自由に、そして幸せに。

あめ

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それから僕達は黙々とみんなを埋めた。気分が悪くなるけど、目を瞑って“これはただの作業”と思い込むことで幾らかマシになった。

そしてついに、全員を埋めることがてきた。
「……ふぅ~やっと終わった~!やったねユウちゃん!お疲れ様~」
「お疲れ~っ!ミカは俺よりも多くしてたから、疲れたろ。これお飲み。」
「お飲みって…ふふっ((クスクス))ありがとう♪
しかしいくら手作業じゃなくなったと言っても疲れるね~主に精神的にだけど…」
魔力を消費するから多少身体がしんどい気がするけど、気がする程度。精神的疲労の方が圧倒的にある。

「あ、はいお水。お飲み♪」
「ん、ありがと。
確かに…精神耐性があるからこれでも大分マシだと思うんだけどな。ミカは平気か?いつもならきっとまともに出来なかっただろ」
「そうだね~多分精神耐性が機能してくれてるんだと思うよ。少し気分悪いくらいで済んでるもん。今までだったらパニック起こして吐いたりなんだりで埋めるどころじゃなかったと思うよ。
さすが、精神耐性レベルMAXは伊達じゃないね!
……まぁレベルMAXの割には気分悪くなってるんだからどうなんだって話なんだよね……もう前世のことなのにね!全然ダメダメだぁ~……」
「((ギュ--ッ))大丈夫だよ。それだけで済んでるんだ、大進歩だよ。ゆっくりでいいから。焦らないで。」

最後の話なんてしなくて良かったのにうっかり言ってしまった。それでも出来るだけなんでもないように言って変な空気にならないようにしたのに、ユウにはやっぱり効かなかった。
ユウは僕の過去も社会復帰するまでの過程も知っている。だからすごく辛そうな顔をして僕を抱きしめてくれた。

ユウに抱きしめられると安心する。
ユウのハグはいつもとても優しくて温かい。それだけでやな事は薄れ、ほっこりする。

「ありがとう、ユウちゃん……!
この話はもうやめよっか~暗くなっちゃったしね!ごめんね。
僕はもうユウちゃんエネルギーで元気チャージ完了したから大丈夫だよ!ありがとう((ニコッ))」
「………うん。」
「じゃ、この後どうしよっか~?」
「んー…」
「ねね、取り敢えずキレイにしない?僕たち血まみれで鉄臭いじゃん?それに所々固まってパキパキしてるし…何よりこのままは気持ち悪い。」
「そう言えばそうだな…それ以外のことで頭いっぱいだったから、正直完全に自分の見た目は気にしてなかった」
「え~…取り敢えずキレイになりましょうね~
ユウちゃんよ、キレイになーれー!なんちゃって///」
「「…キレイになった……」」
「……よ、よかったね~ユウちゃん!」
ノリで唱えただけのあれでキレイになるとは思ってなかった。まぁ確かにちゃんと“キレイになるように”ってイメージはしたけど………まぁキレイになったならいいよね!問題なし!

「………ミカちゃん、きれいに、なぁれ……/////」
「…((ブハッ))ちょっ…なに……((クスクス))…もう、ふふっ…ユウちゃんまで無理してしてくれなくてもいいのに…ふふふっ」
まさかユウが真似してしてくれるとは思わなかった。
折角してくれたんだから笑ったら悪いとは思うけどから止めなきゃとは…思うけど…ふふっ…思うだけになってしまう…むり…ふふふっ……

「((カァーッッ))笑うなよ!こっちは頑張って……もう!笑うなってば!恥ずかしいだろ///!……もういい。二度とやらない!もう知らない!永遠に笑ってろ!フンッ!」
止まらなくてずっと笑ってたらユウちゃんが恥ずかしさの余り首まで真っ赤にして恥ずかしがってる。そして怒った。かわいい。
一応謝った方がいいよね…僕のためにしてくれたんだし……

「ごめんごめん、だって可愛いんだもん仕方ないでしょ~ふふっ
やっぱりユウちゃんは優しいね~さっきの事まだ気にしてたんでしょ?もう僕は本当に元気だから気にしないで。ありがとう!」
「……ならいい。もう忘れて……お願い………/////」
「うん!キレイにしてくれてありがとう!おかげでもう気持ち悪くないよ!」
「そうか、ならよかったよ!」

まだ少しだけ顔の赤いユウちゃん。また全力で恥ずかしがってるユウちゃんがみたいのでユウちゃんの願いの返事をはぐらかした。ちょっと可哀想だけどいいよね…ふふっ♪

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