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第三章 宇宙貨物鉄道

最初のお仕事

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「ねえレリンさん、ここは執政官府で処理しませんか、最初のお仕事ですよ、思い通りにしてみてはいかが、アリシアさんを助けてあげて下さいな」
「いいのですか?」

「勿論、オフ・コースですよ、存分にやってみなさい、何かあれば、私が何とかいたしますよ」
 ミコさん、少しばかりカッコ良いですね、なにやら究極のフラグが立っています。

「アリシアさん、貴女が仕切るのですよ、軍事参議官から報告を受けて、対策をたてなさい」
 そういうとミコさんは席を立ちました。

 対策会議のメンバーは、アリシアさんに注目です。

「では対策会議を続けましょう、レリン先任軍事参議官、まずコンテナ群をメインベルト小惑星帯に展開させてください」
「すぐに手配いたしますが、全力展開ではなく、メインベルト小惑星帯両脇のシェルターステーションのコンテナ2セットを使用し、保線用緊急退避ステーションには待機を命じてはどうでしょうか?」

「私は軍事には疎く、その意味が分かりませんが、どうして全力展開ではないのですか?」
「この付近の我が方の軍事力としては、保線用緊急退避ステーションが一隻、シェルターステーションが二隻、この三隻だけがいま使える戦力です」

「主戦力は保線用緊急退避ステーション、シェルターステーションが護衛艦艇となるでしょう、小さいですが一つの艦隊を組織できます、その艦隊の露払いとして保線用緊急退避ステーションのコンテナは必要です、まずはシェルターステーションのコンテナを展開させて、偵察です」

「分かりました、レリン先任軍事参議官は、その方向で出動命令を出して下さい」
 レリンさんが手配の為に、席をはずします。

「次にジュピター号からの映像があるようですので、レリン先任軍事参議官が戻られるまで、見てみましょう」
 そこには一隻の戦闘宇宙艇が映っていました。

「確かに男性体の戦闘宇宙艇だが、極めて古いタイプだ、確か惑星アールヴヘイムンで見つかった物に似ている、機密報告で見たことが有る」
 と、ミランダ軍事参議官。
「どうやら単艦ではなさそうだな、隅にもう一隻映っている」
 と、ダリヤ軍事参議官が指摘しています。
 そこへレリン先任軍事参議官が戻ってきました。

「良いところへ、この映像を見てどう思われますか?」
 アリシアさんが聞いています。

「動きからしてサイボーグ戦闘艇のようだ……それにしても古い型だな、アールヴヘイムンで見つかった物に似ているが、それよりも古そうだ、多分試作品ではないか?」

「サイボーグ戦闘艇?では生体が組み込まれているのですか?」
「多分そうでしょう、しかし『最後の審判戦争』に投入された最新型ではありません、当方のシェルターステーションで破壊できるでしょう」

「後は偵察結果を待つしかありませんね、その間に艦隊を集結しておきましょう、サイボーグ戦闘艇を相手が持ち出した以上、どこかに生体への物資補給が必要ですが……」
 アリシアさん、なかなか鋭いです。

「懸念は理解しております、しかし生体への物資補給が必要と分かれば、メインベルト小惑星の中に、敵の補給基地はあると思われます」
「見つければ破壊すべきです、ルシファー様はこのような兵器は許されない物と、常におっしゃられています」

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