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第四章 メインベルト小惑星帯
ノヴァの果てに
しおりを挟む「コンバットの指揮移譲を求めています」
「指揮を引き継げ」
……チャンスよ、敵は固まっているのよ!なにしているの!……
レリンさんが、
「被弾のシェルターステーションは戦闘可能か?」
「可能ですが、陽子崩壊領域設定バリアの展開装置は吹き飛んでいます」
「被弾シェルターステーションのノヴァの準備、ソル星系の諸惑星に影響せぬようにノヴァと同時にシェルターステーションは緊急脱出、本艦の陽子崩壊領域設定バリアで一帯を封鎖せよ」
……そうそう、いい判断よ、でもコンバットの回収を忘れないで……
「まずコンバットをこちらにあつめろ!」
レリンさん、確認すると被弾したシェルターステーションを敵に突っ込ませました。
防御バリアが崩壊していきます、外殻が壊れていきますが、何とか敵の真ん中まで侵入しました。
「ノヴァ!」
表層を核融合反応が起こり、一瞬で暴走爆発しました。
その一瞬の間にシェルターステーションは全力でショートワープ、保線ステーションはベストなタイミングで陽子崩壊領域設定バリアで覆います。
敵の戦闘艇と領域転移装置搭載艦は消滅、何事もなかったような宇宙空間が残っているだけです。
……やれやれ、胃にこたえたわね、ナイトガールさんと遊ぼうかしら……でも、百合の会議は恐ろしい……一人で寝ますか……
ミコさん、気苦労したようですね。
レリンさんが、
「敵艦隊は殲滅しました、今よりエウノミアへ陸戦ロボットを降下させます」
「被弾したシェルターステーションは、修理できるのですか?」
アリシアさんが心配そうに聞きますと、
「ガリレオ衛星ステーションの軍用ドックなら、なんとか保線用緊急退避ステーションまでは修理できます、シェルターステーションなら建造可能になっています
「したがって被弾したシェルターステーションは、ガリレオ衛星ステーションの軍用ドックで修理できます」
安心したアリシアさん、
「修理できるのなら安く上がるのでしょうね、ミリタリーからの請求が高いと困りますからね、なんせ予算に計上されていませんから」
アリシアさん、ミコさんなみにケチでした。
まぁ女性とはそういう人たちのようですね。
「執政官、エウノミアへ陸戦ロボットを降下させますよ」
はたっと気がついたアリシアさん、
「そうでした、降下させてください」
指揮官として、ミランダさんが率いる事になり、一個大隊五百体の陸戦ロボット部隊は、やっとエウノミアへ降下していきました。
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