57 / 82
第五章 呉月娘の物語 おやこどんぶり
会員資格
しおりを挟む
憧れと羨望の視線の中、聡子が口を開いた。
「新しいメイド任官課程の新入生の皆さん、本日は入学おめでとうございます」
「今年度から各地のメイド任官課程の新入生歓迎会に、卒業生が呼ばれることになりました」
「私は正式には、メイド任官課程ではありませんが、オディール女学館の卒業生ではあります」
「皆さんが卒業されて、任官されることを望みますが、その前に良き婦人となられるように、学業に励んでください」
「そして私以外にももう一人、ゲストが来られています、多少職権を乱用しましたが、お願いを聞いて頂けました」
「皆さん、驚かないで下さいね、ゲストとはナーキッドオーナーで有られるミコ様です」
この名前を聞いて、学生は半信半疑の表情を浮かべましたが、そこへミコが出てきました。
一瞬で静まり返りました。
「皆さん、そんなにかしこまらないでください、ここにいるのは単なる吉川美子、オディール女学館の卒業生の一人ですよ」
聡子が慌てています。
ミコがオディール女学館の卒業生とは、公表されていないのです。
「聡子さん、いいではありませんか、ここにいる皆さんは一応リングをお持ち、守秘義務の魔法が利きますからね」
そういうと、ミコは一人一人に親しく声をかけます。
当然、久世直子にも声をかけてくれました。
「たしか長谷川倫子さんの姪御さんね、倫子さんはよく尽くしてくれています、私は心より感謝しています」
ここで久世直子は、とんでもない爆弾発言をしました。
「叔母様はミコ様の夜に侍っているのですね、そんなに叔母様がお好きですか!」
こんどこそ、本当に歓迎会が静まり返りました。
ミコがあっさりと、
「長谷川倫子さんは大好きですよ、夜も素敵ですし、お仕事も見事ですね、素晴らしい女性ですもの、私は愛しておりますよ」
「こちらの鈴木聡子さんも、素晴らしい女性ですから、当然愛しております、愛した方は、いついつまでも愛し続けます」
「おかげで多くの素晴らしい方と、夜の睦事をいたしております、私は噂どおり宇宙一の好色女ですからね」
あっけらかんと言ってのけ、明るく笑った。
鈴木聡子が、
「まったくミコ様は女たらしですね、皆さま、ミコ様はこのようなお方です、加えていえば宇宙一の色摩でど変態ですからね、毒牙に気を付けるようにね」
とまんざらでもない顔で言った。
久世直子が、
「私は毒牙にいつでもかかりたいと思います、叔母に負けぬようにいたします、任官して良きメイドになり、必ず寵妃になり、良き女奴隷として仕えたいと思います」
さすがに驚いたミコが、
「いまからそんなに決めなくても、良き殿方が出てくるかもしれませんよ、でもありがとう、任官されることを期待しております」
こうして久世直子は簡単に落ちた。
いまではミコ様命の、筋金入りのメイド任官課程の学生となった。
「ほらね、こうなるでしょう」
と、呉月娘が長谷川倫子に言った。
「まったく驚いたわ、あれから直子よく来るわ、どうすればミコ様に気に入ってもらえるのと、しつこく聞くのよ」
「で、なんて返事したの?」
「『シャチホコ』を教えたわ、練習するといっていたわ」
「他には、『おやこどんぶり』の事はいったのでしょう?」
「いったわ、真っ赤になっていたけど、なんか覚悟を固めたような顔をして、叔母と姪ではなんというのか、なんて聞いたわよ」
「あえていうなら、『たにんどんぶり』になるのかしらね」
この言葉に、長谷川倫子は声をあげて笑った。
以来、長谷川倫子と呉月娘は親友のようになり、姪や娘も親しく交流するようになった。
その後、パープル・ウィドウ・クラブの会員資格が設定されました。
なんでも……
第一要件、未亡人であること
第二要件、娘、または姪とともにミコさまの夜に侍ること
第三要件、オムツを愛用すること
この規約を聞いたミコは頭を抱えたそうですがね。
FIN
「新しいメイド任官課程の新入生の皆さん、本日は入学おめでとうございます」
「今年度から各地のメイド任官課程の新入生歓迎会に、卒業生が呼ばれることになりました」
「私は正式には、メイド任官課程ではありませんが、オディール女学館の卒業生ではあります」
「皆さんが卒業されて、任官されることを望みますが、その前に良き婦人となられるように、学業に励んでください」
「そして私以外にももう一人、ゲストが来られています、多少職権を乱用しましたが、お願いを聞いて頂けました」
「皆さん、驚かないで下さいね、ゲストとはナーキッドオーナーで有られるミコ様です」
この名前を聞いて、学生は半信半疑の表情を浮かべましたが、そこへミコが出てきました。
一瞬で静まり返りました。
「皆さん、そんなにかしこまらないでください、ここにいるのは単なる吉川美子、オディール女学館の卒業生の一人ですよ」
聡子が慌てています。
ミコがオディール女学館の卒業生とは、公表されていないのです。
「聡子さん、いいではありませんか、ここにいる皆さんは一応リングをお持ち、守秘義務の魔法が利きますからね」
そういうと、ミコは一人一人に親しく声をかけます。
当然、久世直子にも声をかけてくれました。
「たしか長谷川倫子さんの姪御さんね、倫子さんはよく尽くしてくれています、私は心より感謝しています」
ここで久世直子は、とんでもない爆弾発言をしました。
「叔母様はミコ様の夜に侍っているのですね、そんなに叔母様がお好きですか!」
こんどこそ、本当に歓迎会が静まり返りました。
ミコがあっさりと、
「長谷川倫子さんは大好きですよ、夜も素敵ですし、お仕事も見事ですね、素晴らしい女性ですもの、私は愛しておりますよ」
「こちらの鈴木聡子さんも、素晴らしい女性ですから、当然愛しております、愛した方は、いついつまでも愛し続けます」
「おかげで多くの素晴らしい方と、夜の睦事をいたしております、私は噂どおり宇宙一の好色女ですからね」
あっけらかんと言ってのけ、明るく笑った。
鈴木聡子が、
「まったくミコ様は女たらしですね、皆さま、ミコ様はこのようなお方です、加えていえば宇宙一の色摩でど変態ですからね、毒牙に気を付けるようにね」
とまんざらでもない顔で言った。
久世直子が、
「私は毒牙にいつでもかかりたいと思います、叔母に負けぬようにいたします、任官して良きメイドになり、必ず寵妃になり、良き女奴隷として仕えたいと思います」
さすがに驚いたミコが、
「いまからそんなに決めなくても、良き殿方が出てくるかもしれませんよ、でもありがとう、任官されることを期待しております」
こうして久世直子は簡単に落ちた。
いまではミコ様命の、筋金入りのメイド任官課程の学生となった。
「ほらね、こうなるでしょう」
と、呉月娘が長谷川倫子に言った。
「まったく驚いたわ、あれから直子よく来るわ、どうすればミコ様に気に入ってもらえるのと、しつこく聞くのよ」
「で、なんて返事したの?」
「『シャチホコ』を教えたわ、練習するといっていたわ」
「他には、『おやこどんぶり』の事はいったのでしょう?」
「いったわ、真っ赤になっていたけど、なんか覚悟を固めたような顔をして、叔母と姪ではなんというのか、なんて聞いたわよ」
「あえていうなら、『たにんどんぶり』になるのかしらね」
この言葉に、長谷川倫子は声をあげて笑った。
以来、長谷川倫子と呉月娘は親友のようになり、姪や娘も親しく交流するようになった。
その後、パープル・ウィドウ・クラブの会員資格が設定されました。
なんでも……
第一要件、未亡人であること
第二要件、娘、または姪とともにミコさまの夜に侍ること
第三要件、オムツを愛用すること
この規約を聞いたミコは頭を抱えたそうですがね。
FIN
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる