49 / 148
第六十六章 イザナギ
終わりなき使命
しおりを挟む「生まれはどうあれ、私はマスターのもとで死ぬ……」
「マスターが終わりなき方なら、私も終わりなき者となる……」
「マスター……やっと出会えた私の主……愛する主、私にとっては絶対の神……」
「マスター……捨てないで……愛して欲しい……」
「マスター……貴女の使命が、この三千世界を終わりなき持続をもたらすとしたら、私は終わりなき貴女を守る……私の使命は終わりなきもの……」
そしてとうとう、ひっくりかえってしまいました。
『多分イザナギも終生、主に仕えるはずです』……
マレーネさんはそう云いましたね。
イザナギも、キュベレーに対して、絶対の忠誠を捧げていると云っているようです。
つまり男性体の人工知能は、その様にプログラムされているというのですね……
忠義とか忠誠とかは、男のほうが強固でしょうからね……
ある意味、イザナギは立派なものです。
不屈の精神というか、主である男性体の為に、幾度もの死地を乗り越えて、再び女性体の前に立ちはだかるのですから。
しかし戦闘指揮艦ヘルメスによる、通信傍受を解析すると、イザナギとキュベレーの間には少なくとも衆道の関係は無いようです……
もしあれば厄介ですからね……
そう考えれば……
マレーネ……終わりなき時を、共に歩いてくれるのですか……
私を守ってくれる友達なのですね……私も守りましょう……私の名誉と誇りにかけて……愛していますよ……友であり妻であるマレーネ……
「私もミコ様の御前で死にますよ」
誰かと思えば吉原綾乃さんでした。
そして私の前までやってくると、耳元でこう云いました。
「私は元々人ではない……吉原遊廓の人形神(ひんながみ)、ミコ様のお力で今の幸せがあります」
「何もお役に立てなくても、せめて御前で死にます、ミコ様に何かあれば、必ずその足元で果てて見せます、それが女郎の意地です」
「ありがとう……」
いつか綾乃さんは、佳人にしなければならないでしょうね……
「私たちもそうです!」
鈴木姉妹ですか……そうですね……聡子さんはもう普通には戻れませんが、智子さんはまだ幸せな生活に戻れる可能性が……
いや無理ですね……姉と二人で、私の夜伽をした女……
「ありがとう……二人共、夜昼働いてもらいますよ」
チョーカーの力で、元々賢い二人でしたが、さらに頭脳優秀ですから……
「新参ですが、私も死ぬときは、ミコ様の足元でと考えています」
「私も華族女学校の女、操を差し出した以上、住む場所はミコ様のお側しかありません!」
仁科雅美さんですか……
やはり、抱いてチョーカーを授けた女は、未来永劫、私に責任があるということを実感した、屋形船の宴会でもありました。
否でも応でも、この私の寵妃とともに、三千世界を管理することになるのですね!
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)様の思し召し……
私の33の観世音菩薩である、女たちとともに……
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる