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第四十七章 山荘予言
誰が舞台で踊るのか
しおりを挟むクリームヒルトが寝てから、私は姉と話しを続けました。
「とにかく、『あいつ』のシナリオですが、仕方ないかもしれませんね」
「そうね、それより役者が出揃ったとは思いませんか」
「姉さんの云うとおり、第六のラッパは鳴りましたが、最後はまだ、ハルマゲドンはまだ進行中ですし」
「役者は、第一に私たち、第二に野良アンドロイド、盟主はひょっとしてイザナミかもしれません、第三はイザナギ一味、そして虫……さらにはナチス……」
姉が、
「ナチスはいたとしても大したことはないはず、懸念は『あいつ』だけ……」
「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)様を呼び捨ては、如何かと思いますが……」
「そうでした」
「この先、誰が舞台で踊るのか……ですかね」
「ここ一月、様子をみれば判るでしょう、ただ虫は脇役でしょうね」
「前座ということは、私も理解しています」
「不思議なのは、野良アンドロイドの影が見えないのですが……
「私はフェルナンダが、野良アンドロイドの手先かと考えていましたが……」
「南米や欧州には、野良の手先がウヨウヨいる筈です、多分、小笠原にも……」
「ひょっとすると身近にいるのかもしれませんよ、気をつけなさいアナーヒター」
「変に近づいてきた者にたいして、注意しているのですが……私は野良共は活動していると思うのです、なにか異変が出ればそれでしょう」
「アナーヒターと同じように私も考えます、テラの人類に、好意は持っていないと推測できるわ」
「好意があれば、今までに接触しに来るはず、むしろ敵意を持っていそうです」
「野良アンドロイドは、アスラ族女性体に従っていたはず、私たちには、それほどの敵意はないはずですが、テラの人類に対しては、主とは思っていない……」
「スーパープルーム騒動に隠れて、何らかの行動を起こすのではと、考えていたのですが」
「しばらく監視しながら静観ですか」、と姉がいいます。
私も「それしかないでしょうね」と返しました。
そんな話をしながら、私はヨーロッパが心配になりました。
一度は見に行かねば……そんな思いを抱きながら南米視察を終えました。
おみやげはいっぱいの献上品……
結局クリームヒルトも、ベアトリスさんと同じく小笠原高女に編入、ベアトリスさんは高女の四回生に編入、こちらは忍さんの推薦となり、注目を浴びました。
もう一人、クリームヒルトは小学部五年に編入、保護者として、私の署名と姉の署名があります上に、側女のチョーカーをつけていますので、一騒動起こったそうです。
まぁ、忍さんに任せておきましょう。
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