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第七十二章 ニライカナイ創世

会議は女を抱いてから

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 天照大神(あまてらす)は名前とは似つかない、完璧なギリシャ美人です。
 青い目とブリュネットの髪、ほりの深い顔立ち……
 お昼ですよね……
 ランチタイムに天照大神(あまてらす)を食べるの……

 優しげな大きな瞳が私をじっと見ています。
「怖いの?」
「いいえ……不安なのです……私、サイボーグ戦闘員の女の扱いを見ていましたので……まさか私が女の身体になるとは……あのように扱われるのですか?」

「でも、女の心を持っていましたよ、私に抱かれると覚悟した瞬間、女の色気がにじみ出ましたよ」
「……」
「今の身体、綺麗ですよ、元々美しい姿でしたからね、そんなに怯えないの、お姉さんが優しくしてあげるわ」

 天照大神(あまてらす)のスタイルが……いわゆるSカーブコルセットのスタイルなのですよね……
 1900年代に大流行した、胸とお尻を突き出すような、つまりボン・キュ・ボンのスタイル……
 ウエストなんて、18インチを切っているのでは……52センチ?

 その割に、胸もお尻もそれなりに……背も170センチ弱……まったくキワモノ直前のスタイルなのに……奇蹟のように不自然でない……
 殿方をその気にさせる、エロちっくなお体をされています。

 ことが終わって、汗まみれで、しかも哀願するように私を見ています。
 とても可愛い女ですねが、戦闘能力は半端ではないのが怖いですね。
 この女、私以外に抱けるのでしょうか……。

「天照大神(あまてらす)、私の女を統括するのがサリーさんです、よく指導を受けるように」
「それから一つ言っておきますよ、皆とうまくやりなさい」

「女の争いはあるとは思いますが、その時は貴女が遠慮するぐらいの配慮をしなさい」
「なにかあれば、サリーさんかマレーネさんに相談するように」

「わかりました、ルシファー様にはご迷惑はおかけしません」

 私は天照大神(あまてらす)さんを跪かせました。
「今より汝を佳人待遇夫人とする」
 と宣言し、レッドゴールドにグリーンゴールドのライン、赤いトルマリンの嵌っている、佳人待遇夫人のチョーカーを首に巻いてあげました。

 天照大神(あまてらす)さんは私の足を押しいだき、くちづけをし、簡潔に云いました。
「只今より、ルシファー様を主とし、どのようなご命令にもこの身を捧げます」

「天照大神(あまてらす)さん、シャワーでも浴びて、身仕舞いして下さい」
「また会議が始まりますよ、今度は貴女の仕事についてです」
 あと三十分で会議が始まりますね……

「では行きましょうか、皆待っているようです」
 会議室に天照大神(あまてらす)を引き連れて入りますと、皆がズラーッと並んでいます。

「マスター、なかなかでしたよ、お昼からお盛んですね」
 マレーネさんが、ニヤニヤして云いました。
「マレーネさん、天照大神(あまてらす)さんの復元ですが、オリジナルを尊重しているのでしょうね!」

「多少誇張しましたが、ほぼオリジナルです」
「天照大神(あまてらす)の設計思想の中には、パイドピリアの対象としての機能もありました」
「チョット対象を、サッフィズムには変更しただけです」
 チョットだけね……

 イシス姉さんが、
「とりあえず会議を始めましょう」と云いました。
 膨大な惑星世界の統治についてです。

 ここでも概ね、私と姉の案が了承されます。
 惑星世界の統治として、基本的にはナノマシンを増殖させる。

 そして統治者として、私の抱いた女、一人を任命する。
 この女は佳人以上とし、最低でも佳人待遇とする。
 抱かれていない女は絶対に任命しない。
 この官職名を執政官とする。

 惑星執政官には、数名の事務官、及び軍人を配属し、執政官府を構成する、軍事力としてナノマシンがあるが、陸戦ロボット部隊も配属、ヴィーナスネットワークのステーションも接続させる。

 惑星エラム、惑星マルス、惑星ヴィーンゴールヴの三惑星は私の直轄領として、執政官府は置かず、現地政府による統治とする。
 勿論、惑星マルスには惑星テラも含んでいますよ……

 支配する宇宙の担当としては、先に決めたとおりですが、シウテクトリさんから提案がありました。
 中原宇宙担当を、ゼノビアに全て譲るというものです。

「シウテクトリ、どういう意味ですか!」
「中原宇宙は、ヴィーナスネットワークの要の位置にあります
「その場所は、ルシファー様の直属ミリタリーである、スペースミリタリーが担当するのがベストでしょう」

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