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第二章 テラの事務担当者
マイペース
しおりを挟むさて、私たちはネイサンの計画通り、日本への移住へ向かって、着々と準備をしています。
私にしたら、日本への移住計画には、なにか違和感がありますが、いつ行けるのかは未定です……
自分の生まれた所へ、なかなか帰れないなんて……
でも、突然日本に転移していたら、やはりまずい事になっていました。
アメリカの姉の家へ転移したのは、結果的には正解です。
14人の愛人さんはマイペース、何というのか天真爛漫、ディアヌさんと、その上司のエールさんを困らせています。
最終的にイシスさんが、このテラでの行動の最終決定権を持つことが、暗黙の約束になっています。
どうやら、このイシスさんとエールさんは、古代エジプトの統一王朝を、裏で成立させた節があります、そのテラでの事ですから、責任があるというものでしょう……
とにかく、ここでもトラブルメーカーの第一はアリスさん。
ディアヌさんのため息の八割強は、アリスさんが原因です。
テレビを見ては、あれが欲しい、ここへ行きたい、好奇心の塊です。
「ミコ様、アリス様を何とかしていただけませんでしょうか……」
「ここアメリカの治安はご承知でしょう、無防備にお一人で、フラフラと歩くことの危険を、ぜひともご説明していただけませんか」
たしかにアメリカで、アリスさんのような美少女が一人で歩けばどうなるか……
アリスさんは無傷でしょうが、その後始末が大変でしょうし……
「後始末がね……」
「ネイサンといえど、なかなか難しい事になります、ナノマシンが一般に知られると大変ですし……
「まして女神様たちが、この世界にご降臨なされていると分かれば……」
私はこのディアヌさんの言葉に感心しました。
この人、私たちをよく観察しています。
一度として説明したことのない事を知っているのは、常日頃の観察のたまものでしょう。
「ディアヌさん、よく観察していますが、言葉は怖いですね」
ディアヌさん、すぐに意味が分かったようで、
「申し訳ありません、出過ぎた事を申しました」
私はディアヌさんを引き寄せて、
「ディアヌさん、貴女が謝る、その意味で言ったのではありませんよ、感心したのです」
「貴女はダフネさん並みに鋭い、私は有能な方はこき使いますからね、身も心もね」
「私はいつもミコ様を受け入れるようになっています、あぁ……、そんなところを……」
ディアヌさんって、良く見ればココ・シャネルが、すごく美しくなったような雰囲気があります。
どこか勝気な所と、どこか誰かに頼りたいような、心の奥底……
そこへジジさんがやってきます、ディアヌさんがあわてて離れますと、ジジさんが笑いました。
「テラの夫人はもったいないことを、ヴィーナス様に失礼でしょう、ヴィーナス様、私がご奉仕を変わりましょうか、ジジのこの自慢の胸で」
「そうですね、少しムラムラしますね」と、ジジさんを引き寄せると、後は……
金髪のジジさん、私好みの身体で誘惑されるとね……
ダフネさんが、「まったくジジは大きな声で……」とやってきました。
ふとディアヌさんを見つけますと、
「ディアヌ、抱いて欲しいのでしょう、そんなところで遠慮していても、ご飯にはありつけませんよ」
「来なさい、私と一緒に巫女様に抱かれましょう」
「え……」
「巫女様、ダフネもおいしいですよ、それにディアヌもおまけにいかが?」
このままでは、全員を抱かなければ、収容がつきません……
結局、その通りになりました。
私、このテラに来てから、ますますタフになります、なにか精力絶倫、百合というのに……
美女軍団が息も絶え絶えです、ストレス溜まっているのですね。
サリーさんが、「もうだめです……飽食しました」
でも、このままでは姉のお家は手狭です、なにかと気を使います。
本当?
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