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第十一章 メシアの噂

有機体へ再構成

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 五人の身体が粒子になり、その中から白骨が現れ、筋肉が付き、皮膚が張り付き始めます。
 小一時間ほどで、五人の身体が再構成されました。
 その後、軽く五人をさらに愛撫しました。

「皆さん、無断ですが、有機体にさせていただきました」
「皆さんの身体に有った官能回路は、暗殺用で起動してしまいました」
「自己破壊回路が起動しそうでしたし、暗殺用回路ですので、相手ととともに心中するようになっていたようです」

「いまの皆さんの身体は安全ですし、皆さんの嫌がっていた、愛玩用の官能回路はありません、しかし人としての官能の感覚はあります」

「有機体の身体とは、こんなに感覚が豊富なのですか!下半身からの常にうずくようなみだらな感覚がありません」「あの感覚は強制的で、少しでも触られると狂いそうで……すっきりしたことがありませんでした」

「エッチって爽快感があります、でも、巫女様以外に触られたくありません」
「この身体はミコ様だけに見せるもの、エール様が云われていたことが、実感としてあります」
「あぁ、みだらな感覚が違います、私たち、本当の愛玩用のアンドロイドになったのでしょうね……幸せを感じます」

「マレーネさん、ヴァルキュリヤさんたち、壊れていませんか、復元を失敗していませんか?」
「間違っていません、彼女たちのこれが本質です、いわゆるヤンデレと云うやつです」

「よいではありませんか、これぐらいのほうが信頼できますから、見事ですね、骨抜きです」
「これほどにアンドロイドを骨抜きにして……まぁ私もそうですが……何でもするというのは理解できます」

「で、写真はどうしますか?」
「勿論撮ります」

 私はサリーさんを呼び、シャッターを押してもらいました。
 この写真は絶対に門外不出、他人に見せるわけにはいきません、でもサリーさんが、
「お嬢様とツーショットもとりましょう」
 なんていうものですから……

 とてつもない写真、わいせつまではありませんが、スッポンポンのヴァルキュリヤがスッポンポンの私に恍惚とした顔で……

 この後、ヴァルキュリヤさんたちに、側女のチョーカーを授けました。
 そして、彼女らのプライドを考慮して、戦士としての待遇にしました。
 正式に軍事部門のヴァルキュリヤ・ハウスの誕生です。

 彼女たちは有機体アンドロイドです、基本的に小雪さんぐらいの、潜在的な戦闘能力があります。

 そこで近接戦闘用の小さい独鈷杵(ドクコショ)と、振武刀という、タハード鋼 (ニッケル・クローム・マンガン鋼) という特殊鋼から量産される刃長 68.4㎝の日本刀を与えました。
 もちろん、ただの日本刀ではありませんよ
 使い方も丁寧に説明しました。

 クールととなえて切れば、刃先に触れたもの凍り付き、ホットととなえれば反対に溶ける、そのままでいればストロングモード、どんな物では切れるでしょう。
 各自が持っていた魔剣の機能も、グレードアップして装備されています。

 さらに皆にも配布している拳銃も支給します。
 ベレッタM950ジェットファイアとマグナム・プラスです。
 近接戦闘用の小さい独鈷杵(ドクコショ)をつけて、マグナム・プラスをぶっ放すと、ライフルクラスの射程距離になります。

 ブリュンヒルデさんが、
「ありがとうございます、ミコさまの武装親衛隊として、ミコ様だけに忠誠を誓います」
 ヴァルキュリヤチームは、ヴァルキュリヤ・ハウスとなりました。

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