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第6章 魔道実技試験

魔力測定はチートで波乱

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第二次試験の会場は、協会のような…ステンドグラスが沢山飾られている部屋だった。
部屋の中央にはバランスボールくらいのガラス玉?が有る、恐らくあの玉を使うんだろう。

「…第二次試験を受けに来たのは、俺達だけなのか??」
「さぁ?第一次試験に合格すれば、第二次試験は何時でも受けられるからね…」

どうやら、第1次試験を終えて第二次試験に挑むのは…まだ俺達だけの様だ……言われてみると、第一次試験の時より試験官の人数も少なく感じる。

「それでは…第一次試験合格者、レオンハルト様・アルグレッド様・イグナシオ様の第二次試験を開始させて頂きます」

神父の様な男が前へ出て、俺達に試験の説明を始めてくれた。

……こう言っちゃ何だが、この部屋でカレーうどんとか食べられそうに無いな………あの白い服とか、何で洗ってんだろ………驚きの白さだな…

ア○ックの洗剤のCM見たいだなと思いながらボーッとしてると、アルグレッド殿下が前へ出てガラス玉に手をかざすのが見えた。

「それでは魔力測定を開始させて頂きます」

試験官がそう言うと、アルグレッドが手をかざしているガラス玉が輝き始め……なんと玉の中に星が4つほど浮かび上がって来た……

「 なんと言うことだ……これは…っ!」

試験官が驚いた表情で言葉をこぼす…
周りをよく見ると、イグナシオも驚いた顔をしてアルグレッド殿下を見つめている…
きっとアルグレッド殿下の魔力量はチートと言うヤツなんだろう、皆それに驚いているんだろう……けど!!

俺は殿下が触ってるド○ゴンボールが凄く気になる!!なんだそれ!!!そんなおっきいド○ゴンボールみたいなので計るのか!!?凄ぇ!!

「……!そ、それでは次…イグナシオ様」


アルグレッド殿下の測定は今ので終わったらしく、イグナシオの名前が呼ばれる。

「…流石アルグレッド様ですね…4つ星でしたか……」

呼ばれたイグナシオも、アルグレッド殿下と代わる様にしてド○ゴンボールの前へ立った。
再び玉が輝き始め…中には3つの星が浮かんで来た。

「イグナシオは3つ星か…中々良いな」

俺の隣に戻ってきていたアルグレッド殿下がボソリと呟く……殿下に星の事を聞いてみると、あの星は魔力量が多ければ多いほど浮かび上がる星が多くなるらしい。普通の人だと1つ、才能があって2つ…3つや4つは王族や貴族にごく稀に現れるらしい……

「それでは最後、レオンハルト様」

俺は名前を呼ばれるとイグナシオと交代でド○ゴンボールの前へ立つ。

(…魔力測定の結果は楽しみだけど……あの2人の後か……)

やる前のハズなのに…何故だかもの凄く劣等感が沸き上がって来る……
少しため息を付いた後、俺は試験官に促されるままに手を玉にかざした。

前の2人の様に玉が輝き始め…徐々に星が浮かんでくる。

「えっと…星は全部で……1、2、3、4、5…6……7…??」

7まで数えて俺は数えるのを辞める……どんどん浮かんできて追い付かないぞ…!?
アルグレッド殿下とイグナシオのせいで壊れたのか!?

俺がオタオタとうろたえると、ビシッ!と嫌な音がした…





   ーーーバキンッ!!!ーーー





嫌な音がしてから2秒と経たずに、大きな音を立てて玉が砕けた……

「「「………」」」









〈〈 魔力測定 結果通知書〉〉

アルグレッド ……4つ星

イグナシオ ………3つ星





レオンハルト ……《測定不能》





……どうやら俺は、チートらしい…
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