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第五章 ハウスキーパー
離れの特別室を確保して下さい!
しおりを挟む「お嬢様のご裁可がおり次第、すぐにヴィーナス・ネットワーク全域に告知いたしましょう」
「マレーネさん、お嬢様は今、何処におられますか?」
「温泉ですね、お休みの間、のんびりするつもりですよ、連泊の予約などしていますから、イシス様とお二人で……あっ!露天風呂を借りきっている!」
「他に女は居ますか!」
「……どうやらお二人だけですが……まずいですね……取り入ろうとする現地の者たちが……スピンクス……サリー様、あ奴、寝てますよ」
「まったく……役に立たない猫ね!イシス様では女関係は役に立たない、お嬢様に女を献上したがる、悪い癖がありますから!」
「サリー様、私が温泉旅行の間、見張りに行きましょうか?」
会議のメンバーでもあるヒルダ様の一言で、色めき立った愛人さんたち。
「何を皆さん、色めき立っているのですか!」
と言いながらサリー様も、なにやら右手にお風呂グッズなどを詰めた袋を持っています。
いつの間に……素早い……唖然としたクリームヒルト。
「仕方ない、後幾日温泉宿に予約しているのですか?」
「現地の日付で五月の六日まで……今日を除いて後五日間ですね」
「一日四人で何とかなりますね」
と、マレーネ様が呟きます。
「予約できますか?」
「お二人がお泊りの宿は超高級旅館ですね……離れの特別室ですね……」
「ここは離れの特別室が三室……超高級ですので……何とか一室ずつですが取れますね……一部屋……四名まで可能ですね……」
「すぐ確保して下さい!」
「もしもし……◯◯館、そう離れの特別室を明日から……そうそう……どれでもいいから……三名から四名で……外人さんの接待です……」
「名前?小早川……そうそう、今から予定を立てるので、延べで二十名……それと案内人のために、通しで一部屋とれますか?」
「それより下の部屋で準特別室ならなんとかなる……そうです」
「代金はすぐに全額前払で、そちらの口座に振り込みます、確認してください」
「十分後に、再度お電話を差し上げます」
「そうそう……チェックイン?外人さんの接待と、温泉での保養ですので、基本的に十一時にチェッイン、翌日十時にチェッアウト、追加料金は支払います」
「そうそう……つまり一泊三食……そうです、出迎え?そうですね、松江駅からタクシーに乗りますので結構ですよ……」
「何とかなりそうです、いわゆる外人さんばかりでは不審に思われるので、案内人として、日本人を付ける必要がありますので、一部屋確保しておきました」
「準特別室ですが二人宿泊できます、こんな機会はめったにありませんので、誰か適当な方を選択して下さい」
盛り上がりが物凄いのですが、クリームヒルトは二人の姉上様たちが可哀想になりました。
……休憩にならないわ……いつもこうなのでしょうね……でも分からないではないわ!
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