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8 ※ ごめん、まだ

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 フレイだけが、何度も絶頂に追いやられ、ヴァレリオは前戯だけで終わらせようとしていないかと、フレイは不安に苛まれていた。

「――フレイ……」

 フレイの手を力強く握ったヴァレリオが、ようやくガウンを脱いだ。
 鍛え上げられた肉体に目が釘付けになる。
 だが、脈打つ大きすぎるそれを見た瞬間、フレイの背筋がゾクゾクしていた。

「っ、ごめん……。まだ少しキツイかもしれないけど、いい……?」

 膝裏をもたれ、脚を大きく広げられる。
 全てを曝け出した体勢を恥ずかしいと言っていられないうちに、ヴァレリオの凶悪とも言える性器の先端がフレイの後蕾に触れ、甘い痺れが走った。

「あンッ!」

「……ぅ、」

 フレイの何倍も大きな陰茎を、ぐぷぐぷと飲み込んでいく。

「ひ、ぁ……ヴァレリオ、さま……ぁ、あ、だめっ、こわいっ……いやぁっ、あ、あ、あ……あああぁァーーッ!!!!」

「……くっ」

 未知の快感に肌があわ立ち、フレイは喉をそらせた。
 最後に奥までぐっと突き上げられ、目の前にチカチカと星が散る。
 あっという間に絶頂に追いやられたが、フレイは幸せすぎて涙が出ていた。

「っ、やっぱりキツイな……フレイ、大丈夫?」

「ふぁ、ああァッ! んんんんぅ~~ッ!!」

 ヴァレリオが少し腰を揺らしただけで、フレイは法悦ほうえつひたる。

「っ……ごめん、辛いよね……」

 苦しげに告げたヴァレリオに、そっと抱きしめられ、しっとりとした肌が密着する。
 ビクビクと震えるフレイの耳元で「はあ、」と艶やかな息遣いが聞こえた。
 余裕がなくて気づかなかったが、ヴァレリオの心臓の音も物凄く速かった。

「ううぅぅ……っ、ツライ、ですぅ……ヴァレリオさまぁ……」

「っ、ごめ――」

「気持ちよすぎて、つらいぃぃ……」

 ハッとしたヴァレリオの瞳には、蕩けきった顔のフレイが映っているだろう。
 頬を上気させている美しい顔を眺めていれば、ヴァレリオがくしゃりと笑った。
 唇を重ね、ゆっくりと律動が始まる。

「んっ……ぁっ……あッ……んぁ……ンッ……」

 ひたすら甘い快感を与えられるフレイは、なすすべもなく目の前の相手に縋りつく。

「っ……フレイ……フレイ……っ、ぐ……」

 切羽詰まったような声で名を呼ばれる度に、きゅうきゅうと中を締めつけるのが止められない。
 すると、ヴァレリオの動きが大胆になっていき、ぱちゅんぱちゅんと、肌のぶつかる音が大きくなっていく。

「んぁっ、あっ、奥は、いやぁっ! ひぁっ、あッ、ああッ!」

 そして、奥を突かれる度に、フレイの小さな性器から、水のようなものがぴしゃっと吹き出る。
 恥ずかしくて手で隠そうとしたが、その手をシーツに押されつけられてしまった。

「いやだ、はずかしぃぃ……あっ、あンッ」

「恥ずかしいことじゃないよ。気持ちいいね、フレイ……」

 声を我慢することもできず、フレイは甘えた声で啼き続ける。
 感じすぎてどうにかなりそうだ。
 ただ、粗相をしている姿を見られて、幻滅されたくないと思うフレイは、涙でぐしゃぐしゃな顔のままヴァレリオを見上げた。

「っ、んんぅぅ~~。ヴァレリオ、さま……っ、んんぁぁ……きらいに、ならない、で……っ」

「っ、」

 えぐえぐと、無様に泣きながらお願いすれば、フレイの中にあるものが、ドクンッと大きくなったような気がした。

「あッ……あぁンッ……ヴァレリオ、さまぁ……」

「っ……出すね」

「ああああぁァッ!」

 短く告げたヴァレリオが、フレイの奥を穿つ。
 そして、達しすぎてびしょびしょに濡れているフレイの腹部に、ヴァレリオが欲を吐き出した。

「あっ……ふ、ぁぁ……」

「っ、」

 胸部まで白濁が飛び散り、フレイはぴくんぴくんと体を跳ねさせる。
 快楽の度が過ぎて、終わりのない甘い痙攣けいれんを味わい続けていた。

(…………すごく、見られている気がする)

 荒い呼吸のままのヴァレリオが、いまだにフレイの足の間に居座っている。
 今更ながら、白濁まみれの淫らな体を見られるのが恥ずかしい。
 恐る恐る視線だけを向ければ、夜空色の瞳はギラギラと獣のように光ったままだった。

「っ……ヴァレリオ、さま……? あッ!」

 一度愛されて、蕩けてしまった後蕾に、復活したヴァレリオのものが触れる。

「――ごめん。まだ、おさまりそうにない……」

「っ、そんなっ、うそっ、もう……? あっ、だめっ! ま、待って――あ、んんんぅ」

 まさかヴァレリオの方から求めてくれるとは思わず、フレイは歓喜した。
 しかし、足はガクガクしているし、体は限界だ。
 これ以上の快感を味わってしまえば、自分がどうなってしまうのかわからない。

「フレイ。――いい?」

「っ……は、ぁ……んんぅ……」

 だが、愛する人に口付けをしながらお願いされて、拒否できるはずもなかった。
 醜態しゅうたいさらしてしまっても、今更だと開き直ったフレイは、ヴァレリオにしがみついていた――。




 その後、ヴァレリオに襲われ、二度も愛されたフレイは、幸せで胸がいっぱいのまま、気を失っていた。




















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