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第1章 乙女ゲームに生まれ落ちた俺は…
永遠の愛をキスで誓う
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クラステル魔法学園…そう、それは何時も妹に語られ見させられていたゲーム……
〈永遠の愛をキスで誓う〉と言う恋愛シミュレーションゲームに出て来る学園の名前だ。
(偶然の一致なのか?それとも本当にこの世界は……)
色々と考えを巡らせて見るが矢張り情報が足りない……
(………あの乙女ゲームの世界だとしたら…ヒロインとかも居たりすんのかな…)
その日の夕方、俺は優雅に睡眠を楽しんでいた……が…
その安眠はドアが勢い良く開けられる事によって妨げられた。…ちくしょう……
勢い良くドアを開けたのは、仕事が終わり家に帰ってきたらしい親父だった。
「レオ~!レオンハルト~!」
大声で俺の名前を叫びながら親父が俺に駆け寄り抱き上げてきた。
「ぁーあ!!」(起こすなよ!!)
「そうかそうか!レオも俺が居なくて寂しかったのかー!」
そう言って俺に顔を擦り付けてくる。
親父は多分美形だ、しかし……
「ぅ~!!」(いてててて!!)
顎に控えめにあるヒゲがとてつもなく痛い!子供の柔肌に何しやがる!
と言うか……俺のフルネーム始めて知ったぞ………
「レオ~!仕事に疲れたパパを癒してくれ~!」
「あーぅ!あーぅ!!」(痛ぇ!やーめーろ!!)
その後、俺は理由も分からないままジョリジョリを我慢する羽目になり…お袋が部屋に入ってきたことでようやく解放された。俺が歩けるようになったら、親父のヒゲを剃り落としてやる……
「大変で御座いましたね、レオンハルト様…」
マリアは相変わらず優しい、けど……心配するなら止めて欲しかった。
どうやら親父は商人らしい、顔や身体にある古傷は元冒険者だったからで貴族だったお袋と結婚するために転職、その後に富を築いて結婚したんだとか。
商人であの厳つい顔はさぞ便利だろう、商売は舐められたら終わりだって聞いたこと有るしな……
と言うか、冒険譚をいつか聞いてみるのも良いかも知れねぇな…
俺は冒険譚を想像しながら、少し親父の事を見直した。
………再びドアが開いて、親父が俺を抱き上げるまでは……
(あぁぁあぁああ!!!)
〈永遠の愛をキスで誓う〉と言う恋愛シミュレーションゲームに出て来る学園の名前だ。
(偶然の一致なのか?それとも本当にこの世界は……)
色々と考えを巡らせて見るが矢張り情報が足りない……
(………あの乙女ゲームの世界だとしたら…ヒロインとかも居たりすんのかな…)
その日の夕方、俺は優雅に睡眠を楽しんでいた……が…
その安眠はドアが勢い良く開けられる事によって妨げられた。…ちくしょう……
勢い良くドアを開けたのは、仕事が終わり家に帰ってきたらしい親父だった。
「レオ~!レオンハルト~!」
大声で俺の名前を叫びながら親父が俺に駆け寄り抱き上げてきた。
「ぁーあ!!」(起こすなよ!!)
「そうかそうか!レオも俺が居なくて寂しかったのかー!」
そう言って俺に顔を擦り付けてくる。
親父は多分美形だ、しかし……
「ぅ~!!」(いてててて!!)
顎に控えめにあるヒゲがとてつもなく痛い!子供の柔肌に何しやがる!
と言うか……俺のフルネーム始めて知ったぞ………
「レオ~!仕事に疲れたパパを癒してくれ~!」
「あーぅ!あーぅ!!」(痛ぇ!やーめーろ!!)
その後、俺は理由も分からないままジョリジョリを我慢する羽目になり…お袋が部屋に入ってきたことでようやく解放された。俺が歩けるようになったら、親父のヒゲを剃り落としてやる……
「大変で御座いましたね、レオンハルト様…」
マリアは相変わらず優しい、けど……心配するなら止めて欲しかった。
どうやら親父は商人らしい、顔や身体にある古傷は元冒険者だったからで貴族だったお袋と結婚するために転職、その後に富を築いて結婚したんだとか。
商人であの厳つい顔はさぞ便利だろう、商売は舐められたら終わりだって聞いたこと有るしな……
と言うか、冒険譚をいつか聞いてみるのも良いかも知れねぇな…
俺は冒険譚を想像しながら、少し親父の事を見直した。
………再びドアが開いて、親父が俺を抱き上げるまでは……
(あぁぁあぁああ!!!)
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