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第六章 スリークッションゲーム

ベストな判断と思いますよ♪

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 ……早くカタをつけないと、敵の計略に引っかかるわよ……あぁ……小惑星を装ってやってきている……しかたない、また戦術コンピューターに介入ですか……

「アリソン軍事参議官、三号のコンバットがかなり遠方の敵を感知しました!本艦進行方向球座標……真下です、下から高速で接近しています!」

 愕然としているアリソンさんですが、戦術コンピューターが
「真下からの敵と接触まで三分、陽子崩壊領域設定バリアでの防衛戦闘を勧めます」

「防衛戦闘?そうでした、二号から四号までコンテナ、本船とともに、全力でジュピター号を取り囲め、その後に陽子崩壊領域設定バリアを展開せよ!」
 
……そうそう、遥か古代の遺物の兵器、何ほどの事もない、陽子崩壊領域設定バリアで十分……でも一号コンテナは損害を受けるでしょうね……

 シウテクトリさんが、
「まずい展開だな、一号コンテナだけでは敵の戦力と五分、すこし分が悪いかもしれない、陽子崩壊領域設定バリアの防衛戦闘か、まぁこれでジュピター号は万全だが……」

「陽子崩壊領域設定バリアの威力はすごいからな、防衛戦闘は正解だ」
 と、イザナミさんがいいます。

 ……もう、防衛戦闘だけでもまずいのよ、70点よ……しかしそれでもいいですかね、要はジュピター号を守って、小惑星311999にぶつければいいわけだから……

「陽子崩壊領域設定バリアの、内部防衛エリアを展開せよ!引き続き外部防衛エリアの展開を準備!」
 内部防衛バリアが鈍く輝きながら展開されます。

 真下からの敵は前方の敵と同数の七隻、そのうちの五隻を陽子崩壊領域設定バリアの外部防衛エリアの内側に侵入にしたようです。
「いまだ、外部防衛エリアを展開!磁気単極子(モノポール)の振動を開始!」

 敵の五隻は瞬時に陽子崩壊しました、勿論発生した物質のエネルギーは回収していますがね。
 残りの敵は二隻、これが前方の敵と合流しようとします。

 ……やはり一号コンテナが挟撃を受けることになりますね……どうしますかね……対策をまた戦術コンピューターに答えさせようかしら……

 しかしここでアリソンさん、
「一号のコンバットを一号コンテナ付近に集めよ、その後一号の防衛バリアを最大出力で稼働させよ!」
「一号の防衛バリア展開を確認したか!」
 確認の返事があります。

「陽子崩壊領域設定バリアの防衛戦闘を解除、引き続き前方敵をターゲットに陽子崩壊領域設定バリアを設定、出力を絞れ、すぐに展開せよ!」

「おぉ!」
 メイド号でそれとなく監視していたシウテクトリさん、イザナミさん、ゼノビアさんの三人から歓声が上がります。

「これはいい判断だ!」
 ゼノビアさん、満面の笑みですね。

 ……いいですよ♪ベストな判断と思いますよ♪……

 一号コンテナの防衛バリアは、なんとか持ちこたえましたが、発生装置が使い物にならなくなりました。
 出力を絞ったのにね、敵は大破していますので、残っていた一号コンテナのコンバットが始末しています。

 アリソンさんが、
「やれやれ、なんとか乗り切ったか……」

 その後、ジュピター号は予定通り小惑星311999に、オーバードライブで計算通りに頭から突き刺さり、エンジン噴出口と同軸にセットした核爆弾を爆発させ、小惑星311999はエウレカにぶつかり、その結果エウレカは、土星に突っ込みました。

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