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第二章 テラの事務担当者
ココ
しおりを挟むディアヌさんが、両親と妹を連れてきました。
「よく来ました、お嬢様の事はご承知ですね」
「私は女悪魔ですから、お嬢様は頂きました」
「私の保護の下に入った以上は私に責任があります、その責任は全うします」
「ここにいるのは私の愛人です、私の正式の名前はヴィーナス・イシュタル・アフロディーテ・イナンナ・ウェヌス・アウシュリネ・アウセクリス・ヴァカリネ・アナーヒター・ヒロト・セリム・キッカワ・アスラ、この宇宙をすべる者といっても良いでしょう」
「このテラの人々に少しは関係する者を紹介しましょう、この人はイシス、古代エジプトの女神です」
「この人はエール、このテラの神というべき人でしょう、特にシオニストにとってはね」
「私はアナーヒター、古代バビロニアの女神になりますかね」
「私もイシスもエールも、そう呼ばれているだけですが、しかしこのテラに対する影響力はご承知の通り、ネイサンの願いにより、不干渉を守りますのでご安心なさい」
「こうして招待したのも、ディアヌさんが献身的に奉仕してくれるからです」
「貴方たちでは、多分この景色は絶対に見られないでしょう、ここはルナの嵐の大洋です、その証拠にあそこにあるのがテラです」
「でも妹さんには見えないのですね」
「どうしてここへ連れて来たのかも、分かっています、妹さんは、幾ら治療しても治らないのでしょう?」
「彼女にはなんの罪もありません、しかしここまでついてきている馬鹿がいますね、苦しいのにね」
「姿を見せなさい、どの道、消滅なのですから、最後の戯言ぐらいきいてあげましょう」
「それとも問答無用で、ディアヌさんについていた三馬鹿みたいに、喰われますか?」
素直に姿を現しましたね。
十二歳ぐらいでしょうか、女の子ですね。
「女神さま、お聞きください、私はナチスに殺されました、苦しかったのです、それにもっと生きていたかったのです」
「私は孤児でした、せめて死ぬまでに愛されたかったのです、それで……この子にしがみ付いてしまって……」
「名前は?」
「ココといいます」
さて、どうしたものか……
「ココ、しかし自分のしたことの罪はわかりますね、罪には罰がついてきます」
「はい」
ココはディアヌさんの妹に向かって「ごめんね」と謝りました。
「ココ、しかし貴女にもいい分があるでしょう、貴女がしがみつかなければ、この子はとうに死んでいたはずでしょう、なぜ云わないのです」
「人の寿命は人のものです、私が目まで奪って、苦しい思いを長くさせたのは確かです」
イシスさんが「縁ですね」といいました。
「ココ、私に仕えますか?ただし私に仕える者は、奴隷と決まっていますが……」
「よろしければ……」
「やれやれ、ロリータとはね……」
イシスさんと薫さんが、
「アリスの前の身体を授けては」
「アリスさん、妹が出来てもかまいませんか?」
「妹?いいわ」
「ココ、身体を与えましょう、薫さん、お願いします」
ココは十二歳のアリス・リディルとなりました、でも名前はココです。
ディアヌさんの妹は、目もなおしましたし、身体も元気にしてあげました、ただ今後は自分で注意するように……
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