惑星エラムより愛をこめて 第一部 アラウンド・ザ・ワールド編 【ノーマル版】

第十一章 メシアの噂

目の下に大きな隈が出来ています

　一週間が過ぎ、エラムでの日程も終わり、無事にレイキャネース・ハウスへ戻ってきました。
　ヴァルキュリヤチームも一緒です。

　薫さんが、
「また女ができますね、おめでとうございます、ちゃんとハウスキーパー以下、正式に百合の会議のお墨付き、本人たちも了承しています、はやく女にしてあげてくださいね」
　なんですか、それは……

　イーゼルで毎晩、寵妃の皆さんに責められ、睡眠不足です。
　しかもエラムに残る愛人さんも、夜な夜なやってきて……
「サリーさん、眠い……」
「しりません！」
　すこし冷たいサリーさんです。

　ディアヌさんとエッダさんが心配しています。
　アリスさんに、
「ミコ様はどうされたのですか、目の下に大きな隈が出来ていますし、サリー様がご立腹ですが？」

「お姉さまはエラムで毎晩エッチをしていたの！サリーはしてもらえなかったの！それでプリプリ」
「アリス！」
　ものすごくサリーさんが怒っています。

　ココさんが、
「まったく、アリスお姉さまはデリカシーがない、女としての修行が足りませんわ」
「私だって、してもらえなかったのよ！」
「アリスお姉さま、だから女としての修行が足りないといったでしょう、夜の！」
「ココ！」
　サリーさんが更に怒ります。

「二人とも、そのへらず口を縫ってあげましょうか！」

「はいはい、サリーさんもアリスさんも、アテネさんも小雪さんも、今晩ね」
　誰かが私の服のすそを引っ張ります。
　深雪さんです、そうでした、エラムの航路を見つけたのですから……

「約束でしたね、深雪さん、今日から麗人です、ご褒美がいりますね、いまからいたしましょう」
　サリーさんが「いまはお昼寝したほうが……」
「大丈夫、今夜することをして、皆さんの腰が抜けたら寝さしていただきます」

　深雪さんを散々に責めて愛人さんも満足させて……
　我ながらタフとおもいますよ。
　だってディアヌさんとエッダさんも勢いでね、このごろこの二人も羞恥心がないというのか、なれたのか、声なども我慢しませんから、堂々と嬌声を上げてくれます。

　この日、レイキャネース・ハウスは色っぽい声が延々と響いていました。

　えっ、次の日？ブラッドメアリーの五人に、朝食後に襲われました、なんでも散々に●△◎な声を聞かされ、我慢できなかったそうです。
　もじもじ君で、押しかけられて……

　ゾーイ、セシリア、カーリー、ガートルード、ポーリーンをデザートに頂いたというか、いただかれたというか……

　満足したような顔をして、裸でテーブルについて、ブラッドメアリー・ジュースをストローで飲んでいるヴァンパイア娘。
　超健康体の五人ですから……プリンプリンのお肌ですね。

「そういえば、その造血製造機のお味はどう？」
「フレッシュでおいしいです、部族では、ミコ様は死の女神様と、あがめられています」
「ヴァンパイア族の神、ルシファー様に、もはや逆らうものなどありません」
「お写真も出回っており、皆それを掲げています」