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第七十四章 深層風景
ホテル・ノルディック・スペースD
しおりを挟むそれにしても、あっという間に、アンドロイドのハレムのメンバーが増殖してしまいました。
女孺(にょじゅ)は近々に、側女にするはめになるでしょう……
あまりに多くて、名前を忘れそうですね。
何かおかしいのでは……
いくら膨大な惑星世界の、執政官が必要だとしても……納得は出来るのですが……
どこかに何かを見落としている……
しかし、こればっかりはわからないのです。
ただなんとなく……全ての鍵は身近に有るのではないか?見落としているものが有るのでは……
すべてが一応終わった今、ゆっくりすることにしました。
十日です、サリーさんがくれた時間です。
本当に珍しく夜も無しです、呼べば別ですがね。
ステーションDの私が泊まっているホテル、ノルディック・スペースDは、厳戒態勢がしかれています。
北欧系のホテルで、マルス移住時に、マルス北欧地区に移ってきたホテル資本で、現在三つのホテルを運営しています。
その内の一つがこのホテル・ノルディック・スペースDです。
ちなみに残りは、マルス北欧の首都アールヴヘイム、ノルウェー地方の都市ヨツンヘイムにあります。
なんでもルナ・ナイト・シティに進出を計画したそうですが、ここはマルスの歓楽街、アメリカのラスベガス資本が頑張っており、断念したとか聞いております。
この時、私はナーキッド幹部に、マフィアの影はないか確認したからよく覚えているのです。
ジョン・デヴィッドソンさんが、次のように云ったので、さらに鮮明に覚えています。
「ここはナーキッドの直轄都市、治安は特に気をつけていますが、歓楽街には、その様な組織は嫌でもできます」
「特にギャンブルと娼館がありますので、ないとは言い切れません」
「しかしミコ様の毛嫌いされる麻薬と、人さらいは起こりえません」
「そのものたちは、ミコ様の逆鱗に触れればどうなるか、身にしみているはずです」
「もし脅迫など行えば、ただではすまない、ミコ様の冷酷さは裏ではあまりに有名ですから」
そんなやり取りでした。
警備には、ヴァルキャリアが詰めてくれています。
侍女として、エラムからアナスタシアさん一押しの側女、ジェーンが呼ばれています。
十七歳になっているジェーンさん、なんとも清楚な娘さんになっています。
相当に賢い娘ですし、無口なほうですから選ばれたのでしょう。
マルスからは、山下藤子さんが呼ばれています。
十九歳になりましたが、この人も賢い事この上なし、その上、結構無口です。
エカテリーナさん、かなり公平ですね……だからナイト・マネージャーに据えたのですが。
ヴィーンゴールヴからカミーラ・ドンさん。
こちらは母親のベルタ・ドンさんが、派遣してきました。
まぁ当然でしょうね。
この三人は日替わりで、私についているそうです。
基本的には呼ばれなければ来ないように、サリーさんに厳命されているそうです。
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