21 / 21
Smallest Q.1 王都・ラスティケーキ
018_冒険者ルール&恩義
しおりを挟む
「何……だったってんだよ!!!」
「分かるけど落ち着け、アレン。今考えてもしょうがない。それより、僕らには優先することがあるだろ」
「クソッ!」
アレンは行き場のなかった抜き身のナイフ大剣「シルエットミラー」を一回地面に振り下ろし、ひび割れた地面を見つめて深呼吸してから鞘に収めた。アレン達が入ってきた入口階段の穴もシャンデリアが落ちた崩落の穴もライズの魔法でふさがれて、下から炎が迫って来る事はない。穴を塞ぐのを手伝った少年、リントはライズの言葉に、二人の方を向く。
「改めて、僕はリントと申します。先程は、結局足を引っ張ってしまい、申し訳ありませんでした」
そして美しい所作で礼をした。魔菓人怪人のわざとらしい仕草とは違う、上品だが嫌味さのない柔らかい動きだ。
「いや、俺たちもあんたには助けられた時あったし……けど」
「君って、誰?」
アレンが歯切れ悪そうに言いかけた言葉を、ライズがすぱりと言う。フードの奥でよく見えないとはいえ覗く鋭い赤の眼光に、リントは縮こまった。
「えっと……その……わ、僕は、その……」
「ここは陰級の認定試験場で、今は認定試験真っ最中。魔法使いなら君、そんな所に自分がいるヤバさ分かるよね?」
「そ……そうです、ね……」
「で? 説明は?」
「……いや、ライズ。お前がそうやって聞くのは、なんか違うだろ」
アレンはライズの足をお遊び程度に踏みつけた。
「何?」
「何、じゃないこの秘密主義! お前だって俺に何一つ喋ってないだろ?! 自分のは隠して人のは聞こうって、ちょっと虫が良いんじゃないかお前?」
「うっ……アレンのくせに正論言うじゃん……」
自分でも自覚はあったのかライズはうめき声を上げる。
「……で、俺もお前みたいな怪しい奴を受け入れちまった以上、前例が邪魔をすんだよ。『一人は受け入れたのに他の奴は選り好みすんのか』ってな。だから俺は、リントに話は聞かないぞ。ギローノの奴の仲間じゃないんなら、それ以上は聞きっこなしだ」
「ぎろーの?」
「知らないっぽいな、よし話は終わりだ終わり! ライズ、腕輪使えるようになってるか? ギルドに連絡して転移魔方陣……」
「えっ、えっと……あの、お手伝いします僕!」
「へ?」
「……どういう意図?」
リントはアレンとライズどちらに視線を合わせるかちょっと考えた結果、二人の目の前まで歩いてくると少ししゃがんで二人の顔を視界に入れた。
「お、お礼をしたいんです! 助けていただいたらお礼をするのが僕の……えっと、じ、常識ですから!」
「……?」
「えっと……こういう時ってどうすりゃいいんだライズ?」
「はあ全く、君のせいだよアレン! そんな事言われて放っとく訳にはいかないじゃないか。で『リント君』、一つだけ正直に言うこと。君、どうやってこの迷宮に入ってきた?」
ライズはため息をつきながら言った。
「はい、実は、転移魔法陣を使わせてもらってたんです、僕。そしたら何故か、目的の場所じゃなくてチョコ汚染の激しい沼地に来ていて……ここ、やっぱり迷宮だったんですね」
「転移魔法陣の誤差? そんなに話は聞かないけど、無い訳じゃない事故か……」
「僕の国では……あっ、えっと何でもありません」
「……もしかしてデザインコピー式じゃないの?」
「! はい、僕の出身国では転移魔法陣はフラグメント式が主流なんです。デザコピがよく使われる事情は分かるのですが、スピードが遅いのがどうしても」
「フラグメントはこういった事故が多いけどね。ま、お国柄……」
つい魔法談義に花を咲かせてしまったことに気づいて、ライズは咳をした。
「とりあえず、事情は理解した。この国じゃ迷宮内で迷い者を見つけた場合保護、送還するべし、って義務に近いルールがあるのは知ってる?」
「はい……でも」
「でも、どのタイミングで送還するかはルールには書かれてない。なら、この迷宮クリア後に一緒に帰還させても一応僕らはルールを守った事になるわけだ。ねえアレン?」
「……つまりルールなんてケーキ屑って事だな!」
「せっかく抜け穴見つけたのに豪快にぶち破るなよ……ん?」
『アレンさんライズさん無事ですか?!?! ファニーです! 何がありましたか?!』
「あー、腕輪復活したみたいだね……」
『って、ええっ?! そちらの方、もしかしてまた刺客が?!』
「ちっ、違います! ってし、刺客とは?!」
「……説明めんど臭えな」
腕輪からのファニーの通信で、三人の話し合いは全くの無に帰した。
『ええと……にわかには信じがたい事ですが……』
説明を受けたファニーは流石に混乱していた。無理もない。妨害に遭って返り討ちにしたすぐ後、今まで観測されていなかった、しかも魔菓人とおぼしき魔菓子を相手にして、空から降ってきた少年と共になんとか逃れたというのだから。
『と、とりあえず、お三方とも帰還ーー』
「しないぞ?」
「しないね」
「あのっ、わた……僕ももう少しお二人をお助けしたいのです!」
『……はぁ、帰ったらお説教ですよ皆さん……』
ファニーは深くため息をついて、背筋を伸ばすと固い口調になった。
『私は受付嬢として、皆さんに帰還するよう指示を出さなければなりません』
「でも……」
『しかし、アレンさん達を狙った冒険者の取り調べや始末書等々の容易に忙しかった私は、うっかりその事を伝え忘れたまま通信を切ってしまいます。おそらく忙しいのでアレンさん達の期間を確認するには時間がかかってしまいますし、まさかそんな大事な事を伝え忘れるとは思いもよらない私はつい、帰還魔法陣の設定を緩くして一人増えても受け入れられるようにしておくかもしれませんね』
澄ました顔で言い切ったファニーは、微笑んだ。
『無事に帰還してください、皆さん。それでは、何か言い忘れた気がしますが通信終了、終了』
ホログラムがかき消える。リントは安心したのか、その場にへなへなと座り込みそうになって慌てて杖で体を支えた。
「何というか……ま、いいか。行くよアレン」
「おう! あ、腕輪」
「君の番だったっけ? まあいいや、ハイ」
「腕輪?」
「ああ……ちょっとな」
三人は歩き出した。
それからの展開は、訳あってダイジェストでお送りしよう。
「アレンさん危ない!」
「おわっ、あんたバリアとか張れたのか!」
「はい! ……あ、戦闘の時、迷わずこれ使ったらあんな危険な目に遭わなかったですね! 忘れてました!」
「忘れてたって……」
「し、しょうがないじゃないですか! わ……僕はあんまり実戦経験ないんです!」
という感じでバリアを張ってくれたり、
「うわ、出たなポプラリネの森」
「そんなに怯えることもないと思うよ」
「何故ですか? こういった森には、脅威度Lv300にもなるプラリオネが出るはずでは……?」
「あ、そういう事か。ドロシーの奴のせいで、もう倒したんだった。意外と少ないんだなー」
「倒し……ええっ!」
という感じで危険なはずのポプラリネ森林地帯を丸ごとスルーしてしまったり、
「任せてください! えっと……樹神よ!」
「……これはなんて魔法?」
「えっと、僕は開花と呼んでます」
「へえ……出した事無いな」
「そ、それは」
「おいお前ら俺を置き去りにすんなよー!」
高度な魔法の話にアレンが置いてけぼりにされたり、
「バリア! です!」
「ナイス、慣れてきたな!」
重い一撃をリントの魔法で無効化したり、
「発光! これで見えますか?」
「ああ、助かる。これって樹魔法?」
「えっと、光るキノコとかの力です……なんて」
「そ」
ライズの銃の精度を光る球を出す事で補佐したり、
「動かないでください、今治します!」
「樹神よ! 今のうちに!」
回復したり、敵を足止めしたり、時に魔法を重ねがけしたり……結論から言うと、リントは大活躍だった。
「いやー、魔法支援って凄いんだな! めっちゃ楽だ」
「あ、アレンさん、さっき作ってた傷直せますよ?」
「え、バリア張ってくれたから怪我なんてしてないぞ俺」
「いえ、コートです。それ魔菓子由来とはいえ樹皮製ですよね? ならこうやって……はい、こんな風に、きれいに修復できます」
「凄くね?」
「……僕には、直接的な戦闘は出来ませんから……」
「凄いな! なあライズ?」
「…………ん、ああ、そうだね。凄いと思うよ、色々と」
「えへへ。……実のところ白状しますと、僕、冒険者するのは初めてだったんです。どうしても経験してみたくて、お二人に無理言っちゃいました」
「「それは分かってた」」
「えっ」
「まあ、バリアの存在忘れてる普通の冒険者とか、まず居ないしね」
「あの……ごめんなさい」
「気にする事無いぞ、そいつ本当に嫌なら止めてるからな。それにもうこの先無いんだぜ、さ、帰ろう!」
「ったく」
というわけで、一切危なげなく三人はボス(ブラックヌガーディアン)すら出番なく蹂躙して最終ポイントに到達し、意気揚々と(ライズは何か思案げだが)、帰還用魔法陣を展開したのだった。
「分かるけど落ち着け、アレン。今考えてもしょうがない。それより、僕らには優先することがあるだろ」
「クソッ!」
アレンは行き場のなかった抜き身のナイフ大剣「シルエットミラー」を一回地面に振り下ろし、ひび割れた地面を見つめて深呼吸してから鞘に収めた。アレン達が入ってきた入口階段の穴もシャンデリアが落ちた崩落の穴もライズの魔法でふさがれて、下から炎が迫って来る事はない。穴を塞ぐのを手伝った少年、リントはライズの言葉に、二人の方を向く。
「改めて、僕はリントと申します。先程は、結局足を引っ張ってしまい、申し訳ありませんでした」
そして美しい所作で礼をした。魔菓人怪人のわざとらしい仕草とは違う、上品だが嫌味さのない柔らかい動きだ。
「いや、俺たちもあんたには助けられた時あったし……けど」
「君って、誰?」
アレンが歯切れ悪そうに言いかけた言葉を、ライズがすぱりと言う。フードの奥でよく見えないとはいえ覗く鋭い赤の眼光に、リントは縮こまった。
「えっと……その……わ、僕は、その……」
「ここは陰級の認定試験場で、今は認定試験真っ最中。魔法使いなら君、そんな所に自分がいるヤバさ分かるよね?」
「そ……そうです、ね……」
「で? 説明は?」
「……いや、ライズ。お前がそうやって聞くのは、なんか違うだろ」
アレンはライズの足をお遊び程度に踏みつけた。
「何?」
「何、じゃないこの秘密主義! お前だって俺に何一つ喋ってないだろ?! 自分のは隠して人のは聞こうって、ちょっと虫が良いんじゃないかお前?」
「うっ……アレンのくせに正論言うじゃん……」
自分でも自覚はあったのかライズはうめき声を上げる。
「……で、俺もお前みたいな怪しい奴を受け入れちまった以上、前例が邪魔をすんだよ。『一人は受け入れたのに他の奴は選り好みすんのか』ってな。だから俺は、リントに話は聞かないぞ。ギローノの奴の仲間じゃないんなら、それ以上は聞きっこなしだ」
「ぎろーの?」
「知らないっぽいな、よし話は終わりだ終わり! ライズ、腕輪使えるようになってるか? ギルドに連絡して転移魔方陣……」
「えっ、えっと……あの、お手伝いします僕!」
「へ?」
「……どういう意図?」
リントはアレンとライズどちらに視線を合わせるかちょっと考えた結果、二人の目の前まで歩いてくると少ししゃがんで二人の顔を視界に入れた。
「お、お礼をしたいんです! 助けていただいたらお礼をするのが僕の……えっと、じ、常識ですから!」
「……?」
「えっと……こういう時ってどうすりゃいいんだライズ?」
「はあ全く、君のせいだよアレン! そんな事言われて放っとく訳にはいかないじゃないか。で『リント君』、一つだけ正直に言うこと。君、どうやってこの迷宮に入ってきた?」
ライズはため息をつきながら言った。
「はい、実は、転移魔法陣を使わせてもらってたんです、僕。そしたら何故か、目的の場所じゃなくてチョコ汚染の激しい沼地に来ていて……ここ、やっぱり迷宮だったんですね」
「転移魔法陣の誤差? そんなに話は聞かないけど、無い訳じゃない事故か……」
「僕の国では……あっ、えっと何でもありません」
「……もしかしてデザインコピー式じゃないの?」
「! はい、僕の出身国では転移魔法陣はフラグメント式が主流なんです。デザコピがよく使われる事情は分かるのですが、スピードが遅いのがどうしても」
「フラグメントはこういった事故が多いけどね。ま、お国柄……」
つい魔法談義に花を咲かせてしまったことに気づいて、ライズは咳をした。
「とりあえず、事情は理解した。この国じゃ迷宮内で迷い者を見つけた場合保護、送還するべし、って義務に近いルールがあるのは知ってる?」
「はい……でも」
「でも、どのタイミングで送還するかはルールには書かれてない。なら、この迷宮クリア後に一緒に帰還させても一応僕らはルールを守った事になるわけだ。ねえアレン?」
「……つまりルールなんてケーキ屑って事だな!」
「せっかく抜け穴見つけたのに豪快にぶち破るなよ……ん?」
『アレンさんライズさん無事ですか?!?! ファニーです! 何がありましたか?!』
「あー、腕輪復活したみたいだね……」
『って、ええっ?! そちらの方、もしかしてまた刺客が?!』
「ちっ、違います! ってし、刺客とは?!」
「……説明めんど臭えな」
腕輪からのファニーの通信で、三人の話し合いは全くの無に帰した。
『ええと……にわかには信じがたい事ですが……』
説明を受けたファニーは流石に混乱していた。無理もない。妨害に遭って返り討ちにしたすぐ後、今まで観測されていなかった、しかも魔菓人とおぼしき魔菓子を相手にして、空から降ってきた少年と共になんとか逃れたというのだから。
『と、とりあえず、お三方とも帰還ーー』
「しないぞ?」
「しないね」
「あのっ、わた……僕ももう少しお二人をお助けしたいのです!」
『……はぁ、帰ったらお説教ですよ皆さん……』
ファニーは深くため息をついて、背筋を伸ばすと固い口調になった。
『私は受付嬢として、皆さんに帰還するよう指示を出さなければなりません』
「でも……」
『しかし、アレンさん達を狙った冒険者の取り調べや始末書等々の容易に忙しかった私は、うっかりその事を伝え忘れたまま通信を切ってしまいます。おそらく忙しいのでアレンさん達の期間を確認するには時間がかかってしまいますし、まさかそんな大事な事を伝え忘れるとは思いもよらない私はつい、帰還魔法陣の設定を緩くして一人増えても受け入れられるようにしておくかもしれませんね』
澄ました顔で言い切ったファニーは、微笑んだ。
『無事に帰還してください、皆さん。それでは、何か言い忘れた気がしますが通信終了、終了』
ホログラムがかき消える。リントは安心したのか、その場にへなへなと座り込みそうになって慌てて杖で体を支えた。
「何というか……ま、いいか。行くよアレン」
「おう! あ、腕輪」
「君の番だったっけ? まあいいや、ハイ」
「腕輪?」
「ああ……ちょっとな」
三人は歩き出した。
それからの展開は、訳あってダイジェストでお送りしよう。
「アレンさん危ない!」
「おわっ、あんたバリアとか張れたのか!」
「はい! ……あ、戦闘の時、迷わずこれ使ったらあんな危険な目に遭わなかったですね! 忘れてました!」
「忘れてたって……」
「し、しょうがないじゃないですか! わ……僕はあんまり実戦経験ないんです!」
という感じでバリアを張ってくれたり、
「うわ、出たなポプラリネの森」
「そんなに怯えることもないと思うよ」
「何故ですか? こういった森には、脅威度Lv300にもなるプラリオネが出るはずでは……?」
「あ、そういう事か。ドロシーの奴のせいで、もう倒したんだった。意外と少ないんだなー」
「倒し……ええっ!」
という感じで危険なはずのポプラリネ森林地帯を丸ごとスルーしてしまったり、
「任せてください! えっと……樹神よ!」
「……これはなんて魔法?」
「えっと、僕は開花と呼んでます」
「へえ……出した事無いな」
「そ、それは」
「おいお前ら俺を置き去りにすんなよー!」
高度な魔法の話にアレンが置いてけぼりにされたり、
「バリア! です!」
「ナイス、慣れてきたな!」
重い一撃をリントの魔法で無効化したり、
「発光! これで見えますか?」
「ああ、助かる。これって樹魔法?」
「えっと、光るキノコとかの力です……なんて」
「そ」
ライズの銃の精度を光る球を出す事で補佐したり、
「動かないでください、今治します!」
「樹神よ! 今のうちに!」
回復したり、敵を足止めしたり、時に魔法を重ねがけしたり……結論から言うと、リントは大活躍だった。
「いやー、魔法支援って凄いんだな! めっちゃ楽だ」
「あ、アレンさん、さっき作ってた傷直せますよ?」
「え、バリア張ってくれたから怪我なんてしてないぞ俺」
「いえ、コートです。それ魔菓子由来とはいえ樹皮製ですよね? ならこうやって……はい、こんな風に、きれいに修復できます」
「凄くね?」
「……僕には、直接的な戦闘は出来ませんから……」
「凄いな! なあライズ?」
「…………ん、ああ、そうだね。凄いと思うよ、色々と」
「えへへ。……実のところ白状しますと、僕、冒険者するのは初めてだったんです。どうしても経験してみたくて、お二人に無理言っちゃいました」
「「それは分かってた」」
「えっ」
「まあ、バリアの存在忘れてる普通の冒険者とか、まず居ないしね」
「あの……ごめんなさい」
「気にする事無いぞ、そいつ本当に嫌なら止めてるからな。それにもうこの先無いんだぜ、さ、帰ろう!」
「ったく」
というわけで、一切危なげなく三人はボス(ブラックヌガーディアン)すら出番なく蹂躙して最終ポイントに到達し、意気揚々と(ライズは何か思案げだが)、帰還用魔法陣を展開したのだった。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
乙女の痕跡
mui
恋愛
学校と地域を繋ぐ地域コミュニケーション委員会に入った女の子3人が織りなす学園物語。
恋をしたり、友情を育んだり、仲間との絆を感じたり、失恋を味わったり、コンプレックスを克服したり、青臭い学園での成長をつらつらと書き綴ります。
不定期更新です。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる