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第3話:附田仁花は予測不可能?
『ひーさん』
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『ひーさん』私のあだ名がそうなったのは2週間前の事だった。
私の名が“附田仁花だからひーさん”という安易にあだ名を付けられた事が大きな出来事であった。
幼少期では「ひーちゃん」、「ひとかちゃん」だったのだが、ひーさんって…。
私はとにかくひーさんという大人びたあだ名がとにかく違和感を感じている。
「ひーさん、おはよう。」
「おはよう…って、めぐるちゃんいつ『ひーさん』ってあだ名で言うようになったの?」
「あら、駄目だったかしら?」
「駄目じゃないけど!
駄目じゃないけど…違和感が…。」
そう、私は彼女からも『ひーさん』と呼ばれるようになった。
「いいじゃない、呼びやすくて私は好きだけど?」
──── というが私は余り好きだとも思っていないのに関わらず、その状況を理解していない彼女。
どうしたらひーさんという違和感の呪縛から解放されるか私はただひたすら待つ事にした。
「ひーさんおはよう!」
「おはよう。」
“ひーさんって何?”私は彼女のヲタ友たちにあだ名を命名された事に話をしようと仕方がなく近づき、抗議した。
「あのさ…ひーさんっていう呼び名そろそろやめて欲しいかなって思っているんだけどどうなのかな?」
“あ~なんか聞こえそうな愚痴でいじめがしそうで少し怖いけど、なんとか振り絞った~…。
でも明日いじめがおきていたら…。
いや駄目だ!そんな事でネガティブになっちゃあ!”
「どうしたの?」
「いや、何でもないよ!なんでも!」
“ふう…怖かった…。”
私は心の中の叫びが思い切り感情が顔に出てしまった。
やーさんという子に見られてしまったが、自分なりにカバーができたが、その子達の反応が心配だ。
「ひーさんが嫌ならつーさんにする?」
「いや、つーさんはちょっと…。」
(あだ名を変えればいいって問題じゃないよ!まーさん!
こっちは“○ーさん”というあだ名が嫌だから抗議しているんだから汲み取って~!)
心の声がヒートしている中、彼女がものを申したげそうな感じで私の前に来た。
「仕方がないもの、それが“ひーさん”という役目なんだから。」
「だってめぐるちゃん、あたしはその“さん”付けって言うのが違和感あって苦手なんだからさ、言いたい事くらい分かるでしょ?」
“ 私の気持ちを察してくれ”という思いだが、彼女はそういうのが得意じゃないのは知っているが、その思いを無視するかのように言った。
「でも、仲間なんだからそれぐらいガタガタ言っててどうするの?
あだ名というのは常に友達だと思ってくれるいい存在だと嬉しい気持ちになるのは当たり前だと私は思っているけど?
ひーさん?」
“やっぱりそう来るか~!予想的中したけど。
やっぱりそんな運命で私は左右されるのか!”
“嫌な的中だったがやはり言う事は私の反対の意見を持っているだけであるな”と私は思った。
やはり友達関係というのはそう簡単に入ってはいけないものだと感じ、なんだか頭を抱える。
そんな1人になりたい私の横にやって来た。
「何?また言いに来た訳?」
「屋上で1人になりたい貴方の気持ちに察して来たの。」
「察してきたとか…一度あたしに突き放したのに…。」
不貞腐れたように私は彼女を冷たく当たるが、それを知っていたかのように彼女は言った。
「貴方を突き放して言ったのは彼女たちのいる前、それにそうして欲しかったという思いでもある。」
「…。」
「でもね、あたしは附田さんよりよっぽどいいって思ってるの。
それは勝手な人の考えだと思うけど、私は友達として1歩近づけたと思っているから。」
私はその本音を聞いた時、私は2ヵ月前の事を思い出した。
委員長との会話の時に知り合い発言をした事も、それに今では委員長のお陰で彼女と友達として近づく事もできた。
それでも彼女から1歩近づいたという言葉でなんだかそういう気持ちだったんだと気付かされる。
「小さい時はひとかちゃんから始まったけど、ひーさんとしてレベルアップしたっていうことで。
今後ともよろしく。」
「ちょっと待って?
ひーさんってエンドレスにあだ名で呼ばれるって…めぐるちゃん?めぐるちゃん??」
こうして私は『ひーさん』と呼ばれるようになりました。
続
私の名が“附田仁花だからひーさん”という安易にあだ名を付けられた事が大きな出来事であった。
幼少期では「ひーちゃん」、「ひとかちゃん」だったのだが、ひーさんって…。
私はとにかくひーさんという大人びたあだ名がとにかく違和感を感じている。
「ひーさん、おはよう。」
「おはよう…って、めぐるちゃんいつ『ひーさん』ってあだ名で言うようになったの?」
「あら、駄目だったかしら?」
「駄目じゃないけど!
駄目じゃないけど…違和感が…。」
そう、私は彼女からも『ひーさん』と呼ばれるようになった。
「いいじゃない、呼びやすくて私は好きだけど?」
──── というが私は余り好きだとも思っていないのに関わらず、その状況を理解していない彼女。
どうしたらひーさんという違和感の呪縛から解放されるか私はただひたすら待つ事にした。
「ひーさんおはよう!」
「おはよう。」
“ひーさんって何?”私は彼女のヲタ友たちにあだ名を命名された事に話をしようと仕方がなく近づき、抗議した。
「あのさ…ひーさんっていう呼び名そろそろやめて欲しいかなって思っているんだけどどうなのかな?」
“あ~なんか聞こえそうな愚痴でいじめがしそうで少し怖いけど、なんとか振り絞った~…。
でも明日いじめがおきていたら…。
いや駄目だ!そんな事でネガティブになっちゃあ!”
「どうしたの?」
「いや、何でもないよ!なんでも!」
“ふう…怖かった…。”
私は心の中の叫びが思い切り感情が顔に出てしまった。
やーさんという子に見られてしまったが、自分なりにカバーができたが、その子達の反応が心配だ。
「ひーさんが嫌ならつーさんにする?」
「いや、つーさんはちょっと…。」
(あだ名を変えればいいって問題じゃないよ!まーさん!
こっちは“○ーさん”というあだ名が嫌だから抗議しているんだから汲み取って~!)
心の声がヒートしている中、彼女がものを申したげそうな感じで私の前に来た。
「仕方がないもの、それが“ひーさん”という役目なんだから。」
「だってめぐるちゃん、あたしはその“さん”付けって言うのが違和感あって苦手なんだからさ、言いたい事くらい分かるでしょ?」
“ 私の気持ちを察してくれ”という思いだが、彼女はそういうのが得意じゃないのは知っているが、その思いを無視するかのように言った。
「でも、仲間なんだからそれぐらいガタガタ言っててどうするの?
あだ名というのは常に友達だと思ってくれるいい存在だと嬉しい気持ちになるのは当たり前だと私は思っているけど?
ひーさん?」
“やっぱりそう来るか~!予想的中したけど。
やっぱりそんな運命で私は左右されるのか!”
“嫌な的中だったがやはり言う事は私の反対の意見を持っているだけであるな”と私は思った。
やはり友達関係というのはそう簡単に入ってはいけないものだと感じ、なんだか頭を抱える。
そんな1人になりたい私の横にやって来た。
「何?また言いに来た訳?」
「屋上で1人になりたい貴方の気持ちに察して来たの。」
「察してきたとか…一度あたしに突き放したのに…。」
不貞腐れたように私は彼女を冷たく当たるが、それを知っていたかのように彼女は言った。
「貴方を突き放して言ったのは彼女たちのいる前、それにそうして欲しかったという思いでもある。」
「…。」
「でもね、あたしは附田さんよりよっぽどいいって思ってるの。
それは勝手な人の考えだと思うけど、私は友達として1歩近づけたと思っているから。」
私はその本音を聞いた時、私は2ヵ月前の事を思い出した。
委員長との会話の時に知り合い発言をした事も、それに今では委員長のお陰で彼女と友達として近づく事もできた。
それでも彼女から1歩近づいたという言葉でなんだかそういう気持ちだったんだと気付かされる。
「小さい時はひとかちゃんから始まったけど、ひーさんとしてレベルアップしたっていうことで。
今後ともよろしく。」
「ちょっと待って?
ひーさんってエンドレスにあだ名で呼ばれるって…めぐるちゃん?めぐるちゃん??」
こうして私は『ひーさん』と呼ばれるようになりました。
続
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