百年紀のカレンダー２ ガリレオ・カウンティス 【ノーマル版】

第六章 スリークッションゲーム

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　小惑星エウレカ……マルスの軌道上にある直径１３キロ程度の小惑星……
　Ｌ４後方火星トロヤ群小惑星と呼ばれるものですね。

「破壊されない程度に、連続的に当てれば良いだろう……加速させるだけだからな」
　エーギルはこれに、エウノミアで採掘した小さい塊を、連続してぶつけた。
　勿論、マルスと交差するように複雑な計算をした上で……

　ミコさんは、小惑星エウレカの軌道の異変にきずいていました。
　エールさんもきずいています、そして予定通りに……

「アリシア執政官、エール様より緊急電です」
　レリン軍事参議官、少々蒼い顔です。

「何事？読んでください」
「小惑星エウレカの軌道に異変あり、マルスと衝突の可能性大、ガリレオ衛星ステーションにて対応されたし」

「えっ！対応できるの？」
「分かりません、しかし対応しなくてはなりません」
　
「そうね……皆を集めて知恵を絞りましょう……」
「しかし執政官！これは！」
　アリシアさん、ここでレリン軍事参議官の話を止めました。

「それ以上は言わないの、試されているのは確かです、分かっていますよ」
「だからこそ、なんとしても対応してみせましょう、ある意味チャンスじゃないですか！」

　対策会議が急遽開かれますが、いい知恵が出ないようですね……
　しかたないですか、ヒントでも出しますかね。

　アニー・スチュアートさんを誘いましょうか……
「アニーさん、暇の相手をしてくれない？」
「ミコ様のお相手を？光栄です」
　服を脱ごうとするアニーさんです。

「いえ、夜の方ではなくて、ビリヤードの相手をしてくれない？」
「私得意なのですよ、ミコ様、私の相手になれますかね？」

「いいましたね、返り討ちにしてくれます」
「じゃあスリークッションなどどうですか？」
　おやまあスリークッションですか？
　余程自信が有るのでしょうね。

　赤、白、黄の三つの球が１０フィートの大台に用意され、自信満々のアニーさん
「私が勝ったら、ご褒美をお願いいたします」

「いいですよ、余程自信が有るようですね、ルールはこうしませんか、互いにつき始め、ミスするまでの得点」
「一回勝負ですね、分かりました、そうでなくっちゃ、ご褒美も遠慮なく頂きますからね♪」

　でもアニーさんの云っているご褒美ってなんでしょうね……

　いい具合にお昼ですからね……ここは食堂……執政官府のメンバーもここに来ますからね……
　やはりきましたね、疲れた顔のアリシア以下、フルメンバーですね。

　まぁ勝っちゃいましょうかね。
　というわけで圧勝です。