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第五十八章 征服した人々
お風呂でバスト
しおりを挟むとにかく館に入ります、シンプルな内装、部屋が3つばかり、小さな台所と、かなり立派なお風呂がありました。
「風呂、フロ、ふろ♪」
私はすっぱりと、服を脱ぎ散らかして……
「おふろ!おふろ!」
スピンクスが風呂に入ろうとしています。
猫のくせに生意気な!
「猫は水が嫌いでしょう!」
「私はライオンです!」
本来の姿になりました。
「かけ湯もできないくせに!」
「サリー様にかけて頂きます!」
まったく、こいつは私のペットのはずなのに、サリーさんにベッタリ……
「お嬢様、大人気ないですよ、スピンクスと同じ土俵に立って何とするのですか、スピンクスも、お嬢様は主なのですよ」
「……だってマスター……怖いのですもの……」
なるほどね、たくさんの命を奪ってきたのですから……えっ違う?
「容赦無くこき使うのですから!それに撫でてくれないし!」
サリーさんがケラケラ笑いました。
「お嬢様、スピンクスも女ということですよ、女は褒められ大事にされ、そして愛撫されてこそ、お仕事をするのです」
「はぁ……」
理解できません、女ってのは……私も女ですけど。
「お嬢様、そんな所で全裸の仁王立ちは如何かと、女学生が困っていますよ」
ラダさんと鈴姫(すずひめ)さん、目のやり場に困っています。
「でもお風呂でしょう、皆、裸で入らねばどうするの?」
この一言で、皆で仲良くお風呂に入りました。
相変わらずのナイスバディはサリーさん、いいですね……この身体……
「この乳房……いい形ですね」
「お嬢様もなかなかですよ、大体、あまりに大きなのもね、ジジさんなんか、デカすぎて、牛かと思いますから」
サリーさん、実は巨乳願望ではと、思ってしまいました。
ラダさんと鈴姫(すずひめ)さん、何故か胸を隠して湯船に入っています。
「そんなに隠さなくても、小さいことは恥ではありませんから」
「そうそう、程良いのが最良なのですよ」
「いえ……そういう訳では……」
プルンではなくブルンでしたよ、二人は。
「……」
スピンクスが、
「みてみて、私の胸!」
えぇえぇ、先程から貴女の胸は見せつけられています!
ご立派なことで、そんなに大きいのを二つもつけていたらバランスが悪いでしょう!
きゃーきゃーとお風呂で騒いでいるところへ、ウルヴァシーさんがやって来ました。
浅黒い肌、長い足、でも胸はほどほど……
「小さい!」
と、スピンクスが遠慮なく云います。
これこれスピンクス、真実を語るのは、いけませんよ。
「でも、マスターより大きい!」
このバカ猫、三味線にしてくれる!
で、お風呂でまたまた、きゃーきゃーと一騒動。
その後、寝ました!
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