいに決まってる。
僕達は再び歩き出す。適当な鼻歌を歌って。

「~~~♪」
「~~♪」
「「~~~~~♪」」

「やっぱり森と違って歩きやすいね!真っ直ぐスタスタ歩ける!さいこ~!」
「だからって、気をつけろよ。転けたら怪我するのに変わりはないんだからな」
「ユウちゃん。僕は傷の治りが早いんだよ。ほら、見て?森の中で沢山作ったはずの擦り傷がもうないよ。」
「だからって痛いだろ。むやみに転けるなよ」
「…無闇にはこけないよ。でも…うん。気をつける」
「そうして。
((ボテッ))」

「「………」」

「ユウちゃん。」
「知ってる。」
「ユウちゃん。」
「言わなくていい」
「ユウちゃん。」
「……なに」
「気をつけてね…((クスクス))」
「はぁ……」
「あれ?返事は?((クスクス))」
「あぁ。気をつける。」



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