上 下
48 / 124
第四章 アメリカ新婚生活

女以外の手土産がほしい

しおりを挟む

「さて、貴女たち、それなりの覚悟で来ているのでしょう、このアーカンソーで散ってもらいましょう」
「どうして殺しましょうか、少しずつ切りましょうかね」
「とりあえず別室で転がってもらっていましょう、ワン君たち、見張っておきなさい、たべちゃあだめよ」

 その後、私は震えあがっている残りのメイドさんたちに、この五人の記憶だけを完璧に消しました。
「おいしかったですよ」と、ねぎらいの言葉をかけました。

「ミコ様、私は……」
 エッダさんが何かを云いかけます。
 事務担当者さんは知らないでしょうね。
「信じていますよ」
「さて、尋問でもしますか、ダフネさん、付き合ってくれますか、そのぐらいいいでしょう」
「なら、マレーネも付き合ってくれなくては」
と、笑って云いました。
 でもマレーネさんは、
「拷問のほうが早いのでは」

 隣室では綺麗なメイドさんが震えています。
「さて、どうしてほしいですか」
「殺せ」と、モサドさんがいいます。

「私としてはあんなことや、こんなことをされる奴隷さんに、なって欲しいのですが?」
「殺せ」と再度云います。

「まぁ、いいでしょう、でも殺すのはやめましょうかね
「釈放してあげましょう、別に困ることでもないので、まぁ、貴女たちの飼い主に迎えを寄こしてもらいましょう」

「ディアヌさん、アリシアさん、エッダさん、来てください」
 三人がやってきましたので、
「申し訳ありませんが、ネイサンとジョンとシャルルの三人に、お宅の特別製のメイドさんを引き取りに来るようにと言ってください、もう飽きたと、私が言っていたといってね」

 しばらくして、お迎え車がやってきます。
「貴女たち、居場所がなくなったら、ここへいらっしゃい、守ってあげますから、でも奴隷が条件ですよ」
「それからお迎えの方、手荒な事はやめなさいね、死体はのぞみませんよ、せっかくお返しするのですから」

 まぁ、こう言っておけば、命はとらないでしょう。

「それから、早く弁解にいらっしゃいと伝えるようにね、なにか女以外の手土産がほしいですね」

 ダフネさんが、
「見逃していいのですか?」
「問題ないでしょう、だって漏れれば困るのは相手でしょうし、私が怒ればどうなるかは、良く知っているでしょうし」

「でも楽しみですね、お土産が、何をくれるのでしょうかね、お・ほ・ほ・ほ」
「ミコさまも悪ですね!」
「そりゃあ、そうでしょう、なんせ私はルシファー、地獄の魔王ですから」

 三日して、三人の腹黒野郎がやってきます。
「弁明はしますか?」
「その、ミコ様の安全を守るために……」
「陳腐ですね、そんなに私が怖いですか?でなければ弱点を探るなどの、今回の行為を計画しないはず」

「各国諜報機関はいい面の皮ですね」
「特にネイサン、あとのメイドさんも大なり小なり、警察などの関係者ではないですか、私の寝首でも欲しいのですか?」

「まぁ、このような事では、私は怒りませんから、ただ高くつきますよ、なにをくれるのでしょうね
「ロッシチルド財閥をくれますか、それともあの金の話、実行しましょうか」
 だんだん腹が立ってきました、ナノマシンが反応しています。
「ほんと、ストレスがたまります」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

婚約破棄は誰が為の

瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。 宣言した王太子は気付いていなかった。 この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを…… 10話程度の予定。1話約千文字です 10/9日HOTランキング5位 10/10HOTランキング1位になりました! ありがとうございます!!

処理中です...