惑星エラムより愛をこめて 第一部 アラウンド・ザ・ワールド編 【ノーマル版】

ミスター愛妻

文字の大きさ
上 下
19 / 124
第二章 テラの事務担当者

マイペース

しおりを挟む

 さて、私たちはネイサンの計画通り、日本への移住へ向かって、着々と準備をしています。
 私にしたら、日本への移住計画には、なにか違和感がありますが、いつ行けるのかは未定です……

 自分の生まれた所へ、なかなか帰れないなんて……
 でも、突然日本に転移していたら、やはりまずい事になっていました。
 アメリカの姉の家へ転移したのは、結果的には正解です。

 14人の愛人さんはマイペース、何というのか天真爛漫、ディアヌさんと、その上司のエールさんを困らせています。
 最終的にイシスさんが、このテラでの行動の最終決定権を持つことが、暗黙の約束になっています。

 どうやら、このイシスさんとエールさんは、古代エジプトの統一王朝を、裏で成立させた節があります、そのテラでの事ですから、責任があるというものでしょう……

 とにかく、ここでもトラブルメーカーの第一はアリスさん。
 ディアヌさんのため息の八割強は、アリスさんが原因です。
 テレビを見ては、あれが欲しい、ここへ行きたい、好奇心の塊です。

「ミコ様、アリス様を何とかしていただけませんでしょうか……」
「ここアメリカの治安はご承知でしょう、無防備にお一人で、フラフラと歩くことの危険を、ぜひともご説明していただけませんか」

 たしかにアメリカで、アリスさんのような美少女が一人で歩けばどうなるか……
 アリスさんは無傷でしょうが、その後始末が大変でしょうし……
「後始末がね……」

「ネイサンといえど、なかなか難しい事になります、ナノマシンが一般に知られると大変ですし……
「まして女神様たちが、この世界にご降臨なされていると分かれば……」

 私はこのディアヌさんの言葉に感心しました。
 この人、私たちをよく観察しています。
 一度として説明したことのない事を知っているのは、常日頃の観察のたまものでしょう。

「ディアヌさん、よく観察していますが、言葉は怖いですね」 
 ディアヌさん、すぐに意味が分かったようで、
「申し訳ありません、出過ぎた事を申しました」

 私はディアヌさんを引き寄せて、
「ディアヌさん、貴女が謝る、その意味で言ったのではありませんよ、感心したのです」
「貴女はダフネさん並みに鋭い、私は有能な方はこき使いますからね、身も心もね」

「私はいつもミコ様を受け入れるようになっています、あぁ……、そんなところを……」
 ディアヌさんって、良く見ればココ・シャネルが、すごく美しくなったような雰囲気があります。
 どこか勝気な所と、どこか誰かに頼りたいような、心の奥底……

 そこへジジさんがやってきます、ディアヌさんがあわてて離れますと、ジジさんが笑いました。

「テラの夫人はもったいないことを、ヴィーナス様に失礼でしょう、ヴィーナス様、私がご奉仕を変わりましょうか、ジジのこの自慢の胸で」
「そうですね、少しムラムラしますね」と、ジジさんを引き寄せると、後は……

 金髪のジジさん、私好みの身体で誘惑されるとね……

 ダフネさんが、「まったくジジは大きな声で……」とやってきました。
 ふとディアヌさんを見つけますと、
「ディアヌ、抱いて欲しいのでしょう、そんなところで遠慮していても、ご飯にはありつけませんよ」

「来なさい、私と一緒に巫女様に抱かれましょう」
「え……」
「巫女様、ダフネもおいしいですよ、それにディアヌもおまけにいかが?」

 このままでは、全員を抱かなければ、収容がつきません……
 結局、その通りになりました。
 私、このテラに来てから、ますますタフになります、なにか精力絶倫、百合というのに……

 美女軍団が息も絶え絶えです、ストレス溜まっているのですね。
 サリーさんが、「もうだめです……飽食しました」
 でも、このままでは姉のお家は手狭です、なにかと気を使います。

 本当?

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とあるおっさんのVRMMO活動記

椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。 念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。 戦闘は生々しい表現も含みます。 のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。 また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり 一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。 また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や 無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという 事もございません。 また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

処理中です...